ボーナス・賞与なしの正社員!メリット・デメリットややりくりのコツを理解しよう

就職先・転職先を選ぶ基準として、ボーナス・賞与の有無を重視する人は多いですよね。ボーナス・賞与がある方が良い企業だと思いがちですが、それは一概には言えません。この記事ではボーナス・賞与なしの企業で働くメリット・デメリットや、職場選びのポイント、ボーナス・賞与がない場合のやりくりについて解説します。仕事選びの参考にしてくださいね。

正社員でボーナス・賞与なしの仕事は生活が苦しい?

家計簿

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毎年夏と冬には、ボーナス・賞与のことが話題に上りますよね。ボーナスは正社員ならもらえるものだと思いがちかもしれませんが、ボーナスは毎月の給料と違って企業に支払い義務はありません。

そのため、正社員でもボーナス・賞与なしで働いている人は珍しくないのです。

ボーナス・賞与のシーズンになると「大手企業でボーナスが何百万円だった」といった報道があり、「ボーナスなしの企業=今にもつぶれそうな零細企業」というイメージが浸透している世の中ですが、果たして本当にそうなのでしょうか。

ボーナス・賞与の有無に惑わされて、仕事選びで後悔しないためには、ボーナス・賞与の仕組みを理解することが重要です。ボーナスなしの企業で働くメリット・デメリットと併せてチェックしましょう!

ボーナスのない企業を避けて仕事を選ぶ方法や、ボーナス無しの正社員でやりくりする方法も解説します。

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ボーナス・賞与がある正社員=収入が多いとは限らない

まずはボーナス・賞与がどのようなものであるのかについて解説します。

ボーナス・賞与は企業が得た利益を社員に還元するためのものですが、給与の「調整弁」の役割も担っています。

特別に大きな利益を出せた年や、従業員が素晴らしい活躍をした年があっても、その都度毎月の給料を増額するわけにはいきません。なぜなら給与は1度増額したら、そう簡単に減額できないためです。

そこで、毎月の給料を低く抑え、功績を上げたり利益が大きかったりした時にボーナスとして支給するのですね。

ボーナス・賞与にはこのような性質があるため、経営が振るわなかった年や活躍できなかった年には大幅なカットや、まったく支給されないこともあり得ます。毎年2回、必ずもらえるプレゼントではないのでその点はよく理解しておきましょう。

また、年に2回のボーナスがなくても、安定して高い収入を得られるケースもあります。

例えば、年俸制の企業であれば、1年間の給料に夏・冬のボーナスをプラスし、12分割で月々支給することが一般的。また、ボーナスがない分、基本給を高めに設定している企業も存在します。

ボーナスの有無だけで、収入が多いか少ないかは判断できないのですね。就職や転職を検討する際には、その点を頭に入れておきましょう。

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ボーナス・賞与がない正社員のメリット・デメリット

価値を比べる

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ボーナス・賞与がない企業で正社員として働くことには、意外なメリットがあります。その一方で、理解しておくべきデメリットも。どのようなメリット・デメリットがあるのか、具体的に見てみましょう。

メリット

まず挙げられるのは、収入の安定感です。先述の通り、ボーナスの支給額は経営状態や自分の成績によって左右されます。「これくらいはもらえるはず」と見込んでいても、はるかに少ない金額しかもらえなかったり、場合によっては全額カットされたりすることもあるでしょう。

ボーナスの制度そのものがなければ、いくらもらえるのか分からないお金をあてにマネープランを立てて、後で困るという事態には陥らないはずです。

また、ボーナスの多い・少ないで仕事に対するモチベーションが変わったり、ボーナス支給のタイミングに左右されて転職の機会を逃したりといったことも起こりません。余計な悩みを抱えずに働ける点も、大きなメリットではないでしょうか。

さらに、ボーナス・賞与がない企業は別の福利厚生が充実している傾向にあります。ボーナスだけが正社員の役得とは限らないので、トータルで考えてくださいね。

デメリット

一方、デメリットとして挙げられるのはやはり収入が少なくなりがちな点です。

年俸制の給与に含まれるケースや、基本給を高めに設定しているケースであれば別ですが、毎月の給与が低い上にボーナス・賞与もなし、他の福利厚生もぞっとしない、という企業もあるでしょう。

そして、ボーナス・賞与が支給されるお盆前と年末は、出費がかさむ時期です。ボーナス・賞与はこの時期を乗り切るためのお金という意味合いがあるため、支給されなければやりくりに苦労することも。

また、計画性のない買い物で失敗するリスクは少ないものの、ローンを組む際に「ボーナス払い」が利用できないことはデメリット。その分、ローンの返済期間が長引きます。

さらに、年に2回のお楽しみがなければモチベーションを保てない!という人も居るのではないでしょうか。精神面の支えにもなるボーナスがないことは、仕事を長く続ける上ではネックになるかもしれません。

ボーナス・賞与なしの正社員を避けて就業するには?

