ホテルのエンジニアの業務内容や取っておきたい資格とは？

ホテルの安全や快適さ、効率的な業務を陰で支えているのはエンジニアです。エンジニアと呼ばれる職業の人々は、ホテルでどのような活躍をしているのでしょうか。ホテルのエンジニアとして働くための道筋や、取得しておきたい資格について解説します。

ホテルのエンジニアの仕事とは

naka – stock.adobe.com

エンジニアとは、機械・設備の設計や、設置・保守などを専門的に行う職業を指す言葉です。ホテルの運営には、設備管理エンジニアや、顧客管理システムの開発・導入を行うITエンジニアの存在が必要不可欠です。

施設管理エンジニア、ITエンジニアがそれぞれホテルでどんな役割を持ってるのでしょうか。また、ホテルのエンジニアの仕事に就くためには、どんな手段があるのでしょうか。

ホテルの設備管理エンジニアの仕事

thanatphoto – stock.adobe.com

ホテルの設備管理エンジニアは、電気・ガス・水道関係やキッチン周り、エレベーターなどホテルのさまざまな設備を管理・保守することが役割です。

ホテルの設備は適切な管理をしていないと、重大な事故に繋がる恐れがありますよね。お客様と従業員の安全を守る、責任重大な仕事なのです。

設備に何か問題が見つかった際には、エンジニアが直接対処に当たる他、水道局やガス局、設備会社などに取り次ぐこともあります。

ホテルのITエンジニアの仕事

joyfotoliakid – stock.adobe.com

ホテルのITエンジニアは、予約システムや顧客管理システムの開発・導入を進めることが仕事です。

最近ではAIやIoTをフル活用したスマートホテルも登場し、ホテルのオートメーション化が促進されています。ホテル営業の実態に沿ってゼロから適切なシステムを組み上げたり、改良を重ねて業務効率化に導くのですね。

倒産寸前だった旅館が、ITエンジニアの技術によって見事に息を吹き返したという事例もあります。効率化を陰で支える存在として、ITエンジニアは宿泊業に欠かすことができない職業なのです。

ホテルのエンジニアの仕事に就くには

beeboys – stock.adobe.com

ホテルの設備管理のエンジニア・ITエンジニアは、共に専門知識が必要な職業です。エンジニアとしてホテルで就業するには、どのような手段があるのでしょうか。

ホテルの設備管理エンジニアの場合

ホテルで設備管理エンジニアとして働きたいのであれば、資格が必要不可欠です。まずは以下のような資格を取ることを目指しましょう。

・第二種電気工事士
・ボイラー技士
・危険物取扱者乙種4種
・第三種冷凍機械責任者

この4つの資格は「ビルメンテナンス4点セット」と呼ばれ、設備管理の仕事に就くためには、必ず取得した方が良い資格です。他にもビル設備管理技士や、建物環境衛生管理技術者といった資格が存在しています。働きながら、よりハイレベルな資格を取得しキャリアアップを目指せるのは設備管理エンジニアの大きなやりがいですね。

また、ホテルは24時間・365日お客様の目があります。時には客室にお邪魔することもあるでしょう。ホテルで働く人として、恥ずかしくないマナーを身に着けることも必要です。作業着での仕事でも、清潔感を大事にしましょう。