政府観光局はどんな組織?政府観光局の役割や事業活動を解説!

インバウンド領域において欠かせない役割を担っているのが「政府観光局」です。政府観光局とはどのような組織でどんな役割を持つのでしょうか。この記事では、政府観光局および日本政府観光局(JNTO)の概要、さらに観光庁との違いや事業活動について解説します。

目次

    政府観光局の概要

    各国の旗

    iStock/honglouwawa

     

    政府観光局とは、対外向けの観光広報活動を主体とする政府機関です。政府の観光担当省庁などが、主要国に海外事務所を設置し、旅行会社や航空会社、各メディアなどと協力しながら、イベント活動やガイドブックの作成など、自国の観光情報提供や宣伝活動を行い、観光客の誘致を行っています。一般的に、国単位で政府観光局を設置する場合がほとんどですが、国の規模や観光業が盛んな地域によっては、自治体ごとに観光局を設けることもあります。

     

    日本政府観光局(JNTO)とは?

    TOKYO

    iStock/NanoStockk

     

    政府観光局の概要が理解できたところで、日本の政府観光局についてご説明します。

     

    どんな組織?

    日本政府観光局の正式名称は「独立行政法人 国際観光振興機構」で、「JNTO(Japan National Tourism Organization)」や「日本政府観光局」と呼ばれています。長年、インバウンド集客に取り組んできた、日本政府の公的機関です。世界各国に事務所を設置し、外国人観光客誘致のための広報活動や市場調査などを行っています。

     

    どんな役割?

    日本政府観光局が担っている役割は、訪日外国人観光客の誘致です。
    世界各国に事務所を持つ強みを活かし、日本の観光情報の発信や各種イベントを行い、日本の観光を世界にアピールしています。その他、日本国内においてもセミナー等を開催し、訪日外国人観光客を受け入れるための体制を整えているのです。

     

    日本政府観光局と観光庁の違い

    違いは?

    iStock/grapestock

     

    日本政府観光局に似た組織に「観光庁」があります。両組織の違いはどこにあるのでしょう。まず、観光庁は国土交通省の外局の一つで、観光資源の発掘および活用、さらにインバウンド支援などを行う政府直属の機関です。総合的な観点から「観光立国」に向けて取り組んでいます。一方、日本政府観光局は観光庁所管の独立行政法人で、海外事務所を置き、日本の観光情報発信や直接的なプロモーション活動を行っています。日本政府観光局が得た情報は観光庁を通じて分析され、日本の観光施策の基礎となっているのです。

     

    日本政府観光局の4つの事業活動

    PRイベント

    iStock/Sushiman

     

    日本政府観光局の支援業務は大きく4つに分類されます。一つずつ確認してみましょう。

     

    海外プロモーション

    日本政府観光局の最も大きな役割がプロモーション活動です。
    海外に向けて日本の観光情報を提供したり、海外メディアの取材企画、調整などの宣伝活動に力を入れています。その他、ガイドブックの作成、旅行商品の企画や販売など、訪日客にとって重要な情報源となる支援活動も行っているのです。

     

    MICEの誘致・開催支援

    MICEとは、国際会議や企業の研修旅行などを含むビジネスイベントの総称です。
    国際的な会議やイベントが行われると、参加者をはじめとする多くの人が訪れるだけでなく、一般的な観光旅行よりも消費額が大きくなります。そのため、日本政府観光局では、国際的なネットワークを活かし、誘致活動に力を入れているのです。

     

    受入環境整備・向上支援

    日本政府観光局では、訪日客は歓迎するが、言語対応などの受け入れ体制が整っていない地域の課題を認識し、支援を行っています。独自の基準に基づいて、観光案内所の認定や研修会を開催し、各地の案内所の向上を図っているのです。その他、訪日外国人観光客向けのガイドや組織を支援しています。

     

    市場分析・コンサルティング

    日本政府観光局では、訪日観光に関するデータを収集・分析しています。主な統計データは、訪日外国人観光客の統計、訪日外国人観光客数、出国日本人数データ、各都道府県の消費額データなどです。この情報は、全国の自治体やインバウンド関連事業者に向けて、公式ホームページ上で提供しています。

     

    日本政府観光局のデータを宿泊業に活用

    データをホテルに活用

    iStock/SvetaZi

     

    日本政府観光局が公開するデータには、訪日外国人観光客の旅行中の消費額がわかる観光統計データがあります。宿泊・交通・飲食・娯楽と項目別に内訳がわかるようになっており、消費額が多い国や地域を調べることも可能です。また、各国からの訪日客数がどれだけあり、旅行消費額がどのくらいあるのかがわかります。これらのデータから、訪日客の動向をつかみ、宿泊業界における訪日客への対応や対策の参考にすることができるでしょう。

     

    インバウンド観光を支える日本政府観光局

    インバウンド誘客

    iStock/monzenmachi

     

    日本政府観光局には、世界各国で得たインバウンド集客のための情報や知識が集まっています。これらの情報を取り込み、世の中の状況に合わせてマーケティングを行うことで、さらに大きな効果が期待できるでしょう。日本政府観光局の活動は、観光庁だけでは成しえないインバウンド観光を支えるために必要な組織であるといえます。

     

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