優秀な若手ほど決断が早い
優秀な若手社員への期待値は大きくなるもの。しかし、活躍が期待できる優秀な若手社員ほど、会社を早く辞めてしまう傾向にあります。
若手の中でも特に優秀な人材は、企業の次世代を担う大事な存在です。そんな若手のエースが退職してしまうのは、会社にとって大きな痛手ですよね。
そんなとき、若手の不満に耳を傾けたり、働き方の提案をしたりと、柔軟な対策をとることができれば、若手社員の早期退職を防げるかもしれません。
彼らが退職を決める理由はさまざまですが、その意図を探り、退職を未然に防ぐ方法をみつけていきましょう。
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若手のエースが退職する理由
優秀な若手が退職する主な理由は大きく分けて二つ。それぞれ詳しくみていきましょう。
会社に将来性を感じない
若手のエースが退職を決める最大の原因は、成長の予感が不足していることでしょう。
会社の成長を感じられなければ、そこで働く自分自身の成長も期待できません。そう感じると、結果的に「この会社で働き続けても理想の自分にはなれない」と思ってしまうのです。
具体的には、「業務のやり方や慣習など会社の考え方が古い」「優秀な先輩が任されている仕事に幻滅した」などが挙げられます。
個人差はあるものの、デジタル世代の若者にとってインターネットを利用したデジタルツールはあたり前の存在。会社全体におけるデジタル情報の活用能力が低い場合、「いまどきこんなことしてるの?」と仕事の進め方に疑問を感じてしまうようです。
また、若手の優秀な人材は、人の能力を見定めることにも長けています。優秀な上司や先輩とそうでない人を見分ける力があり、優秀な人がどんな仕事をしてどんな扱いを受けているかを見ているのです。
そうした先輩を通して「数年後の自分」を想像します。ここで、仕事内容や処遇に幻滅感を持ってしまうと、会社に将来性を感じられなくなり離職意識が強くなってしまうのでしょう。
やりたいことができた
もう一つの理由として挙げられるのは、「他にやりたい仕事が見つかった」というもの。
もちろん、現在の会社に入社を決めたときは、その会社でやりたいことがあったのかもしれませんし、中には第一志望ではない会社に入社したという人もいるでしょう。
そうして仕事をしていくうちに、もっと自分の力を試したくなったり、別の業界で挑戦したいことが出てきたりする人もいるようです。
さらに、もともと他にやりたいことがあったという場合は、より強く求心力が働いてしまいます。つまり、本人が希望するもの以上の魅力や環境が提供できなければ、すぐに退職されてしまう恐れがあるのです。
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優秀な若手の退職を防ぐには?
優秀な若手の退職理由についてみてきましたが、これらの要因があったからといって、全員が辞めるわけではありません。若手社員の退職を踏みとどまらせる対策についてご紹介します。
相談しやすい環境をつくる
退職を決めた若手エースの中には、周りに相談できる人がいたことで会社を辞めなかった人もいるようです。
仕事を続けるためには、人間関係の良さは必要不可欠。実際、人付き合いに苦しんで仕事を辞めてしまう若手職員もいます。
日頃から、若手のサポートに力を入れたり、メンター制度を取り入れたりして、できるだけ若手が先輩に相談しやすい環境をつくってあげましょう。
チャレンジする機会を与える
若手職員に対して提案制度を用意するのも効果的でしょう。若いうちから新しいことにチャレンジできる機会を与えてもらえるのは、貴重な経験になります。
その場合は、たとえ失敗しても許容することが大切です。今回は結果が振るわなくても、また次のチャンスを与えることを示してあげましょう。
そうすることで安心感が生まれ、若手でも挑戦しやすくなります。会社への信用が高まり、「次は成功させたい」「もっと貢献したい」と、モチベーションにもつながるはずです。
キャリアパスの提示
キャリアパスとは、目標とする職位や職務に必要な順序や道筋のこと。キャリアパス制度は、大企業だけでなく、中小企業からも注目されている人事制度の一つです。
会社側がキャリアパスを示すことで、社員は自分がどんな経験やスキルを身につければ、どんな職位や職務を目指せるのかを把握できます。
若手社員の中にも、自分自身でキャリアプランを考えているがいるでしょう。早いうちから社員に対してキャリアパスを提示しておけば、その会社での将来像を描きやすくなりやりがいにもつながるのです。
日頃の対策で若手エースの退職を防ぐ
若手の中でもエースと呼ばれる人材は、自分自身のキャリアプランが明確で、仕事に対するアンテナに敏感です。
そうした優秀な人材を会社に繋ぎ止めておくには、会社側も工夫しなければなりません。
若手社員の退職理由はさまざまですが、辞めたいと申し出てきたときには、すでに退職を決断していることも多いよう。そのため、日頃から対策をとっておく必要があります。
優秀な若手が辞める理由を把握した上で、信頼関係の構築に力を注ぎ、若手エースの退職を防ぎましょう。