ホテルでデジタルサイネージの導入事例とメリット・デメリットとは?

従来まで、公共の場所での情報媒体と言えば、ポスターでしたよね。今、ポスターに代わる新たな媒体として「デジタルサイネージ」と呼ばれるものが注目されています。駅やバスターミナルなどで見たことがある人は多いのではないでしょうか。デジタルサイネージは、ホテルでの導入も進んでいます。ホテルに導入することのメリット・デメリットや、導入の事例を解説します。

目次

    ホテルでも導入されているデジタルサイネージとは?

    並ぶデジタルサイネージ

    VTT-Studio – stock.adobe.com

     

    デジタルサイネージはここ数年の間、都市部の駅構内などで導入されることが増えています。縦長の液晶画面の中に、次々に静止画や動画が映し出される装置を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

     

    それが、デジタルサイネージです。デジタルサイネージは、従来までのポスターに代わる情報媒体として今、注目されています。

     

    インターネットに繋がって遠隔で操作できるオンライン型、SDカードやUSBメモリなどでコンテンツの入れ替えを行うオフライン型、本体の更新の時のみインターネット接続が必要になる半オンラン型といった種類があり、さまざまな施設で適した種類のデジタルサイネージが活用されています。

     

    そんなデジタルサイネージを館内に導入するホテルが続々登場しています。

    ホテルでデジタルサイネージを使うメリット

    レストランのデジタルサイネージ

    zapp2photo- stock.adobe.com

     

    デジタルサイネージを設置しているホテルでは、館内案内や周辺の観光案内のために活用していることが多いです。多言語表示に対応したデジタルサイネージで、どのお客様にも分かりやすい情報発信が可能になるのです。

     

    また、スタッフの業務負担も軽減されるため、サービスレベルの向上や人件費の削減にもつながります。

     

    もうひとつ、デジタルサイネージが大活躍している設備があります。それは、ホテル内のレストランです。レストランの入口には、その日のおすすめや、時間帯位によってランチ、ディナーというように、随時入れ替えてメニューが掲示されていますよね。

     

    メニューの入れ替えは当然のことならがスタッフの仕事のひとつでしたが、デジタルサイネージはこの手間を省くことができます。何時から何時まではこの表示、という設定をしておけば、自動で切り替えができるのです。

     

    一日に何度もメニューを入れ替える業務が無くなれば、スタッフは接客や調理により集中して取り組むことができるでしょう。品切れなどの情報もリアルタイムで更新できるのでクレームを防ぐことにも役立ちます。

     

    また、災害時の情報発信にも役立ちます。コンテンツを入れ替えれば、どんな情報でも発信できることがデジタルサイネージ最大のメリットと言えるでしょう。

    ホテルでデジタルサイネージを使うデメリット

    コスト

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    お客様にとってもスタッフにとっても便利なデジタルサイネージですが、導入にはいくつかデメリットもあります。まず、導入しようと思ったら、デジタルサイネージのサービスを提供している企業と契約を結ぶことが、2020年現在では一般的です。

     

    利用目的や規模にもよりますが、設置に数十万円掛かる場合が多く、メンテナンスやサポートを受けるための料金も別途必要です。導入によって削減できる費用とよく比較して検討しましょう。

     

    また、デジタルサイネージはあくまでも平面の映像なので、没個性的になりがちなところもデメリットです。

     

    デジタルサイネージによる動画は、ポスターの15倍も注目されるというデータがありますが、印象に残るかどうかはまた別の話ですね。デジタルサイネージを導入するのであれば、コンテンツの見せ方により一層の工夫が必要です。

     

    そして、デジタルサイネージは館内案内・観光案内に便利であるがゆえに、お客様とホテル従業員とのコミュニケーションの機会が減る要因になります。案内業務の効率化を図るのは良いことですが、従業員による案内が全く無いというのもさみしいものですね。

     

    宿の人との他愛のないおしゃべりを、楽しみにしているお客様も居ます。案内業務をデジタルサイネージに任せきりにするのではなく、従業員と分担するイメージで導入すれば、バランスが取れるのではないでしょうか。

    ホテルでのデジタルサイネージの導入事例

    プロジェクター

    あんみつ姫 – stock.adobe.com

     

    実際にデジタルサイネージを導入しているホテルでは、どのような使い方で日々の業務に役立てているのでしょうか。事例を2つ紹介します。

    インバウンド客へのサービス向上に活用

    新宿駅からほど近い場所に立地する、大型ビジネスホテルではインバウンド対応にデジタルサイネージを活用しています。館内案内や近隣施設、交通アクセスなど、インバウンド客が特に必要としている情報を、英語のデジタルサイネージで提供しています。

     

    ただ英語で情報を表示させるだけでなく、プリンターが接続し、必要なページを自由に印刷できるようになっているのがこのサービスのミソです。その目的は、お客様に便利なサービスを提供することはもちろんですが、それだけではありません。

     

    印刷ログのデータをもとに、必要とされている情報を分析し、サービスの更なる向上に繋げようという取り組みなのです。情報提供と同時に、情報収集にもデジタルサイネージを活用している事例ですね。

    プロジェクターによるデジタルサイネージ

    丸の内にあるラグジュアリーホテルでは、レストランのおすすめメニューや館内の設備など、お客様にホテルの魅力を視覚的に訴える手法を模索していました。客室内に設置されたテレビや、タブレットでの案内は従来から行われていましたが、より印象に残すために大画面でアピールすることを考えたのです。

     

    しかし、大型のディスプレイを設置することはホテルの雰囲気に合わず、お客様の目につくところに大きなものを置きたくないという事情もあります。そこで、プロジェクターによるデジタルサイネージが導入されることになりました。

     

    お客様の目につかない、高い位置にプロジェクターを設置し、エントランスの円柱に映像を映し出す演出で館内の雰囲気を壊すことなく、インパクトの強いアピールをすることができました。

     

    この事例のように、プロジェクターなど他の機材と組み合わせて使えるデジタルサイネージもありまます。導入を検討する際は、ホテルの雰囲気や用途に合わせて使えるものを選びましょう。

    アイディア次第で使い方無限のデジタルサイネージ

    タッチパネル

    wifesun- stock.adobe.com

     

    状況に応じて表示させる内容を切り替えられることが特長です。造り付けの案内板やポスターなどとは異なり、アイディア次第でさまざまな使い方ができることでしょう。

     

    タッチパネルを搭載しているものや、お客様のスマートフォンと双方向通信ができるタイプの物も存在します。ぜひ、ホテルで上手に活用し、サービスの向上に役立ててみてはいかがでしょうか。

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