調理師免許は独学で取得できる?
調理師免許とは、調理の技術や専門知識があることを証明するための国家資格。調理の仕事をするための必須免許ではありませんが、持っていると就職・転職で役に立ったり、食品衛生責任者の資格取得がスムーズになったりします。
食に関わる仕事をする上で有利に働く資格ですが、独学で取得することは可能なのでしょうか。調理師免許の取得方法と併せて、詳しく見ていきましょう。
調理師免許を取得する2つの方法
調理師免許を取得するには、2つの方法があります。
1つ目は、専門学校などで調理を学ぶ方法です。厚生労働大臣指定の養成学校で課程を履修し、卒業と同時に各都道府県へ免許申請をすることで、調理師免許が公布されます。試験を受ける必要がなく、確実性の高い方法と言えるでしょう。
そして2つ目の方法は、2年以上の実務経験を積み、国家試験を受ける方法です。こちらの方法であれば、独学で試験対策を進めて免許取得を目指すことができます。
調理師免許は国家資格としては合格率が高く、易しい方と言われています。しかし、誰でも受かるような試験ではありません。次の項目で、独学で調理師免許の取得を目指す際のポイントを見ていきましょう。
調理師免許を独学で取得!押さえておきたいポイント3選
調理師免許は独学でも狙える資格ですが、集中して勉強しなければ合格は不可能です。押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
合格をめざす意思を固める
まずは、合格をめざす意思をしっかりと固める必要があります。学校に通う場合とは異なり、しっかりと学べるかどうかは自分の意思にかかっています。
調理師免許の国家資格は比較的易しいとは言っても、覚えるべき内容は以下の通り、多岐にわたっています。
- ・公衆衛生学
- ・食品学
- ・栄養学
- ・食品栄養学
- ・調理理論
- ・食文化概念
人によっては、まったく未知の分野を1から学ぶことになるでしょう。「絶対に合格する!」という、強い意思を持って臨んでくださいね!
調理の仕事と勉強時間のバランスを考える
独学で調理師免許を取るためには2年以上、調理業務の実務経験を積まなければなりません。働きながら、調理師免許の取得を目指す場合は、仕事と勉強時間のバランスを取ることが重要。
飲食業界は特に人手不足が深刻で、長時間労働になりがちと言われています。「仕事が忙しすぎて勉強時間が確保できない……」といったことにならないよう、注意してくださいね。
また、パートやアルバイトであっても、原則として1日6時間以上かつ週4日以上勤務していれば、調理業務の実務経験として認められます。勉強を優先的に考えて、パート・アルバイトで働くことも検討してはいかがでしょうか。
なお、調理師免許試験の実務経験については、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご一読ください。
自分に合った方法を選ぶ
独学で調理師免許の勉強をする場合、市販のテキストや問題集を買うか、通信講座を利用する方法が一般的です。
市販のテキストや問題集は自分のペースで進められ、費用を安く抑えられることがメリット。その一方で、疑問点を誰かに聞いたり、自分の弱点を理解したりといったことはしにくいでしょう。
通信講座はある程度の費用がかかり、課題の提出などがあるためペースの確保が難しい場合もあります。その分、添削によって自分の弱点が見つかったり、講師に質問できたりする点はメリット。
どちらが自分に合っているのか、見極めて勉強しましょう!
参考:調理師免許の取得方法について/公益社団法人 調理技術技能センター
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