ホテルのフロントには新札・ピン札の用意が必要!
現金を扱う仕事をしていると「新札・ピン札」という言葉を耳にする機会がありますよね。
新札は、発行されてから一度も使われたことのないお札、ピン札は使用済みでも汚損が無く、きれいな状態のお札のことを指します。
ホテルのフロントのレジの中には、ある程度まとまった枚数の10000円札と5000円札の新札・ピン札を用意しておくことが望まれます。5000円札はともかく10000円札をお釣りで出すことなどあり得ないのになぜ?と思う人もいるのではないでしょうか。
ホテルが新札・ピン札を用意するべき理由と、一般的な新札・ピン札の入手方法について解説します。
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ホテルで新札・ピン札が必要になるのは主に結婚式・披露宴
ホテルは結婚式・披露宴がたびたび行われる場所ですよね。新郎新婦へのご祝儀は、新札・ピン札で渡すことがマナー。それは「新しい門出をお祝いします」「前もってご祝儀を準備して楽しみに待っていました」という気持ちを表すためとされています。
しかし、参列者の中には新札・ピン札を入手できず、会場のホテルで交換を依頼する人がいるのです。結婚式・披露宴の当日、スムーズに新札・ピン札との交換に応じられるように、ホテルで用意が必要なのですね。
フロントで直接依頼を受けることもありますが、事前に問い合わせが来る場合もあります。事前に問い合わせを受けた場合は、お名前と金額を伺って、お見えになったらすぐに交換ができるよう、新札・ピン札を揃えておくと良いでしょう。
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新札・ピン札はどうやって入手する?
ホテルでは通常、レジ内だけではなく金庫などにある程度まとまった現金を常備しているはずです。参列者から交換の依頼を受けた際、新札・ピン札が足りなくて困るということはそうそうありません。
では、一般の人々はどのようにして新札・ピン札を用意しているのでしょうか。参考までに、新札・ピン札の入手場所を紹介します。
銀行・郵便局での両替
現金を扱う機関といえば、銀行・郵便局ですよね。銀行・郵便局の窓口で交換を頼めば、ほぼ確実に新札・ピン札を入手できるでしょう。
ただし、その銀行に口座を持っているかどうかや、交換する枚数によっては手数料が掛かる場合があります。
ATMでの入手
ATMは、お札を揃えて収納する必要があるため、新札・ピン札が出てくる確率が高いと言われています。銀行・郵便局の窓口が開いている時間に行けない時は、ATMで現金を引き出すと新札・ピン札が手に入るかもしれません。
また、銀行支店などには新札・ピン札専用のATMが備え付けられていることもあります。ホテルの近くに新札・ピン札専用のATMがあるかどうか調べておくと良いでしょう。
どうしても入手できないときは
新札・ピン札を入手できない時のための、良い裏ワザがあります。
まず、しわの付いたお札に、霧吹きで均等に水を吹き付けます。霧吹きが無い時は濡らしたタオルやキッチンペーパーで押さえるようにしてもOK。
そしてお札にハンカチをあてて、上から優しくアイロンがけを施します。すると、しわが伸びて新札・ピン札のように、きれいな状態になるのです。
この裏技には水の代わりに大根おろしの汁を使う強化版もあります。大根おろしの汁には消化酵素が、お札には強度を高めるためのデンプンが含まれています。
消化酵素の働きでデンプンが柔らかくなることによって、よりきれいにしわを伸ばせるというわけですね。
ホテルで万が一、新札・ピン札が足りない!という事態に陥ってしまったら、試してみてはいかがでしょうか。
ただし、ホログラムの部分にアイロンをかけると剥がれてしまい、自動販売機などで読み取れなくなるため注意してくださいね。
新札・ピン札の両替で気持ちよくお祝いしてもらおう
交換用の新札・ピン札をホテルで用意しておけば、参列者が気持ちよく結婚式・披露宴に参列できるのではないでしょうか。
結婚式・披露宴が執り行われる日は、あらかじめ新札・ピン札を分けておくと、よりスムーズです。
スマートな交換の対応で、お祝いムードを盛り上げましょう!