一度退職した会社への再入社でいざ履歴書を書こうとしたとき、職歴欄をどう記載すればよいか迷う人は少なくありません。
出戻り再入社では「退職」と「再入社」の両方を正直に記載し、経歴の流れが読み手に伝わるよう書くことが大切です。
この記事では、職歴欄の例文と記載ルール、志望動機の書き方、よくあるNGパターンをまとめて解説します。
出戻り再入社の職歴欄は「退職」「再入社」を明記する
出戻り・再入社の職歴欄は、隠さず正直に書くことが採用担当者への信頼につながります。「退職」「再入社」の事実をそれぞれ年月つきで明記するのが基本であり、同一企業への複数回の在籍も、職歴欄で適切に表現できます。
基本的な記載パターン
職歴欄には、入社・退職・再入社の各時点を年月ごとに1行ずつ記載します。採用担当者は職歴欄を時系列で読むため、空白や重複が生じないよう流れを追って書くことが重要です。
記載の基本構造は次のとおりです。
| 年 / 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|
| (年月を明記) | 〇〇株式会社 入社 |
| (年月を明記) | 同社 退職 |
| (年月を明記) | 〇〇株式会社 再入社 |
「同社」と省略せず、再入社の行にも会社の正式名称を書くほうが、読み手の誤解を防ぎやすいでしょう。
「一身上の都合により退職」などの退職理由の一文を添えると、なおていねいな印象を与えられます。
同一企業に2度入社した場合の職歴欄
以下は、出戻り再入社を想定した職歴欄の例文です。正式名称・年月・退職理由の一文をセットにした構成を参考にしてください。
| 年 / 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|
| 20XX年 4月 | 〇〇株式会社 入社(〇〇部 配属) |
| 20XX年 3月 | 一身上の都合により同社退職 |
| 20XX年 6月 | 〇〇株式会社 再入社(〇〇部 配属) |
| 現在に至る |
退職から再入社までにブランクがある場合は、その期間に何をしていたか(転職活動・家庭の事情など)を職歴欄の備考または「特記事項」欄に簡潔に補記しておくと、面接での余計な質問を減らせます。
会社名は再入社の行でも省略せず正式名称で記載するのが原則です。
異なる部署・雇用形態で再入社した場合の書き方
雇用形態や配属部署が変わって戻る場合も、基本の記載構造は同じです。ただし正社員からパート・アルバイトへの変更など雇用形態が異なるときは、括弧書きで補記しておくと経歴の誤読を防げます。
記載例は次のとおりです。
| 年 / 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|
| 20XX年 6月 | 〇〇株式会社 再入社 (パートタイム・〇〇部 配属) |
配属部署が前回と異なる場合も、部署名を付記することで担当業務の変化が伝わりやすくなります。
採用担当者が職務内容を把握しやすくなれば、即戦力としてのアピールポイントも正確に伝わります。
雇用形態・部署のどちらが変わっても、年月の明記と正式名称の使用という基本は変わりません。
職歴欄に書く情報と記載順のルール
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出戻り経歴は「同じ会社に複数回入社・退職した記録」なので、職歴欄の基本ルールを押さえたうえで正確に記載することが重要です。書き漏れや順序の誤りがあると、採用担当者に経歴の全体像が伝わらず、信頼性に影響することもあります。
記載する情報の種類
職歴欄には、会社名・入社年月・退職年月・退職理由を1セットとして記載します。退職理由は「一身上の都合により退職」が一般的な表記で、特別な事情がなければこの表現で統一して差し支えありません。
雇用形態による記載の可否は以下のとおりです。
雇用形態は会社名のあとに「(契約社員)」のように括弧書きで補足すると、採用担当者がひと目で把握できます。
ブランク期間があっても意図的に省略せず、退職年月と次の入社年月が離れている場合はそのまま記載するのが正確な経歴書の書き方です。
出戻り経歴が複数ある場合の順序を確認する
職歴欄は古い順(時系列順)に記載するのが原則です。
同一企業への複数回の入退社が絡む場合も、この時系列を崩してはいけません。
「同じ会社名が2回登場するのはおかしいのでは」と感じる方もいますが、実際の経歴を正確に示すことが採用担当者の判断材料になるため、繰り返し記載して問題ないです。
たとえば、A社に入社・退職し、B社を経てA社に再入社した場合は「A社入社→A社退職→B社入社→B社退職→A社入社」の順に記載します。
同一企業への2度目・3度目の入社も同様に、その時点の順序で記載します。
経歴が複雑になるほど時系列の乱れが目立ちやすいため、書き終えたあとに年月の流れに矛盾がないか確認しておくと安心です。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
再入社の志望動機は「なぜ戻るのか」を具体的に書く
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出戻りの志望動機で採用担当がもっとも知りたいのは、「なぜ一度辞めた会社に戻りたいのか」という点です。退職の経緯と再入社を希望する理由を論理的につなげることが、説得力のある志望動機の条件となります。
志望動機に盛り込む3つの要素
出戻りの志望動機は、①退職に至った経緯、②退職後に経験したこと、③改めてその企業を選ぶ理由、の3点を軸に組み立てるのが基本です。
