転勤が退職のきっかけになる?
サラリーマンには転勤が付きもの、と考える人も多いでしょう。会社から転勤を言い渡されたら、会社の意向に従う人がほとんどだと思います。
しかし、若手社員の中には、転勤や異動をきっかけに退職を決める人も少なくありません。そこには、若い世代ならではの理由や若者の傾向が隠されているようです。
若手社員が思う「転勤」のイメージについて探っていきましょう。
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転勤に対する若手の意識
若手社員は、転勤をどのように考えているのでしょうか。
これまで転勤は、「昇進や昇格のステップアップ」「経験を積むために必要なもの」という認識が一般的にありました。
また、ひと昔前のサラリーマンの中には、「会社の命令には背かない」という意識が身に付いていたため、転勤を素直に受け入れていた傾向があります。
しかし現代は、働き方や職業選択の幅が広がり、仕事や転勤に対する考え方も大きく変化してきました。
特に若者の間では、一つの会社に長年勤める意識が薄れ、キャリアアップのためなら転職も視野に入れるのが一般的になりつつあります。
そのため、転勤とキャリアアップはイコールではなく、必ずしも必要なものではないという認識に変わってきたのです。
また、「慣れ親しんだ土地での生活スタイルを変えたくない」と勤務地を重視して就職活動をする若者がいることも、若手が転勤を避ける原因の一つといえるでしょう。
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若手が転勤によって退職を考える理由
では、若手はなぜ転勤を嫌がるのでしょうか。転勤によって退職を考える具体的な理由をご紹介します。
地元から離れたくない
近年、地元志向が強い若者は増加傾向にあり、地元で就職・結婚したいと考える人が増えてきました。
生まれ育った地元なら、環境の変化による大きなストレスを感じることもないので、安心して生活ができると考えるのかもしれません。
家族や恋人と離れたくない
家族や恋人と離れたくない、という理由で転勤を嫌がる若者も少なくありません。
それまで家族と同居してた場合、転勤による一人暮らしで金銭的な負担を強いられたくないと考える若手もいるようです。
また、遠距離恋愛は交際が長続きしないというイメージが強く、その不安から転勤によって恋人と離れたくないという若者もいます。
交通の便を気にする
特に都会で生活している若者は、電車や地下鉄、バスなど交通の便を身近に感じているはずです。
学生の頃からそういった環境にいると、その恵まれた環境が当たり前になり、中には車の免許を取得しない人もいるでしょう。
しかし、転勤は必ずしも大都市になるとは限らず、地方へ異動する可能性もあります。そうしたときに、通勤手段に不便さを感じ退職を考えてしまうのかもしれませんね。
左遷を疑ってしまう
転勤に「左遷」のイメージがある若手もいます。特に都心部で働いている場合、地方への転勤辞令が出ると、左遷されたのではないか?と受け取る人も少なくありません。
そのため、若いうちに左遷されてしまうくらいなら、いっそ自分から辞めてしまった方がいいのではないかと考える若手も多いようです。
転勤したくない若手への対応
転勤をマイナスに捉える若手社員。どのように向き合っていけば良いのでしょうか。
転勤の可能性を伝える
たとえ若手でも、入社後は転勤の可能性があることを伝えておきましょう。選考中や採用時になど、正式採用の前に伝えておくことが重要です。
ただし、中には、採用されたい一心で転勤があることを承諾する若者もいます。その見極めはとても難しいですが、面接を重ね、相手の考え方や将来の目標などを聞き取りながら判断してください。
転勤の理由は明確に伝える
若手社員に転勤を命じるときは、その理由を明確に伝えましょう。命じられた本人がいちばん気になるのは「なぜ自分なのか」という点です。
その不安を少しでも解消できるように、できるだけポジティブに伝える必要があります。「あなたが必要だから」というスタンスで会社が判断したことを伝えてください。
転勤先で必要とされていることに加え、新しい業務に携わることで得られる経験や可能性を伝え、前向きに納得してもらえることが大切です。
若手の考えを知って転勤による退職を防ごう!
現在の勤務先から離れることに不安を抱える人は少なくありません。特に働き始めてそれほど年数が経っていない若手の場合、転勤は抵抗がある出来事です。
慣れ親しんだ環境から離れたくないだけではなく、左遷されてしまったのではないかという不安に駆られることもあるでしょう。
転勤による若手の退職を防ぎたいのなら、転勤に対する若手社員の考えを知り、仕事や転勤へのモチベーションが下がらないように配慮してあげることが大切です。