民泊の始め方その1:民泊に向く物件か?チェック
民泊を始めよう!と考えて、すぐに物件探しを始める人がいますが、ちょっと待ってください。その物件、そもそも民泊に向いているか?を確認することから始めましょう。
その物件、人気の場所ですか?
例えば空き物件があるから民泊として活用しようと思っても、そこにお客さんが来てくれなければ事業としては成り立ちません。人気なのは、観光スポットに近い、交通アクセスが良いなどの場所ですよね。
実際に宿泊する人の気持ちになって考えないと、思ったようにお客さんが来なくて利益が出ない、なんてことになりかねません。
そもそも民泊可能なエリアなのか?
民泊は、どこでも運営できるわけではありません。これは「用途地域」との兼ね合いで決まっています。
都市計画法では土地の利用を「用途地域」で分けており、これは大きく「住所」「商業」「工業」の3つ。例えば「工業」の中の「工業専用地域」では、民泊を運営することができない、というルールが定められているのです。
都市計画法は全国共通の決まりですが、これ以外にも各自治体ごとに独自の制限を設けているケースは少なくありません。自分の持っている物件が民泊に対応した地域かどうか、事前に確認をしておきましょう。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
民泊の始め方その2:リノベーションを行う
使っていない物件や空き部屋を民泊として貸し出すとはいっても、そこに魅力がなければ泊まってもらえませんよね。民泊の始め方の1つとして、リノベーションもぜひ検討しましょう。
設備、家具の充実
外国人観光客の宿泊を想定するなら、トイレは和式よりも洋式にしておくべきです。また外国人は大きな荷物を持って移動するので、エレベーターが設置されているマンションの方が喜ばれます。その他、バストイレを別にするのもおすすめです。
インテリアや家具も「魅力」を意識して揃えるとよいでしょう。汚れている、古くてみすぼらしい印象を与えるなどはもちろんNGですよ。
家具備品、アメニティの充実
冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機などの家電を一通り揃えておくのはもちろん、調理器具や食器類、洗剤、シャンプーリンス(英語表記のあるもの)、ごみ袋なども必要です。
また、外国人観光客が海外旅行でもっとも気にするのがWi-Fiですので、持ち歩きできるモバイルWi-Fiを設置しておくと喜ばれます。
民泊に適しているモバイルWi-Fiは、
- ・通信制限がない
- ・契約期間のしばりがない
- ・もしものときの補償がしっかりしている
この3点を備えているもの。民泊専用のレンタルサービスもありますので、ぜひチェックしてみてください。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
民泊の始め方その3:ウェルカムガイドの設置
民泊利用者の多くは外国人観光客です。当然ながら日本の文化、生活習慣をしっかり理解しているとは言い難く、それ故にさまざまなトラブルが起こることもあります。
そうしたトラブルを防ぐため、「設備の使い方」「施設内外の過ごし方」などについてまとめたウェルカムガイドを作成しましょう。多言語表記することで、日本語が通じない人にも読めるようになります。
テキスト以外にも、写真を使うと視覚的にわかりやすくなるのでおすすめですよ。
民泊の始め方その4:民泊サイトに登録
ここまでで準備は完了です。最後に、民泊サイトに登録をして連絡が来るのを待ちましょう。
民泊サイトといえばAirbnbが人気ですが、あなたの物件以外にもたくさんの物件が登録されているので、この中で目立つための工夫も必要です。
タイトルのつけ方
宿泊施設を探している人の目を引き、いかにクリックしてもらうかは、タイトル付けにかかっているといっても過言ではありません。それだけタイトルは重要です。
具体的にはどんなタイトルにしたら良いのでしょうか。例えば「〇〇駅から徒歩5分」「◆◆(観光地名)に行くなら」などのように、アクセスが良いこと、人気の観光地から近いことなどをアピールすることで、ぐっと目を引きやすくなります。
綺麗な写真をアップする
タイトル以上に目を引くのは、やっぱり写真です。旅行者は、自分が泊まろうとしている施設がどんなところなのかを写真で判断し、決断します。
そのため写真は、100%と言わず120%でも綺麗に撮れているものを使いましょう。場合によっては、リノベーション後の写真をプロのカメラマンに撮ってもらう方法もありますね。
3種類の「民泊」を理解しよう
上記が「民泊の始め方」を考える場合のセオリーです。ただし、それより前の準備段階では、自分が何の民泊を始めようとしているのか?を理解しておくことが必要です。
民泊を始めるには、旅館業法・特区民泊・民泊新法と3通りの方法があります。それぞれ要件や手続き方法が異なるので、必ずはじめに確認しておきましょう。
正式な手続きを踏まないと、違法民泊やヤミ民泊と呼ばれることになりかねません。注意しましょう。
民泊の始め方を理解して、着実に進めよう
いざ民泊を始めようと思っても、始め方がわからない、何から手をつけたらいいのかわからないと悩んでいる人が多いようです。
まずは物件を購入してみたけど、後から詳しく調べたらこれじゃ民泊できなかった!なんて悲しいですよね。そんなことにならないよう、事前にしっかりと情報を仕入れるのが大切です。
民泊の始め方を頭に入れたら、そこから物件探しや書類の準備を始めましょう。