少ない人数で運営する施設、急な退職での欠員を埋める必要があった
質の高いサービスを提供するために正社員のみ・少人数で運営している「ホテルふたり木もれ陽」。普段は学校からの紹介で新卒採用や人づての紹介で採用を行っているが、人材紹介サービスを使うことになったのは緊急事態に陥ったからだそう。
「実は『おもてなしHR』を使ったときはかなりの緊急事態でした。1年前に4人が同じ時期に退職してしまうことになってしまったんです。次の採用も決まっていない状態だったので「どうしようか」と。もともと大きなチームではないので、同時期の退職が出るとかなりの戦力ダウンになってしまいます。採用も普段は私一人で行っているのですが、核となる人材が退職となると本当に大変で…。とにかくあらゆる手をつくして探し回らないといけない状態でした。」
そんななかで、声をかけたのが宿泊業を専門に人材紹介サービスを提供している「おもてなしHR」だったという。
「考えられるところすべてに声がけしていました。人材紹介も何社か検討しましたし、派遣会社さんにも声がけしていました。その中の一つが『おもてなしHR』でした。結果として素晴らしい人材を紹介いただいた、という経緯です。」
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おもてなしHRを知ったきっかけはFAX
「当時はサービスも良くわかっていなかったのですが『おもてなしHR』からFAXが届いて、電話してみようと思ったのがきっかけです。こういったご案内をもらう機会は多いので、その中の一つとしてのご縁でした。
とりあえず話を聞いてみて、だめそうだったら他で探そう…くらいの感覚でした。」
「おもてなしHR」からのFAXとは:宿泊業での転職を希望して「おもてなしHR」にご登録いただいている求職者の方の簡単なプロフィールを記載したFAXのこと。当月に登録のあった候補者などのプロフィールを複数確認することができ、面接してみたいとおもった候補者の方にチェックを付けて返信することで、希望の人材の紹介を依頼できる。
「実際はFAXで見た方とは違う方の採用だったのですが、欲しいと思っている人材をそのイメージで察していただけたんじゃないかなと思います(笑)」
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人材紹介サービスの利用について
緊急事態とはいえ人材紹介サービスを利用する上で懸念や不安はなかったのか。契約内容などについても確認してみた。
「契約などは必要なものをきちんと提示してもらっていたのでそういった意味で不安はありませんでした。あえていうなら、採用した後にすぐに辞めてしまったらどうしようというのはありましたが、そこは仕方ないと理解したうえでの利用でした。」
質をさげてまで採用する気はなかった
「おもてなしHR」を利用してみたものの、とりあえず人数を埋めるための採用だけはしたくない、強い信念をもった採用活動を行っていたという。
「緊急事態だったので、色々なところにお声がけはしました。けれど、だからと言って誰でもいいから採用したいというわけではありません。ご縁がなければ既存スタッフで頑張るぞというのを心に決めて採用活動を進めました。マッチしない人を無理やり採用してホテルのクオリティを下げるくらいなら、稼働する部屋数を抑えてしのぐ、そういった覚悟でした。」
採用でこだわったのは経験よりも人柄とのこと。
「未経験か経験者か…という点についてはそこまでこだわりはないですね。それよりも採用の時に一番見ているのは人柄です。スキルは採用後にいくらでも身に着けることができますが、スキルよりも、対人の仕事なので持って生まれた人柄や性格というのを重視しています。」
「おもてなしHR」を利用するうえで工夫したこと
採用はしたいけれど、質を下げたくはない…人材紹介サービスを利用する上でミスマッチを減らすためにある工夫を行っていたそう。
欲しい人材だけでなく、合わない人を明確につたえておくこと
「こういう人が欲しいというのは、もちろんはっきりと伝えます。あと大切なのは、こういう人は合いません、というのも予め明確にして担当者に伝えておくこと。それによって余計なやりとりも少なくスムーズに採用が進んだと思います。そこのすり合わせができていると、求める人材に絞って紹介してもらえるのでミスマッチが起きにくくなります。
たとえ経験者であっても、私たちは従来の宿泊施設を作ろうとしているわけではないので、逆に変な癖がついてしまっている人…つまりこれまでの経験に固執する人だと働きにくいかもしれませんね。そういった癖のある人は合わないというのは予め伝えておきました。」
