ホテル実務技能認定試験とは?資格の概要や合格率、いかせる職種を見てみよう!

「ホテル実務技能認定試験」は、宿泊業にて働くうえで必要な能力を証明できる資格のひとつです。インバウンド客の増加や新型コロナウイルスの流行などを経て大きく変化している宿泊業。即戦力として活躍したいのであれば、取得して損はないでしょう。この記事では、ホテル実務技能認定試験の概要や資格取得方法、資格をいかせる職種などについて紹介します。

目次

    ホテル実務技能認定試験とはどのような資格?

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    「ホテル実務技能認定試験」は、サーティファイホテル実務能力認定委員会が主催の、ホテル実務と業界動向をふまえた能力認定試験です。接遇やホテル業界の基礎知識から、ホテル業務の中心である宿泊部門、料飲部門に関する専門知識まで幅広く出題されます。

     

    資格のレベルは上級・初級に分かれており、修得した知識はホテル業務のあらゆる場面で役立ちます。

     

    この記事では、ホテル実務技能認定試験の内容や合格率、いかせる職種について解説します。「資格取得でスキルアップしたい!」という方は、参考にしてくださいね。

    ホテル実務技能認定試験の取得方法

    iStock.com/Wavebreakmedia

     

    ホテル実務技能認定試験の試験対策や申し込み方法、受験料などについて紹介します。

    ホテル実務技能認定試験の受験資格

    ホテル実務技能認定試験を受験するのには、年齢や学歴などの制限はありません。

     

    また、教育機関や企業で受験する団体試験と、個人で受験する公開受験とがあります。団体試験は所属する企業や学校の建物で受け、公開試験は自宅でリモートWebテストを受けることを覚えておきましょう。

    テスト内容

    筆記試験は、初級、上級ともに多肢選択および記述式です。各級共に、小設問、飲料科目と宿泊科目で構成されています。

     

    初級は60分(科目別の場合35分)で小設問70問、飲料科目40問、宿泊科目40問です。上級は90分(科目別の場合50分)で小設問90問、飲料科目50問、宿泊科目50問です。

    合格率

    初級、上級ともそれぞれの得点が60%以上で合格です。初級と上級を合わせた平均合格率は、65.38%(2022年度)でした。

    級ごとの認定基準

    初級の認定基準は、以下の通りです。

     

    • ・ホテル業界の歴史および関連業界(旅行・観光)の動向を理解している。
    • ・料飲、宿泊の業務およびサービスに関する実務内容を理解し、接客技能を有する。
    • ・ホテル業務に関連する多方面の知識(食品衛生、安全衛生、施設管理など)を有する。

     

    一方、上級の認定基準は以下の通りです。

     

    • ・ホテルスタッフとしての身だしなみ、言葉遣い、接客マナー、職場のマナー、英会話などの基本的知識を有する。
    • 料飲・宿泊の業務およびサービスに関する基本的内容を理解している。

     

    引用元:サーティファイ ホテル実務能力認定委員会

    申し込み方法

    申し込み方法は、団体試験か公開試験かによって異なります。

     

    団体試験の場合は、担当者が受験会場とする場所を認定してもらう「受験会場」の申請を出し、規約に基づいて試験が実施されます。試験日時は団体ごとに任意で設定するので、受験を希望する方は学校や勤務先で受験要項をしっかり確認し、申し込みましょう。また、受験料は会場割引が適用されるということです。

     

    公開受験の場合、試験は年2回で執筆時点の直近開催は2023年6月4日、次回は2024年3月10日です。申し込みから受験までのすべてをオンラインで行います。オンライン申し込みをする前にユーザー登録が必要なので、早めに手続きを済ませた方が良いでしょう。受験料は初級6500円、上級が7100円です。

    試験対策・勉強方法

    ホテル実務技能認定試験は、プロフェッショナルな知識や技能が評価される資格です。しっかり対策を講じて臨みたいところですが、どのような勉強方法があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

    対策テキスト・問題集で学ぶ

    独学で勉強する場合は、試験の主催者であるサーティファイの公式テキストや問題集を使うと良いでしょう。

     

    問題集には書籍版とデジタル版があります。分野別の練習問題や過去問題が掲載されているため、自分の得意・苦手を把握しやすく、効率的に学習できるのではないでしょうか。

    大学・専門学校で学ぶ

    ホテル実務技能認定試験の資格取得を目指せる大学・短大・専門学校もあります。ホテル業界への就職をめざして進学するのであれば、この資格を取得できる学校を選ぶのも良いでしょう。

     

    在学中に資格を取れば、就職活動で有利に働くはずです。

    社員研修で学ぶ

    入社後に取得を推奨している企業では、社員研修で試験範囲を学べることがあります。特に宿泊業では盛んに取り入れられているようです。

     

    宿泊業界で働くのが初めてという方でも、資格取得をめざして勉強すれば必要な知識・技能を理解することができます。社員研修などの機会があれば、ぜひ本腰を入れて勉強しましょう!

     

    参考:ホテル実務技能認定試験について/ビジネス能力検定 サーティファイ

    ホテル実務技能認定試験がいかせるホテルの職種

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    ホテル実務技能認定試験はホテル業界で必要とされる幅広い知識を学べるため、即戦力として大いにいかせます。ホテルで働くすべての職種で、修得した知識を活用できるでしょう。

     

    ここでは、お客様と接する機会の多い職種を挙げ、この資格がどのようにいかせるかを紹介します。

    ベルスタッフ

    ベルスタッフの仕事は、お客様の最初のお出迎えや案内、最後のお見送りなどお客様に一番近い立場でおもてなしを提供できます。

     

    ホテル実務技能認定試験では接客マナーのほか、お客様の表情や動作などから今何を思っているかなど、場面に応じた状況判断と行動に関する知識が身につくので、質の高いおもてなしにつなげられるでしょう。

    レストランスタッフ

    レストランスタッフの仕事は、料理の提供や片付けだけではありません。オーダーをとるタイミングを見計らったり、お客様の食事のスピードに合わせて次の料理を運んだりと、お客様に食事を楽しんでもらうための心地よい空間作りを担います。

     

    ホテル実務技能認定試験ではテーブルマナーや飲料、食品に関する知識の他、安全衛生に関することも学べるので、お客様に安心して食事を提供できるでしょう。

    コンシェルジュ

    コンシェルジュの仕事は、お客様の多種多様な要望に応えることが求められるので、幅広い知識、機転の利いた対応をする柔軟性などが必要です。

     

    海外からのお客様と接する機会も多いので、英語力も求められます。ホテル実務技能認定には、ホテル用語の外国語理解やホテル全般の知識を学べるので、自信をもったおもてなしにつなげていけるでしょう。

     

    ホテル実務技能認定の資格を取って活躍しよう!

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    現在のホテルサービスは、ランチビュッフェや結婚式、スポーツジムを併設するなど、サービスが多様化しており、幅広く対応できる能力が求められています。

     

    ホテル実務技能認定試験の資格を取得することで、接客における一定以上の技術やホテル全般の知識を得られるので、どのような職種に就いても自信を持って職務を遂行できるのではないでしょうか。

     

    資格をいかせる仕事探しは、おもてなしHRにお任せください!

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