接客サービスマナー検定は接遇の基本!テスト内容・資格取得方法・宿泊業で活かせる職種を紹介!

接客サービスマナー検定は、ワンランク上の接客をしたいという方におすすめの資格です。また、客観的な評価を得て転職活動を有利に進めたいという方にとっても役立つ資格となっています。接客サービスマナー検定の試験内容・資格取得の流れとあわせ、宿泊業で活かせる職種をご紹介しますので、気になった方はぜひ受験してみてくださいね。

目次

    接客サービスマナー検定とはどんな資格?

    iStock.com/ispanolistic

     

    接客サービスのマナーに関する知識・能力を証明する資格、「接客サービスマナー検定」についてご紹介します。

     

    接客サービスマナー検定の概要

    接客サービスマナー検定は、NPO法人日本サービスマナー協会が運営しているビジネス系の検定です。ホテル・旅館などの宿泊業界をはじめ、航空・ブライダル・リラクゼーションなどの接客業従事者がワンランク上の接客を目指し、受講する検定となっています。

     

    接客・接遇の能力を総合的に判定することができるため、大手企業や学校の団体受験も多いようで、接客サービス業の就職・転職に役立つ資格とされています。

     

    試験の内容

    接客サービスマナー検定は3級から始まり、2級、準1級、1級と級が進むにつれてステップアップしていく検定で、2~3級までは合否は60分の筆記試験で判断され、準1級~1級は80分の筆記試験に加え、後日行われる実技試験を経て合否が判断されます。

     

    筆記試験は選択式・記述式の問題が組み合わされおり、内容は敬語・席順・電話応対などの基礎問題から漢字の読み書き、外国人のお客様への対応、シチュエーションの中で正しい行動の選択など、幅広く接客サービスの知識が問われます。

     

    また、実技試験は準1級と1級で内容が異なります。準1級はグループ面接やシチュエーション実技、1級は個人面接・シチュエーションに基づくロールプレイング実技が行われ、それぞれに対策が必要です。

     

    各級の評価基準と合格ライン

    • ・3級:高校で学ぶ程度の基礎的なサービスマナー知識
    • ・2級:上質な接客サービスが求められる業界の中の基本マナーの知識
    • ・準1級:ワンランク上の接客サービスを提供するための知識・能力
    • ・1級:接客サービスのプロとして経営までも考えられる知識・能力

     

    レベル感は、上記程度とされています。ご自身の目指すレベルに合わせて受験級を決定しましょう。

     

    筆記試験の合格ラインは、3級は100点満点中70点前後、2級・準1級は60~65点、1級は75点前後と設定されているようです。また、実技試験の合格ラインは、準1級・1級ともに60%以上のポイント取得が目安とされています。

     

    接客サービスマナー検定の資格取得方法

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    接客サービスマナー検定の試験対策と資格取得の流れをご紹介します。

     

    テストに向けての準備

    接客サービスマナー検定には、受験資格に制限がなく誰でも受験することが可能です。

     

    勉強方法は、公式WEBサイトで販売されている過去問題集を解く方法、参考書籍を取り寄せ独学で学ぶ方法がメインとなります。また、同協会で認定している「接客サービスマナー検定認定校」で講座を受け、修了試験に合格することで資格を取得するという方法もあります。

     

    修了試験に合格できない場合でも、同じ認定校であれば所定の受検料を支払うことで何度でも試験を受けることができるようですので、また少し割高にはなりますが「何が何でも資格が欲しい!」という方は、講座を受講されることをおすすめします。

     

    資格取得までの流れ

    接客サービスマナー検定は年4回、全国14都市で試験が実施されています。試験日程・試験会場を公式WEBサイトで確認のうえ、インターネット・郵送・FAXで申し込むことが可能です。

     

    受験料は、一般受験の場合は1級12,000円、準1級9,000円、2級7,000円、3級5,000円、講座であれば、教材費・検定料込みで準1級50,000円、2級30,000円、3級20,000円となっています。

     

    準1級~3級まではダブル受検・トリプル受検も可能なようですが、筆記試験合格後に実技試験が必要となる1級・準1級は、東京・愛知・大阪・福岡の4カ所でしか受験ができないようなので1級・準1級を受けようと検討している方は注意してくださいね。

     

    受験はおおよその場合、受験日の3カ月前ほど~1カ月前ほどまでの申し込みが必要となり、合否は受験後1カ月ほどで順次発送されるようです。1級・準1級の実技試験は筆記試験の合格通知から1カ月以内に行われるようですので、逆算をし受験するようにしましょう。

     

    より詳しく知りたいという方は、ぜひ公式WEBサイトをチェックしてみてください。

     

    接客サービスマナー検定を活かせる職種

    iStock.com/monkeybusinessimages

     

    接客業の花形とも言われるホテル・旅館などの宿泊業は、高い質の接客が求められるため、接客サービスマナー検定で学んだ知識を大いに活かすことができるでしょう。では、宿泊業ではどの職種で資格を活かすことができるのでしょうか。メインとなる4つの職種をご紹介します。

