採用費用の相場は？
企業が採用活動を行う際にかかる費用は、採用形態や企業の規模によって異なります。1人あたりの採用費用相場と年間の採用費用相場について、詳しく見ていきましょう。
1人あたりの採用費用相場【採用形態別】
社員1人を採用する場合の費用の相場は、以下の通りです。
・新卒採用……70～95万円
・中途採用……85～105万円
両者を比較すると、中途採用の方が採用費用が高くなる傾向があります。
十分な経験やスキルを有した即戦力となる人材を確保しようとする場合、慎重に採用活動をしなければならないため、採用担当者以外も採用に関わる必要があります。
採用活動に参加する社員が増えただけ、人件費などの内部コストも多くかかるため、中途採用の方が採用費用の相場が高くなると考えられますよ。
年間の採用費用相場【企業規模別】
続いて、年間の採用費用相場を企業規模別に見ていきましょう。
| 企業規模 | 採用費用相場 |
| 大企業（1000人以上） | 1700～1800万円 |
| 大企業（1000人以下） | 500～550万円 |
| 中小企業 | 300～350万円 |
| 零細企業 | 150～200万円 |
当然ながら、企業の規模が大きくなるほど採用人数は増える傾向があるため、採用費用の相場は高くなります。
この数値を参考に、採用にかかるコストの目安を定めた上で採用活動を行うと、無駄な費用を抑えることができるのではないでしょうか。
資料請求のお申し込みを受け付けました
資料請求をお申し込みいただきありがとうございました。
入力いただいたアドレスにメールをお送りいたしましたので、ご確認ください。
万が一メールが届かない場合は、info@omotenashi.workまでお問い合わせいただきますようお願いいたします。
採用費用の内訳
Paylessimages-stock.adobe.com
採用にかかる費用の内訳は、外部コストと内部コストの2つに大きく分けられます。具体的にどのような部分に費用が発生しているのか、ご紹介していきます。
外部コスト
外部コストとは、求職者を募集するために、企業の外部へ働きかける際に発生する費用を指します。
外部コストの例として、以下のようなものが挙げられます。
・求人広告掲載費
・採用ページやパンフレットの制作費
・人材紹介利用時の成果報酬
・採用イベント参加費
・適性検査の費用
社員を採用するにあたって、広報活動は決して欠かすことのできないもの。たとえどれだけ良い企業だったとしても、求職者に知ってもらえなければ応募人数も集まらないでしょう。
「外部コストをかければかけるほど優秀な人材が集まる」ということはありませんが、無理にコストを抑えようとすれば求職者に振り向いてもらえず、かえって採用活動期間が長引く恐れもあります。
採用人数や企業の規模を鑑みた上で、適切な予算を採用活動に割くことが不可欠ではないでしょうか。
内部コスト
内部コストとは、主体となって採用活動を行う人事の人件費や、面接時の交通費などを指します。
効率の良い採用活動を行えば、これらの費用を極力抑えることも可能です。
作業工程の効率化に加え、ミスマッチによる内定辞退や早期退職防止策などに力を入れ、無駄なコストを発生させない工夫をすることが重要ですよ。
ホテル＆旅館業界の就職・転職についての記事
無駄な採用費用を発生させないポイント
無駄な採用費用を発生させず、効率よく採用活動を行うためには、どのようなポイントに注意するべきなのでしょうか。いくつか例をご紹介していきます。
採用支援サービスを利用する
「採用を行う機会が少なく経験のある社員がいない」「採用活動の効率をアップする方法が知りたい」というような事情を抱えている場合には、採用支援サービスの利用がおすすめです。
採用のプロからアドバイスを受けられるため、採用活動の指針とすることができます。採用活動にお悩みを抱えている方は、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
広報活動に力を入れる
広報活動にはある程度のコストをかけましょう。
変に出し惜しみをしてしまえば、採用活動が長引いて余分なコストがかかる上に、求める人材が見つからなかったりミスマッチが起きたりしてしまいます。
自社のコーポレートサイトを充実させる、複数の就職・転職サイトに求人票を掲載する、採用イベントに積極的に参加するなど、自社に合った方法で広報活動を行ってくださいね。
求める人物像の明確化
求める人物像を明確化することで、理想的な社員を採用できる確率がアップします。
採用基準を厳しくしすぎれば求職者が集まらないといったトラブルが発生しますが、求める人物像の幅を広げすぎれば、採用基準に満たない人からの応募ばかりが来てしまう恐れがあります。
条件を適度に絞り込み、「どのような人材が欲しいのか」という点をできる限り明確に記した求人票を掲載することが、効率のいい採用活動につながりますよ。
採用担当の人件費を削減しない
無駄な採用費用を発生させないためには、外部コストだけでなく内部コストにも目を向ける必要があります。
ただし、内部コストを安易に削ることはおすすめしません。特に、採用担当者の人件費を削減してしまえば、モチベーション低下をもたらし採用期間が長引くリスクも考えられます。
一時の費用だけに目を向ければ、思ったより高い金額が掛かってしまったと感じることもあるかもしれません。
しかし、求める人物像に合致し、長期的に働いてくれる優秀な人材を確保できれば、それは決して無駄なコストではないはず。
目先の金額にとらわれず、長い目で見た時に適切だったと判断できる費用をかけられるよう、慎重に見極めることが求められますよ。
採用費用を最小限に留めて採用活動を行いたいなら
polkadot-stock.adobe.com
効率の良い採用活動をすることで、採用費用を最小限に留めることも可能です。自社に合った採用方針を打ち立て、理想的な人材の確保に力を入れましょう。
なお、採用戦略に不安がある場合は、採用支援サービスを利用するのがおすすめです。専門的な知識を持つアドバイザーに相談することが、無駄な採用コストの削減につながりますよ。
当社サービス「おもてなしHR」は、宿泊業界に特化した採用支援サービスです。採用に関するお悩みを抱えている方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。
Facebookでシェア
X(Twitter)で投稿