①では、「やむを得ない事情があった」あるいは「キャリアの幅を広げたかった」など、ネガティブな印象を残さない表現を選びます。
前職への不満や批判は書かず、成長や視野の拡大という前向きな切り口にすることがポイントです。
②では、退職後に積んだスキルや経験を具体的に示します。
正社員・パート・アルバイトなど雇用形態を問わず、「企業に貢献できる実績」として言語化できるものを選びましょう。
③では、「なぜ他社ではなくこの会社なのか」を明確にします。
在籍時に感じたサービス品質への共感や、職場への理解の深さは出戻りならではのアピールポイントになるはずです。
ホテル業界での出戻り志望動機
以下は、宿泊業界での再入社を想定した志望動機の例文です。
例文のポイントは、退職理由(介護)を簡潔に述べたうえで、ブランク期間も成長の時間として捉え直している点です。
「貴社のサービス品質への共感」と「自分が貢献できること」をセットで示すことで、採用担当に再入社の必然性が伝わります。
出戻り再入社の職歴で陥りやすいNG記載と対策
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出戻り転職では、職歴欄の書き方にありがちなミスが採用担当者の印象を左右します。記載の不備は書類選考で気づかれないまま通過しても、面接や入社後の手続きで問題になるケースがあるため、正確な記載が採用への近道です。
退職歴を省略しない
在籍期間や空白が不自然になり、疑念を招く原因になります。
「いったん辞めて再入社した」という事実を隠そうとして退職歴を省くと、在籍期間が連続しているように見えて整合性が取れなくなります。
採用担当者が職歴欄を精査すれば、違和感はすぐに浮き上がるはずです。
さらに、雇用保険や社会保険の記録は行政機関に残っています。
入社手続きで提出する書類と職歴欄の記載が一致しなければ、意図的な隠蔽とみなされるリスクがあります。
たとえ短期間の離職であっても、「○○年○月 一身上の都合により退職」「○○年○月 同社に再入社」と正確に記載することが原則です。
正直な経歴の記載は、信頼性のアピールにもつながるでしょう。
退職理由を曖昧なまま放置しない
「一身上の都合により退職」の一文だけでは、出戻り転職の場合に説明が不足することがあります。
一般的な転職では通用する記載でも、同じ会社への再入社という珍しい経緯が絡む場合、面接で退職理由を深く掘り下げられるのはほぼ確実です。
職歴欄と面接での回答が食い違えば、採用担当者の不信感につながりかねません。
自己都合退職であれば「一身上の都合」の記載自体は問題ありません。
ただ、退職の背景が複雑な場合や、ブランク期間の説明が必要な場合は、職歴欄への添え書きではなく、面接で話す内容をあらかじめ固めておくことが重要です。
「退職時の状況」と「再入社を志望する理由」をセットで整理し、両者に矛盾がない状態にしておきましょう。
職務経歴書と面接でも「出戻り」の説明を一貫させる
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履歴書・職務経歴書・面接の三点で説明が食い違うと、採用担当者の信頼を損なう原因になります。再入社を希望するうえでもっとも大切なのは、退職の理由と戻りたい理由を一本の筋として通すことです。
職務経歴書での記載ポイント
職務経歴書では、在籍期間・担当業務・実績を正確に記載したうえで、退職理由を簡潔に添えておくとよいでしょう。
「一身上の都合」で済ませた履歴書とは異なり、職務経歴書は実態を少し掘り下げて書く場面です。
たとえば「より幅広いサービス業務を経験するため転職。前職での業務と比較するなかで、貴社の接客スタイルと自身の志向の合致を改めて認識しました」のように、転職先での経験が再入社への動機につながる流れで書くと、説得力が増します。
面接での伝え方
面接では、職務経歴書に書いた内容を言語化するかたちで回答するのが基本です。
書類と口頭の説明が矛盾すると、担当者は「本当のことを言っていないのでは」と感じます。
退職理由・転職先での経験・再入社を決めた理由の三点を時系列で整理しておくと、想定外の掘り下げ質問にも落ち着いて答えられるでしょう。
円満退社であれば、そのことも自然に触れておくとアピールポイントになります。
「なぜ他社ではなく元の会社か」への備え
再入社の面接で特に聞かれやすいのが、「同じ業界の別の企業ではなく、なぜ当社なのか」という質問です。
この問いに答えるには、前職での具体的な経験や職場環境への評価を根拠として示す必要があります。
「前職で培ったオペレーション知識を即戦力として活かせると判断した」「チームの雰囲気や経営方針に共感していた」など、他社では代替できない理由を一つでも挙げられると、回答の説得力が上がるでしょう。
履歴書の志望動機欄と同じ軸で語ることで、書類・面接を通じた一貫性が保たれます。
出戻り再入社の履歴書に関するよくある質問
誠実な職歴欄で再入社を成功へ!書類対策は「おもてなしHR」がサポート
同じ会社への再入社は、職歴欄の書き方で誠実さを示すことが選考を左右します。
退職と入社の事実を時系列で正確に記載し、ブランクや雇用形態の変化(パート・正社員など)も隠さず書くことが、書類審査での信頼につながります。
志望動機では、退職理由の正直な開示と前職で培った即戦力としての強みを組み合わせ、「戻りたい理由」と「企業にとっての採用メリット」の両面を伝えることが大切です。
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