また緊急時であっても現地で面接は必ず行うようにしていたという。
「施設を見たこともない人が働きたいと言っても本気かどうか判断できないので、一度現地に来てもらって施設を見てもらうというのを大切にしています。判断基準としては、一度面接でお会いして、私自身がもう一回その方に会ってみたいかという点を重視しています。」
採用された湯野川様のご活躍
良い人がいなければ採用はしないと決めていた採用活動。結果としてホテルでのフロント経験がある人材を採用いただいている。採用になった湯野川さんは「ホテルふたり木もれ陽」の求める、過去の経験を癖ではなく強みにできている珍しい人材だったそう。
「正直実際に会うまではわからないとは思っていました。ご紹介してもらったときは年齢や経験しか見ていなかったので、実際に面接をして採用を決めました。採用から1年、現在も活躍してもらっています。他の人よりも覚えが早く、器用になんでも出来ますし過去の経験をちゃんと武器にして『ホテルふたり木もれ陽』に順応してくれています。前職の経験で変なクセがついていない珍しいタイプだなと(笑)」
富山から伊豆に面接に
実際に採用された湯野川様は富山から求職活動を行っていた。面接では実際に試泊をしたことで施設にほれ込みほぼ即決だったという。
(湯野川さん)
「富山で転職活動をしていました。もともと箱根で働いていたので、箱根あたりがいいと思ってはいたけど伊豆を紹介してもらって伊豆もいいなと思って面接を受けました。試泊もさせてもらって『これ以上の施設はない』と思い、1施設で即決しました!やりとりさせていただいていたキャリアアドバイザーの方のレスが早かったので、とんとん拍子で話がすすんでいって2カ月で内定をいただきました。」
「おもてなしHR」と他の採用サービスとの違い
ほかにも人材紹介サービスを検討していたがレスポンスの良さとミスマッチの少なさという点に違いを感じていただけたという。
「本当に緊急時に使ったので、湯野川も言っておりましたが担当者からのレスポンスが早かったのは良かったです。タイミング良く採用が決まっていったと感じています。」
はじめに欲しい人材と、合わない人材のすり合わせをしていたことで、人材紹介というサービスにありがちなミスマッチな人材紹介も少なかったそう。
「他の人材紹介の会社と比べて、求めている人材と紹介してもらった人材がマッチしていました。他の会社さんだと、求めている人材じゃない人を紹介されることも結構あって。例えば若い洋食調理の人がほしいと伝えても、年齢層が高めの和食経験の方の紹介があったりとか、そういったミスマッチが結構おきがちだった。とりあえずいっぱい紹介しようという気持ちはわかるんですが、『おもてなしHR』ではそれがなかったのはありがたかったです。」
宿泊業の採用事情
新型コロナウイルスの世界的な流行によって、宿泊業がうけた影響は計り知れない。観光庁の調べによると、2020年4月の客室稼働率は前年比の8割減、客室稼働率は16%と厳しい状況だ。とはいえ「ホテルふたり木もれ陽」では大きな影響は受けていないという。現在の採用について伺ってみた。(2021年4月現在)
今年の採用状況
「今年は新卒の方の採用が多かったですね。4月には新卒4名が加わり総勢20名のチームになりました。採用の際に新卒か中途かというところにはこだわっていません。宿泊業自体がやはり人の出入りの多い業界なのでその時にご縁のあった方を採用しています。」
普段は学校からの紹介、地元の求人紙、人づての紹介といった経由での採用を行っている。人づての紹介の場合人柄が分かっていることもあり、一番安心感はあるとのこと。
「ただやはり、緊急時は出来る限りの手を尽くすことになります。もうその時は神頼みです(笑)人材紹介の場合は成果報酬なので、とりあえず良い人が見つかってから判断できるので検討しやすいです。広告なども手としてはありますが、100万だして誰も採用できなかったという結果を残すわけにはいかない。
今は人も充足していますが、また人が足りなくなったら人材紹介含めてあらゆる手を考える必要があると思っています。こればっかりはタイミングとご縁なので。湯野川の採用では上手くいったので良かったです。」
「おもてなしHR」はおすすめできるサービスですか?
最後に実際に「おもてなしHR」を利用したうえで、おすすめできるサービスかどうか素直な感想を伺ってみた。
「おすすめできます。費用はかかるので小さな施設にとってはハードルが高いのも事実ですが、結果的に素晴らしい人材を採用できたのでお勧めできます。」