ブラック企業の退職理由はどう伝える?
勤務先がブラック企業で毎日がつらい、という状態が続いているのであれば、辞めることを検討するべきかもしれません。
ブラック企業を辞める際の転職理由は多くの場合ネガティブなものですが、どう伝えればスムーズに転職できるのでしょうか。
ブラック企業を辞める際の伝え方と、転職活動の面接における伝え方のポイントを紹介します。
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退職理由の伝え方:ブラック企業を辞める時
ブラック企業を辞める段階でのポイントは、「退職理由をネガティブに伝えない」ということです。
職場でひどい目に遭ってきた人なら「ブラック企業だから辞めるんだよ!!!」とはっきり伝えたくなるかもしれませんが、それでは相手を激昂させたり、泣き落としや脅迫で引き止められたりして話がこじれるだけでしょう。
グッとこらえて前向きな考えや、やむを得ない事情を伝えたほうが吉と出ます。ただし、後々面倒なことにならないように注意してください。
例えば本当は引っ越さないのに「家族の都合で引っ越すことになりました。」という理由にすると、退職後に郵送される書類の受け取りなどで矛盾が生じるおそれがあります。設定をよく練りましょう。
以下のような方便を使うことがおすすめです。
- ・別の業界に興味がある
- ・この会社ではできない仕事がしたい
- ・知り合いの会社に誘われた
- ・家族の介護が必要になった
- ・パートナーの転勤に付いていく
- ・子どもの学校の都合
また、以下の記事では退職したい旨を伝える際のポイントを紹介しています。併せてご参照ください。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
退職理由の伝え方:採用面接での受け答え
採用面接においても、退職理由の伝え方には注意が必要です。
ブラック企業で苦しんでいる人の話が広く認知されるようになったため、ブラック企業だったという事実はある程度伝えても問題ないでしょう。
しかし辞めた理由を100%、職場に対する不満として伝えないように意識してください。客観的な事実を簡潔に、ポジティブな退職理由に織り交ぜて話すことがおすすめです。
また、ブラック企業で「いかに悲惨な目に遭ったか」よりも「どう対処したか」を中心に話すこともポイント。「過酷な労働環境でも投げ出さずに仕事に取り組んだ」と受け止めてもらえるでしょう。
そして、ひどいブラック企業であればあるほど、退職理由を理解してほしいと考えて守秘義務を侵す恐れがあります。話してはいけないことまで話し、信頼を損なわないように気をつけましょう。
以下は、適切な回答の例です。
- ・ホテルマンとして多くのお客様に接するやりがいがあったが、より丁寧な接客でひとりひとりに向き合える環境で働きたい。
- ・家族の介護が必要になり、月の残業時間が80時間を超える職場で働くことが難しくなった。ITツールの導入で業務効率化を図ったが改善には至らなかった。
- ・人手不足が著しく、会議や研修を営業時間終了後にせざるを得ない環境だった。将来は○○の役職で活躍したいが、スキルアップのために自主勉強する時間が確保できず、転職を決めた。
また、転職理由のポジティブな伝え方や例文は、以下の記事で解説しています。併せてご参照ください。
ブラック企業の転職理由で悩んだらプロに相談しよう!
ブラック企業からの転職をスムーズに進めるためには、転職エージェントへの相談がおすすめです。転職理由の伝え方についても適切なアドバイスをくれることでしょう。
ホテル・旅館業界の転職については、おもてなしHRが力になります。
ホテルにおけるホワイト企業の見分け方について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。