採用手法のトレンド5選!最新の採用手法とは

売り手市場の現代では、採用も一筋縄では行かなくなってきている模様。現状を打開すべく、従来とは異なる手法で採用活動を行う企業が増加しているようです。採用手法のトレンドについて、詳しくご紹介していきます。

採用活動に苦戦する企業が増えている

売り手市場とされる昨今、厚生労働省の調査によると、平成31年4月時点での有効求人倍率は1.63倍という結果が出ています。

採用活動に苦戦している企業も増えており、求人広告やハローワーク、就職フェアなど従来通りの手法では志望者がなかなか集まらないこともしばしばあるのだとか。

そのため、これまで通りの方法とは少し視点を変え、新しい採用手法を試す企業も出てきています。

採用手法のトレンドとはどのようなものなのか、いくつかの例をご紹介していきましょう。

データ参照:一般職業紹介状況(平成31年4月分)について|厚生労働省

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採用手法のトレンド:リファラル採用

採用活動

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リファラル採用とは、社員が知人や友人を企業に紹介するという形式の採用手法を指します。

企業をよく理解した社員がリクルーターとなり、人柄をある程度把握している知人や友人を紹介するため、求職者と企業の双方にとって安心感の大きい採用手法といえるでしょう。

メリット

リファラル採用のメリットは、社員が橋渡しになることで求職者と企業間でミスマッチが起こるリスクをかなり軽減できるため、離職率を抑えられることです。

また、社員による紹介なので採用コストを抑えられる点や、すでに知り合いがいる状態なので入社後に人間関係を築きやすい点も大きな魅力でしょう。

少ないコストで定着率の高い社員を見つけ出せることができるため、この採用手法をとる企業が増えてきているようです。

デメリット

社員の紹介だからといって、必ず採用に至るわけではないのがリファラル採用のデメリットです。

もし不採用になった場合、社員と求職者との関係に亀裂が入ってしまう恐れもあるため、あらかじめ不採用になる可能性を十分に説明しておく必要がありますよ。

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採用手法のトレンド:ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングとは、企業が求職者に対し直接のアプローチを試みる採用手法です。

従来の求職者からの応募を待つスタイルではなく、求職者のデータベースを企業自らが調べ、積極的にスカウトや採用イベントの案内をします。

メリット

求人サイトに広告を掲載することに比べると、コストを大幅にカットすることができます。中には初期費用が掛からないサービスもあるようですよ。

加えて、本格的に転職活動を始めている人だけでなく、転職を検討している段階の層にもアプローチをすることができます。これにより、採用候補を増やすこともできるでしょう。

デメリット

求職者へスカウトメールを送るスタイルなので、その分業務の負荷が増えます。

メールもただ送ればいいというわけではなく、自社に興味を持ってもらえるようなアプローチをしなければならないため、創意工夫が求められるでしょう。

また、企業から求職者への働きかけがメインになるため、多くの応募を確保することには向きません。

複数の候補から優秀な人材を選び取りたい、というスタイルが理想の企業にとっては不向きな手法かもしれません。

採用手法のトレンド:採用ミートアップ

採用ミートアップとは、ライトなコミュニケーションを通じ、求職者の志望度を少しでも高めることを目的とした手法です。

具体的な内容としては、座談会や食事会、簡単な説明会を行う企業が多いようです。

メリット

志望度が高い求職者だけでなく、まだ検討段階の方でも気軽に参加できるので、より広い範囲でアプローチをすることができます。

中には、本気で転職を考えてはいなかったものの、ミートアップに参加したことにより志望度がグンと上がった、なんて例もあるのだそう。

ミートアップ専用のサービスを利用すれば、企画もよりスムーズにできますよ。

デメリット

採用ミートアップをしたからと言って、参加者が必ず選考に進む保証はありません。そのため、手間やコストをかけても徒労に終わる可能性も十分にあります。

志望度の高い求職者を確実に選考に進めたい、できるだけ効率的に採用活動をしたいとお考えの企業にとっては、少々リスキーな採用の手法かもしれません。

採用手法のトレンド:AIチャットボット採用

チャット

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AIチャットボット採用とは、AIを用いた自動回答プログラムシステムを活用する手法で、求職者からの質問に対し自動でチャットができるシステムです。

メリット

データに基づいた基準で採用の可否を判断するため、採用コストを大幅に削減することができます。

また、給与や休日など企業には面と向かって聞きづらいことも、AI相手なら質問できると、求職者側からも安心の声が上がっています。

チャットボットにはいくつか種類があり、応募から面接までを一手に担うものや、求職者からの質問に回答することに特化したものなど、企業の要望に合わせてシステムを選べます。

デメリット

採用基準がデータのみなので、対面した時の感じの良さや人当たりなど、フィーリングの面を加味することができません。

そのため、最終的な判断を下す基準を新たに設定する必要があるでしょう。

採用手法のトレンド:アルムナイ制度

アルムナイ制度とは、退職した元社員を再雇用するという制度を指します。「カムバック制度」などと呼称している企業もあるようです。

メリット

すでに自社で経験を積んでいる元社員を雇用するため、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

また、企業としても働きぶりや人となりをある程度把握しているため、公募よりも安心感がある点も魅力の一つでしょう。

デメリット

退職時と入社時で、社員同士の立場が変わる場合があります。「辞めた時は部下だった相手が戻ってきたら上司になっていた」というケースに、すべての人が反発を覚えないとは限りません。

アルムナイ制度を導入するなら、上記のような可能性を求職者に対し事前に説明しておく必要があります。

企業に合った採用手法を選択しよう

採用成立

graphixchon-stock.adobe.com

採用の手法が広がりを見せていますが、大切なのは企業に合った方法で採用活動を行うことです。

欲しい人材の確保にはどんな手法が一番有効かを見極めた結果、従来の方法が一番都合が良いとするならそれも良しでしょう。

採用手法のトレンドを広く認識することで、自社にとって最も適した採用スタイルが自ずと見えてくるのではないでしょうか。

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