気になる、接客業のタブー……。
「眼帯」「布マスク」「坊主」は、接客業においてタブーのイメージが付きまとっています。なぜタブーとして見なされるのか、ご存知でしょうか?
まず、接客業でタブーとされるのは「お客様に不快感を与える」ものが基準です。
お客様が少しでも不快だと思うリスクがあるのなら、それは接客をするうえでは「タブー」として判断されます。
しかし、難しいのは、人によって受ける印象が異なるという点です。業種や店舗によっては意見が分かれることがあるので、一概にはタブーとハッキリ言えないことがあります。
暗黙の了解で “タブー” が流されているときは、上司に一度確認してみたほうが良いかもしれませんね。
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やっぱりダメ?接客業で気遣うべきポイントとは
接客業のタブーと言われる「眼帯」「布マスク」「坊主」ですが、それぞれお客様からどのような見られ方をしているのでしょうか?
3つのタブーを紹介しながら、接客業で気遣うべきポイントを考えていきましょう。
眼帯
接客業は、見た目も重要です。
眼帯をして接客をすると、お客様には痛々しく見えてしまう恐れがあります。結膜炎など、仕方のない場合もありますが、外せる程度ならば眼帯をして接客をしないほうが無難でしょう。
眼帯をつけるか否かは、勤務先とかかりつけ医に相談のうえ判断するようにしてくださいね。
布マスク
感染症対策のため、マスクで接客をするのが常識となりましたよね。しかし、ここで問題となるのが「布マスクをつけて良いのか」ということです。
最近は布マスクをつける方も増えたので、お客様の本音としては「接客業で布マスクを着けている人がいても気にならない」そうです。
ただし、制服があれば、それに合った色やデザインを選ぶのが前提です。制服と比べて華美すぎるマスクを着けると、お客様に「話しかけづらい」といった印象を与えることがあるようです。
布マスクを選ぶときは柔らかい色合いのものにしましょう。お客様に与える印象を和らげることができますよ。
しかし、最近では不織布マスクの着用しか認めない飲食店も出てきています。どのような種類のマスクを着用するかは会社の方針に従うようにしてくださいね。
坊主
坊主は手入れがラクでセットする必要がなく、清潔感や真面目さを思わせる髪型だというイメージを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?
だからこそ、接客業に携わる男性は「なぜタブーなの?」と気になっている方も多いかもしれませんね。
接客業界全体で坊主がタブーというわけではないのですが、NGとしているところが多いのは事実です。
坊主の本人にはそのつもりがなくても、お客様によっては威圧感を覚えることがあるそうです。
しかし、坊主が似合う方はたくさんいらっしゃいますよね。坊主で受け取る印象は人それぞれですので、まずは臆せず上司に相談してみましょう。
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接客業で “自分好みの靴” を履くのはタブー?
「おしゃれは足元から」という言葉があるように、見た目において靴はとても重要なポイントです。
しかし、接客業で忘れてはいけないのが、おしゃれ心よりも「お客様に不快に思われないかどうか」です。
靴に決まりのない場合は、勤務先の雰囲気に合わせましょう。制服がある場合は、それに合わせて靴を選ぶようにしてください。
勤務先や制服の雰囲気に合う範囲内ならば、どんな靴を選んでも心配ありません。おしゃれは人の心を惹きつけるので、お客様もきっと不快な思いはしないでしょう。
靴を履くときに大切なのは、清潔感があるかどうかです。もちろん自分に合ったサイズを選ぶことやお手入れすることも大切ですが、歩き方にも注意してください。
あなたの靴を魅力的に見せるには、姿勢を正して歩くことです。お客様にどう見られるかを意識し、ガニ股のクセがある方は直すようにしましょう。
なかには靴の状態を保つために同じものを3足用意し、使い回す方もいらっしゃるそうですよ。
お客様のための「おしゃれ」を考えよう!
接客業のタブーは、すべて「お客様がどう受け取るか」という基準をもとにされています。
タブーとされるものにも理由がしっかりあることが分かりましたね。しかし、受け取る印象は人によって異なるのが実際のところです。
勤務先によっては「接客業のタブー」も OK かもしれませんので、一人で悩まずに上司に相談してみましょう。NG だった場合でも理由がありますので、勤務先の方針をよく汲み取るようにしてくださいね。