     

    フロントスタッフ

    フロントサービスは、チェックイン・チェックアウト、周辺の観光スポットの紹介などの来館されたお客様対応のほか、電話応対や様々な問い合わせにも対応する必要があります。

     

    旅館・ホテルの顔とも言える職種ですので、接客サービスマナー検定で学んだ接客の基礎知識、外国人のお客様への対応などの知識を存分に活かすことができるでしょう。

     

    レストランスタッフ

    ウェイター・ウェイトレスなど、立ち振る舞いや所作まで気を配る必要があるレストランスタッフもまた、接客サービスマナー検定の知見を活かすことができる職種です。

     

    お客様の様子・レストラン全体の様子に気を配ったり、タイミングを見てお声がけをするなど細やかな配慮が必要になるため、資格を取得していれば就職・転職が有利に運ぶはずです。

     

    ベルボーイ・バトラー・仲居などの専門職

    特定のお客様に尽くすベルボーイ・バトラー・仲居などの専門職こそ、接客サービスマナー検定の技能が輝く職種と言っても過言ではありません。

     

    お客様の要望を受けるだけでなく、こちらからお客様を気遣う言動を取ることによりホテル・旅館の評価は上がっていくことでしょう。自身の評価も上がるはずです。

     

    現在、既に同職種に従事しているという方でも、知見が広がる可能性が大いにありますので気になる方は受験してみてはいかがでしょうか。

     

    支配人などの管理職

    支配人・チーフマネージャー・リーダーなどの管理職であれば1級や準1級など、より階級の高い資格取得を目指すことをおすすめします。

     

    特に1級は、経営視点での接客サービスの知見を得ることができますので、資格勉強をするだけでも自身の身になるはずです。加えて、部下の教育に役立つ知識・能力も身に付けることができるでしょう。自ホテル・自旅館で団体受験をしてみるのも良いかもしれません。

     

    接客サービスマナー検定に関連する資格

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    接客サービスマナー検定は、接客・接遇・ビジネスマナーなど応対の基礎知識や能力をはかることができる検定ですが、類似する資格はいくつか存在します。接客サービスマナー検定とあわせて取得しておきたい3つの資格をご紹介します。

     

    サービス接遇検定

    サービス接遇検定は、公益財団法人実務技能検定協会が運営しているビジネス系の検定です。文部科学省が後援をしていることもあり、受験者も増加傾向にあります。

     

    サービス業務に対する基礎知識をはかるのは接客サービスマナー検定同様ですが、対人心理の理解・お客様に対する気遣い・思いやり・言葉遣いなど、よりお客様に寄り添った技能が身に付く印象です。詳しくは下記をご覧ください。

     

    宿泊業に活かせるサービス接遇検定。テスト内容や資格取得方法について

     

    ユニバーサルマナー検定

    ユニバーサルマナー検定は、日本ユニバーサルマナー協会が運営している検定で、サポートが必要な方々への対応方法を身に付けることができる検定となっています。

     

    多様な生き方が認められるようになりつつある現代社会で、高齢者・障がい者・年齢・性別・国籍問わず、ご満足いただく質の高い接客スキルを身に付けたいという方は、ユニバーサルマナー検定を受験してみてはいかがでしょうか。

     

    おもてなしの視野を広げるユニバーサルマナー検定。内容や資格取得方法

     

    マナー・プロトコール検定

    マナー・プロトコール検定は、運営NPO法人日本マナー・プロトコール協会のもと、文部科学省が後援となっている基本的マナーに関する検定です。プロトコールとは国際儀礼という意味を持つ言葉であり、日本人として必要な教養を身に付けることができます。

     

    具体的には、冠婚葬祭のしきたり、テーブルマナー、和室の作法、宗教上の配慮など得られる知見は幅広いようです。接客業従事者でなくとも役立つ資格と言えるでしょう。

     

    宿泊業界でも注目されているマナー・プロトコール検定。テスト内容と取得方法について

     

    接客サービスマナー検定を取得し転職を有利に進めよう!

    iStock.com/kazuma-seki

     

    接客サービスは、「これが正解」と断定することは難しいものです。また、お客様がどんな気持ちになったのかは、お客様自身にしか分かりません。

     

    しかし、接客サービスマナー検定であれば、自身の接客サービススキルを採点化・可視化することができるため、客観的に評価を得てみたいという方はぜひ受験してみてはいかがでしょうか。資格取得に向け勉強をするだけでも、きっと自身の成長を感じられるはずです。

     

    また、接客業から接客業の転職を検討しており、「何をアピールすれば良いかがわからない…」と自己PRに迷う求職者がいるのであれば、資格取得は大きな武器となります。堂々とアピールできる体制を整え、転職活動を勢いづけましょう。

     

    ホテル・旅館の転職は当サイト「おもてなしHR」のアドバイザーが力になることもできますので、いざ転職を始めようと思った時には、ぜひ気軽にご連絡くださいね。

     

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