韓国語能力試験(TOPIK)とは?資格の内容や有効期限、活用できる仕事を見てみよう

近年、アジア圏からの観光客増加に伴い、宿泊業界でも韓国語や中国語などの外国語に注目が集まっています。特に、韓国からの訪日観光客は高い割合を占めることから、韓国語は今後ますますの需要が見込まれます。今回の記事では、韓国語力を証明できる韓国語能力試験の概要や試験内容、履歴書での書き方やいかせる職種などを紹介します。

目次

    韓国語能力試験(TOPIK)はどのような資格?

    iStock.com/Julien Viry

     

    韓国語能力試験は通称TOPIK(Test of Proficiency in Korean)と呼ばれ、大韓民国政府が認定・実施する唯一の韓国語試験です。韓国語の教育評価を標準化し、韓国への留学、大学進学、就職などをする際に、語学力の評価基準として活用されています。

     

    世界70カ国以上で実施されており、日本では韓国教育財団が試験の実施を主管しています。この資格には、取得してから2年間という有効期限が設けられており、履歴書に書く際は注意が必要です。

     

    韓国語能力試験の概要や履歴書への書き方、資格をいかせる仕事などを見ていきましょう。

    韓国語能力試験(TOPIK)の内容を区分ごとに見てみよう

    韓国語能力試験には、年齢や学歴などの受験資格はありません。勉強方法としては、試験対策問題集を購入して独学で学ぶ方法と、韓国語の語学スクールなどで試験対策教室を受講する方法があります。自分に適した勉強方法を選択し取り組みましょう。

     

    試験の等級には、「TOPIKⅠ」と「TOPIKⅡ」があり、その中でさらに級が分かれています。それぞれの試験内容や難易度を見ていきましょう。

    TOPIK Ⅰ

    TOPIKⅠは初級レベルで、1級・2級があり、受験料はいずれも5000円です。

     

    1級は、自己紹介や買い物、飲食店での注文などの生活に必要なハングルを駆使でき、身近な話題の内容を理解・表現できるといったレベルです。また、約800語程度の基礎的な語彙と基本文法を理解し、簡単な文章を作る能力も見られます。

     

    2級は電話でのやりとりや、公共機関での会話ができること、そして約1500~2000語程度の語彙を用いた文章を理解し・使用できるレベルが基準です。また、公的・非公的の状況に応じてハングルの使い分けができるかどうかも、評価ポイント。

     

    1級・2級ともに配点は聞き取りが30問、読解が40問で、それぞれ100点満点です。計300点のうち、1級は80点以上、2級は140点以上の獲得で、合格となります。

    TOPIKⅡ

    TOPIKⅡは中級・上級レベルで、3級から6級までの階級があります。

     

    3級・4級では韓国語での日常生活を問題なく過ごせて文章語と口語の区別がつくこと、よく使われる慣用句や韓国文化に対する理解をもとに、社会、文化的な内容の文章を使用できるかなどが問われます。

     

    5級・6級では専門的分野における研究や業務に必要な言語を理解し使用できること、政治や経済、社会、文化など身近ではないテーマにおいても問題なく話せるかなどが評価されます。

     

    配点は聞き取りが50問、筆記が4問、読解が50問で、それぞれ100点満点です。計200点のうち、3級は120点以上、4級は150点以上、5級は190点以上、6級は230点以上の獲得で、合格となります。

    韓国語能力試験の資格取得までの流れ

    iStock.com/kohei_hara

     

    韓国語能力試験は年に数回、全国の都市で実施されています。試験日や願書受付期間を公式ホームページで確認し、願書を郵送するかインターネットから応募しましょう。願書には顔写真を貼付します。

     

    受験票は試験の2週間前に届きます。試験当日は受験票と運転免許証など公的な写真付きの身分証明書、修正テープ(マークシート修正時に使用)が必要です。また、試験で使用するペンは当日配布されます。試験中、スマートフォンや携帯電話は使用できないため、時刻の確認は腕時計を用意すると良いでしょう。

     

    試験結果は、試験の約3カ月後に受験者全員に発行される成績証明書で確認可能。また、試験を主催する国立国際教育院のホームページから試験結果を確認することもできます。成績の有効期限は、成績発表日から2年です。

    韓国語能力試験(TOPIK)は履歴書での書き方に注意!

    前述の通り、資格には2年間の有効期限があります。能力を証明できる資格はぜひ、履歴書に書きたいところですが、取得から2年を過ぎていると、証明書は無効になるため注意が必要です。

     

    韓国語のスキルをしっかりとアピールするためには、取得したという事実は履歴書に書くことをおすすめします。その際には「20××年で有効期限修了」「20△△年まで有効」というように、有効期限があることを書き添えると良いでしょう。

     

    参考:韓国語能力試験(TOPIK)について/公益財団法人 

    韓国語能力試験がいかせる宿泊業の職種

    iStock.com/iryouchin

     

    韓国では訪日旅行が大変人気です。2022年10月〜12月の外国人訪日旅行消費額は韓国からの観光客による消費額がトップでした。

     

    宿泊業界においても韓国人観光客に向けて接客の質を向上させるため、韓国語のスキルを持つ人材が求められるでしょう。実際に宿泊業界の中で韓国語の資格をいかせる職種を紹介します。

     

    参考:外国人訪日旅行消費額について/観光庁資料

    フロントスタッフ

    フロントサービスはホテルや旅館に到着したお客様がまず訪れる場所として、ホテルや旅館を印象づける「顔」です。

     

    チェックインやチェックアウトの手続きだけでなく、さまざまな問い合わせや案内などにも的確に答えられるように、日常会話レベルでコミュニケーションができる韓国語能力が求められます。

     

    お客様と接することの多いフロントだからこそ、韓国からのお客様には韓国語で接客することで、安心して気持ちよく滞在していただけることでしょう。

    仲居

    客室までの案内や食事の準備、布団敷きなど、お客様が旅館に滞在する間、身の回りのお世話をする仲居は、特にお客様と接する機会の多い職種です。

     

    お客様により質の高いサービスを提供するためにも、日常会話程度の語学力があると喜ばれるでしょう。日本の文化について知りたいと考えている韓国人観光客へ向けて、旅館の良さなどを積極的にアピールできます。

    ホテルや旅館の営業・企画

    宿泊業にはさまざまな職種がありますが、サービス以外の職種として宿泊プランの企画や営業、マーケティング業務などがあります。

     

    海外からの観光客の集客強化に向けて、日本語以外の外国語を身に付けておくと、取引などを円滑に進めることができるでしょう。日常会話だけでなく、ビジネスで必要とされる高度な韓国語スキルが求められます。

     

    韓国語能力試験を取得してグローバルに活躍しよう!

    iStock.com/webphotographeer

     

    海外からのお客様に母国語でおもてなしをすることは、お客様に安心感を与え、旅行をより快適に過ごしてもらうことにつながります。

     

    今後ますます需要の高まりが見込まれる韓国語をマスターすることは、転職活動においても大きなアピールポイントとなるでしょう。今回の記事を参考に、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

     

    なお、ホテル・旅館の仕事を探す際には、おもてなしHRをご活用ください。

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