「安定したい」という願いは誰しも一度は望む夢
安定した収入を得たい。安定した生活を送りたい。誰しも一度は、そんな夢を思い描いた経験があるのではないでしょうか。
もちろん「安定した生活なんてつまらない!」と、自ら荒波に飛び込んでいく方は、一定数存在します。しかし、大多数は安定した生活を望んでいるはずです。
ですが、その思いとは裏腹に、実際に「安定した仕事・生活ができている」と実感できている方は、そう多くありませんよね。
なぜ人は安定を望むのでしょうか。安定したい、あるいは安定を望まないという思いが強まった背景とともに、安定した生活を手に入れるための心構えをご紹介します。
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安定したい人・安定を望まない人が二極化する背景
安定したいという思い、反対に安定することを望まないという思いが強まった背景をみていきましょう。
少子高齢化
国内の少子高齢化は、もはや歯止めがかからないほどに進行を続けています。そして、その煽りをダイレクトに受ける若い世代を中心に、不安が広がっているのは言うまでもないでしょう。
株式会社マイナビが2020年卒の学生を対象に行ったアンケートでは、企業選びのポイントが20年間トップを譲らなかった「自分のやりたい仕事ができる会社」から、「安定している会社」へと塗り替わったことが発表されました。
超高齢化社会とも呼ばれる現代の日本で、何の不安も抱かずに生きることができるのは、稀有なことなのかもしれません。
参照:2020年卒 マイナビ大学生就職意識調査 / 株式会社マイナビ
AIの登場
今後10年~20年程度の間で、機械によって代わられる人間の仕事はおよそ50%・700職種。2014年、アメリカの有名大学から発表されたこの論文に、衝撃を受けたことが記憶に新しいという方も少なくないでしょう。
近年は、AI・IoT・5Gなど、凄まじいほどテクノロジーが発展を続けています。今現在、自分が就いている職種が何年後かになくなってしまうかもしれない、と考えれば、不安を抱き安定志向になるのも無理はありませんよね。
新しい働き方の登場
一方、テクノロジーの発展をビジネスチャンスと捉える方も少なくありません。自動化できない分野とテクノロジーを融合させることで、新しく確立した仕事もあるのです。
その代表とも言えるのは、YouTuberをはじめとした「インフルエンサー」でしょう。VR上での接客・ドローンパイロット・インサイドセールスなども、新しい仕事として注目が集まっています。
AI分析は、ビッグデータがあることが前提。つまり、クリエイティブ・マネジメント・ホスピタリティなど、データだけではどうにもならない分野に関しては、今後も介入が難しいとされています。
さらなるテクノロジーの発展を前向きに捉え、積極的に時流に乗っていく方は、ある種で安定を求めていないと言うことができるかもしれませんね。
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安定したいという願いは叶わない?
「安定したくない!」と考える方は、ごく一部。しかし、仕事において、誰もが心から安定でnきる日は訪れるのでしょうか。企業の平均寿命から考えてみましょう。
株式会社東京商工リサーチの調べによると、2019年の倒産企業の平均寿命は23.7年。前年の23.9年より0.2年短くなっているとも発表されたこのデータは、新興企業から老舗企業も含んで出された平均値です。
つまり、仮に大学を卒業・22歳で入社した後、同じ企業に勤め続けたとしても、半数は45歳前後の退職を余儀なくされる、と解釈することもできるのです。
ですので、老舗企業に入社したから安心、大企業だから安定していると考えるのは、少々安易な考えなのかもしれません。企業に乗っかるばかりでは安定したいという願いは叶わない、と心得ておく方が上手な生き方と言えます。
そりに合わない・社会から足並みが外れている、と感じる企業に勤めているのであれば、転職をすることで、人生が安定に向かうこともあるでしょう。
参照:「業歴30年以上の『老舗』企業倒産」調査 / 株式会社東京商工リサーチ
安定したいという願いを叶えるために必要な心構え
これからの時代、安定を手にするためにはどのような心構えをしておくべきなのでしょうか。3つの心構えをご紹介します。
自分にとっての「安定」を考える
漠然とした思いから「安定したい」と口にしている方は多いもの。しかし、何に対して安定を求めているのかが明確でなければ、願いを叶えることは難しくなってしまいますよね。
お金の安定、仕事の安定、精神の安定、家族と使う時間の安定。全て手にすることがベストではありますが、まずはひとつずつ手に入れていくことを考えてみてはいかがでしょうか。
安定を企業に求めない
仕事に関わる安定を手に入れるための重要な心構えは、「企業におんぶに抱っこ」という考えを無くすことです。
前述の通り、どんな企業も存続は保障されていません。変化やニーズに柔軟に対応ができない企業は時代に取り残され、衰退していきます。それは、労働者も同じです。
時代遅れな経営方針や、売上の低迷を感じながら働き続けても、明るい未来を描くことは難しいでしょう。自分の人生を企業に頼り切りにならないという考えを、心に留めておいてくださいね。
変化を楽しむ気持ちを持ち続ける
テクノロジーの発展から、今後ますます時流が激しくなることが予想されます。車の自動運転・スマートハウス・接客ロボットなど、ひと昔前には考えられなかった未来が、すぐ目の前まで迫っているのです。
この変化に、楽しむ気持ちで向き合えなければ、次第に世間と足並みが揃わなくなってしまい、時代に取り残されてしまいます。これでは、安定を目指すことも難しくなってしまうでしょう。
ですので、変化を受け入れつつ、時には上手に取り込むような柔軟な考えを持ち続けることを、ぜひ意識し続けてください。
安定したいという願いは転職で叶うこともある!
人は誰しも、心の底では安定したいと願っているものです。しかし、行動を起こさないまま安定を手に入れることができる方は、そういません。これは仕事も同様です。
心から安定を望むのであれば、企業に頼り切るのではなく、自分自身で道を切り開くという考えにシフトし、思いを行動に移しましょう。そうすればきっと、安定に近づくことができるはずです。
「ここに勤め続けていても、安定する未来が見えない…」という不安を感じた方は、転職を検討するのもひとつの手です。本人の心持ちは重要ですが、自分にとって安定を得やすい企業・そうでない企業は、必ず存在します。
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