ゲストハウス経営の手続き、お金、大切なポイントを解説!

毎日のようにさまざまな国の人が集まり、交流を楽しんでいる。ゲストハウスはそんな場所です。日本にいながらワールドワイドな体験が可能なので、ゲストハウスのオーナーともなれば日々がとても濃密でにぎやかでしょう。そんな暮らしがしたいと、ゲストハウスの経営を考える人も少なくありません。しかし、ゲストハウスの経営はあくまでビジネスです。成功させるためのポイントをしっかりおさえ、経営に乗り出しましょう。

目次

    ゲストハウスを経営するために必要な手続きは?

    書類を渡す

    iStock/SDI-Productions

     

    ゲストハウス経営を始めるにあたり、必要な手続きは大きく2つ。「物件の取得」と「旅館業法(簡易宿泊所)の許可を取る」です。

     

    物件の取得はわかりやすいですよね。ゲストハウスとしてサービスを提供するための建物がなければ、そもそも経営を始められませんから。

     

    もう1つが、旅館業法の許可を得ることです。ゲストハウス経営とは、宿泊者からお金をもらって宿泊させる事業なので、根本的にはホテル業や旅館業と同じもの。宿泊業をするには、旅館業法という法律の許可を受けねばなりません。

     

    さらに旅館業法は、「ホテル・旅館営業」「簡易宿所営業」「下宿営業」の3つの営業種別に分かれています。このうちゲストハウスは「簡易宿所営業」に該当するため、その許可を得るための手続きが必要です。

     

    ゲストハウスを経営するために必要な資金はどれくらい?

    電卓を持つ女性

    iStock/miya227

     

    新しくゲストハウスの経営を始めるにあたり、気になるのが資金面ですよね。

     

    どれくらいのお金が必要なのかは、個々のケースによって非常にばらつきがあります。そのうえで、目安としては300~1000万円くらいとなるようです。

     

    内訳は、

     

    • ・リフォーム代
    • ・家具家電などの備品代
    • ・許可申請などの手続き諸費用
    • ・オープン後の運転資金

     

    などが一般的です。

     

    リフォームにいくらかけるか、どんな備品を揃えるかによって費用は大きく変わってきます。

     

    ゲストハウスを経営するなら英語力が必要

    オンライン英語を学ぶ男性

    iStock/metamorworks

     

    多くの外国人観光客が訪れるゲストハウス。気になるのは、「言葉がちゃんと通じるかな?」「ちゃんとコミュニケーションが取れるだろうか……」ではありませんか?

     

    結論からいって、ゲストハウスを経営するなら最低限のコミュニケーションが取れる英語力は必須です。

     

    たしかに多言語表記のハウスルールを用意しておけば、施設の使い方など基本的な説明はできるでしょう。しかし、不特定多数の人が宿泊するゲストハウスにおいて、トラブルはつきもの。

     

    もし何か問題が生じた場合、あらかじめ用意されたハウスルールとジェスチャーだけで切り抜けるのは難しいです。泊める側も泊まる側も安心して過ごせるよう、オーナーとして英語力を身につけておきましょう。

     

    ゲストハウス経営を成功させるために大切なこと

    会話を楽しむ女性たち

    iStock/FilippoBacci

     

    ゲストハウス経営を成功させるためには、コツがあります。オープンすれば自動的にお客さんが来てくれるわけではないのです。その大切なポイントをご紹介します。

     

    地域住民との交流を持っておく

    とくに地方でゲストハウス経営をする場合、地域住民との交流が大切になります。

     

    例えば、「よそものが突然やってきてゲストハウスを開き、そのおかげで毎日知らない外国人がやってくる」とネガティブな印象を持たれてしまうと、その土地でビジネスをやりにくくなります。

     

    ゲストハウスのオープン前にも積極的に地域のコミュニティに顔を出し、顔見知りになっておく、交流しておくことで、オープン後の経営もスムーズになるはずです。

     

    立地の特徴を把握しておく

    そのゲストハウスが繁盛するかどうかは、物件選びに大きく左右されます。建物自体の設備はもちろんですが、立地も非常に重要です。

     

    例えばその付近は外国人旅行者が多いのか、それとも日本人が多いのか。これだけでも大きな違いです。ドミトリーに慣れている外国人と違い、日本人はプライベートが確保される個室を希望するケースが多いです。そうした事情を考慮せず、ドミトリーのみで構成した結果、空室が目立つ……となっては、よろしくありませんよね。

     

    また、観光地に近い、駅からのアクセスが良いなど、旅をする人の目線になって物件を選ぶことも重要です。単に「自分がここに建てたい」という思いだけで突っ走ると、失敗する可能性が高くなるでしょう。

     

    付加価値をつけて差別化する

    訪日外国人観光客が急増したのを受け、観光地にはゲストハウスを含めたくさんの宿泊施設が乱立しています。そのため、差別化しないと宿泊客を獲得できないのが実情です。

     

    ホテルにはないゲストハウスの魅力といえば、「人との交流」や「そこで得られる生の情報」などが挙げられます。「宿泊料の安さ」も1つですが、それだけでは差別化はできません。そこで、

     

    • ・地域密着型イベントへの参加体験
    • ・カフェバーを併設し、宿泊者同士の交流を促す

     

    こういった付加価値をつけることで、「選んでもらえるゲストハウス経営」が実現できるはずです。

     

    ゲストハウスの今後は?

    家族団らん

    iStock/kohei_hara

     

    もともと、外国人観光客からのニーズが高かったゲストハウスですが、最近ではファミリー層からの需要が大きくなっています。これは、今まではビジネスホテルで部屋を複数とっていたのが、ゲストハウスなら1棟で済むからという理由から。

     

    家族でゆっくりと過ごせる、大きめの個室や1棟貸しに対応できるゲストハウスが増えると、また利用者からの評価も変わっていきそうですね。

     

    ゲストハウス経営はビジネスという意識を持つ

    ビジネス相談している男性たち

    iStock/Yagi-Studio

     

    他人との交流よりもプライベート感を重視する日本では、まだまだメジャーとは言えないゲストハウス。しかし近年、訪日外国人観光客が増えていることから、有名観光地を中心にゲストハウスの数が増えています。

     

    ホテルや旅館ほど大規模な施設でないため個人レベルでも運営が可能で、またさまざまな国の人たちとの交流を楽しめることから、ゲストハウス経営に興味を持つ人は少なくありません。古民家をリノベーションしたり、おしゃなれインテリアを飾ってみたりと、自分の「こだわり」を体現できるのも魅力のようです。

     

    しかし一方で、憧れだけでゲストハウス経営を始めた結果、ビジネスとしてうまく軌道に乗せることができない……と悩むオーナーも存在します。

     

    始める前の手続きや資金集め、どのような場所に建てるのか、他の施設とどう差別化するかなど。事前にしっかりと考えてから行動に移すことで、いざ経営をスタートしてからの「こんなはずじゃなかった」を減らせるはずです。

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