労働組合

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「正社員として働くならボーナスが欲しい!」という場合、どのように仕事を探せば良いのでしょうか。

求人情報でボーナスの有無を確認するのは当然の行動ですが、「ボーナスあり」と書いてあっても必ず支給されるとは限りません。

次のポイントをチェックして、ボーナスが支給される可能性の高い企業を選びましょう!

「売上高」と「営業利益率」をチェックする

ボーナス・賞与の制度があっても、支給されるかどうかは経営状態に大きく左右されます。そこで入社前にチェックすべきものは「売上高」と「営業利益率」。決算報告書でこの2つをチェックすれば、直近の経営状態を推測できるはずです。

決算報告書は投資者向けの会社情報誌や新聞社のホームページなどで閲覧できる場合があります。応募先候補が絞れたら、確認しましょう!同じ業界・同じ規模の企業と比較してみることもおすすめです。

労働組合のある企業を選ぶ

労働組合とは、「労働者が主体となって自主的に労働条件の維持・改善や経済的地位の向上を目的として組織する団体」のこと。使用者(会社)と団体交渉したり、要求実現のために団体で行動したりする権利を持っています。

労働組合のある企業は、社員の言い分に耳を傾け、ボーナス・賞与に関する集団交渉に応じてくれる可能性が高いでしょう。

労働組合があるかどうかは、企業のホームページなどで確認できます。応募先を決める指針のひとつにしてはいかがでしょうか。

口コミを参考にする

転職情報サイトの中には、実際に企業で働いていた人の口コミを掲載しているサイトがあります。また、さまざまなカテゴリーが設けられているネット掲示板や、SNSで企業のボーナス事情が話題に上ることも。

このような情報源を鵜呑みにすることは危険ですが、応募を検討している企業のボーナス・賞与に関することが書かれているかもしれません。参考程度に、目を通すと良いでしょう。

ボーナス・賞与なしの正社員でやりくりするには?

サムズアップ

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ボーナス・賞与がなくても今の仕事を続けたい、すぐに転職することが困難、といった場合はお金のやりくりを考えましょう。以下の方法がおすすめです。

副収入を得る

勤務先が副業を認めているなら、ぜひ副業にトライしましょう。

趣味で作った作品を販売したり、クラウドソーシングでデータ入力の仕事を請け負ったりと、今はさまざまな副業が気軽にできる時代です。自分に合った副業が見つかれば、定年退職後も続けられるライフワークになるかもしれません。

また、宿泊業でお客様からのチップや心づけを受け取ることが許されている職場なら、給与のほかにちょっとしたお小遣いを稼げるチャンスがあります。心のこもったおもてなしで収入を増やしましょう!

チップや心づけについては以下の記事で詳しく解説しています。併せてご参照ください。

資産運用する

ボーナス・賞与が出ない分、手持ちのお金に働いてもらいましょう。「資産運用」と聞くと「難しそう」「多額の元手が必要」といったイメージを抱くかもしれませんが、手軽に始められる金融商品も多く存在しています。

ただし、資産運用には失敗のリスクが伴います。自己責任で計画的に進めてくださいね。

給与アップを目指す

仕事で成果を上げて基本給を増やしたり、役職に就いて役職手当をもらったりすることで、月々の給与を増やせます。ボーナス・賞与がない分を、高めの月給で補えるように尽力することも良い手段でしょう。

しかし、ボーナス・賞与は定期的に社員を評価するためのものでもあり、ボーナス・賞与がない企業では評価制度が整っていないことが考えられます。今の勤め先で出世のチャンスがあるのかどうかを、よく見極めてくださいね。

ボーナス・賞与の悩みは転職エージェントへの相談もおすすめ!

「ボーナス・賞与がある企業で働きたい」「あるけど金額が少なすぎる」「以前はボーナス・賞与もらえていたのにここ数年はもらえていない……。」

このような悩みを抱えているのであれば、1度転職エージェントに相談してみることをおすすめします。さまざまな企業を知っている転職エージェントであれば、あなたの希望にかなった職場を紹介してくれるかもしれません。

ボーナス・賞与以外のことも相談できるので、ぜひ活用してくださいね。転職エージェントの活用方法については、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご参照ください。

ボーナス・賞与の有無だけで仕事を決めるべきではない

求人情報を見ていると「ボーナス・賞与有り」の企業は魅力的に映りますよね。しかし、実際にはボーナス・賞与のある企業とない会社、どちらが良いかは一概に判断できません。

 

転職・就職活動をする際は、ボーナスの有無だけに囚われないことが重要です。自分にとってのメリット・デメリットを天秤に掛け、慎重に検討しましょう!

また、ホテル・旅館への転職を考える際には、おもてなしHRをご活用ください。

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