調理師の転職面接の秘訣は面接官を知ること!
調理師の転職面接を成功させるために重要なのは、面接官がどこに焦点を当てて面接を行っているかを知ることです。面接官の真意をしっかりと押さえたうえで、面接に臨みましょう。
料理に対する姿勢
面接官が着目しているうちのひとつは、応募者の料理への向き合い方です。応募者の料理に対する思いや調理経験、料理を通じてどのようなことを実現したいのか、という応募者の姿勢を見ているということは言うまでもないでしょう。
調理の道を目指した時点で大なり小なり思いを持ち合わせているはずですが、改めて料理への姿勢・思いが見られていることを念頭に、面接に臨んでくださいね。
体力・精神力の有無
働く現場にもよりますが、ホテルのバイキングや学校給食などの大人数の調理を行う現場では性別関係なく力仕事が求められます。加えて、基本は立ち仕事です。また、現場によっては下積み期間として下準備や後片付けばかりを任されるということもあるでしょう。
調理師は体力・精神力がなければ仕事が務まりません。よって、それらの力を面接時に測る面接官も多いようです。これは「技術は後からついてくる」と考える面接官が多いと言い換えることもできますので、実務経験の長さにとらわれすぎないようにしてくださいね。
協調性
キッチンスタッフは、ホールスタッフとの連携が必要不可欠です。また、職場によっては栄養士や管理栄養士と関わることも多いでしょう。
様々な年代・性別・社歴・雇用形態の方と関わり合うことが多いため、調理師は協調性も重要視されることも覚えておきましょう。
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調理師が面接で聞かれること:全業界共通の頻出質問
転職面接では、どの業界・業種にも共通する型が存在します。まずは、必ずと言っても良いほど聞かれる3つの質問をご紹介します。面接成功のためにも、必ず回答を準備しておくようにしましょう。
職務経歴
職務経歴は、転職面接で必ず聞かれると思っておいて損はありません。過去の仕事の成果や仕事への向き合い方を確認するには、職務経歴を問うのが面接官にとって最も効率的であるからです。
調理師の場合は、前職の1日のお客様数や従業員数などの職場の規模感・業務範囲・マネジメント経験・身に付いたスキルなどを含めれば、面接官が経歴をイメージしやすいでしょう。
また、企業によっては自己紹介と職務経歴をあわせて簡潔に話すことが求められますので、職務経歴のみの回答・自己紹介も含めた回答、どちらのパターンも準備しておくようにしてくださいね。
志望動機
「なぜここを選んだのか?」ということはどの企業であっても必ず質問されます。ぜひ思いの丈をぶつけてください。志望動機に加え、入社後のビジョンを伝えると面接官により良い印象を与えることができます。
「企業に特別な思い入れがない…」という方は、企業研究が不十分である可能性が高いです。「どの企業でもいい」「ここで働きたい!」、企業がどちらの応募者を採用したいと思うかは明白ですよね。ぜひ企業研究を徹底し、自分の言葉で話せるよう準備しましょう。
ただし、給料が良いから・完全週休二日制だから・有名店だから、などの本音は伝えるべきではありません。あくまで応募企業に感じた魅力を中心に、志望動機を伝えるようにしてくださいね。
退職理由
転職面接では、退職理由を気に掛ける面接官も多いものです。特に、転職回数が多い方、1~2年など短い期間で退職をした方は、厳しい目で見られることも多いでしょう。
しかし、書類選考を超えて面接を取り付けた訳ですから、たとえ転職が多くてもそう悲観的になることはありません。企業との相性や、人となりに魅力を感じてもらえれば面接は上手くいきます。
ですので、人間関係のもつれ・労働環境への不満などのネガティブな退職理由を直接的に伝えるのは避け、キャリアアップ・スキルアップのためなど、ポジティブに変換して伝えるようにしましょう。
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調理師が面接で聞かれること:調理師ならではの質問
調理師ならではの転職面接でよく聞かれる質問を3つご紹介します。冒頭でご紹介した「面接官が面接時に見ているポイント」を踏まえ、ご自身の状況と照らし合わせた回答を用意しておくようにしましょう。
調理師になったきっかけ
応募者のルーツを探るため、調理師になったきっかけを質問する面接官も多いようです。これは、調理師を目指したきっかけとなるエピソードがあれば問題ありません。
注意して欲しいのは、「食べること」と「調理すること」を切り分けて考えるということです。純粋に食だけに興味があるのであれば、ホールスタッフでも栄養士でも良かったはずですよね。
よって、なぜ調理師の道を選んだのかは、しっかりと答えられるように備えておきましょう。応募企業の属する業界のエピソードがあれば、面接官に強い印象を残すことができるはずです。
どんな調理師になりたいか
キャリアビジョンを問うことを目的に、「どんな調理師になりたいか?」と面接官から聞かれることもあります。
調理師になったからには、独立して自分のお店を持ちたいという方も多いでしょう。一方、純粋に調理が好きで、好きなことを仕事として続けたいというビジョンを描く方もいるかもしれません。
しかし、必ず独立すると宣言したり、調理師として目指すビジョンが無い応募者には面接官も良い印象を抱きません。応募企業で働くということを中心に、3年後・5年後・10年後を見越したキャリアビジョンを語れるようにしておきましょう。
出勤日・体力面など健康状態の確認
教育現場で無い限り、調理の現場は大抵土日勤務があるはずです。さらには、定時ぴったりに仕事を終えることが難しいことも多々あります。
企業は、健康で多くのシフトに入ることができ、長期間働いてくれる方を採用したいというのが本音ですので、条件を満たせない方は言葉を選んで面接官に伝える必要があります。特に小さな子どもを持つ女性は、勤務が安定しないと見られやすいので注意が必要です。
とは言え、譲ることのできない条件もあるはずですので、ご自身の考える働き方・給与や待遇・勤務時間などの労働環境を天秤にかけ、優先順位を付けて伝えられるようにしましょう。
調理師が面接の問答以外で気を付けることは?
面接の想定問答を6つご紹介しましたが、他にはどんな心構えを持っておくべきなのでしょうか。調理師が面接以外で注意したい転職活動のポイントをみていきましょう。
身だしなみの徹底
調理の現場では、衛生管理も非常に重要ですよね。そのため、他の業種と比較しても身だしなみのチェックは厳しくなると覚えておきましょう。
ホテルなどのレストランでは、ホールスタッフの面接も同様の面接官が行う場合がありますが、身だしなみが整っていなければ「調理師なのに…」と低評価に繋がり兼ねません。特に髪の毛の乱れや伸びた爪、清潔感の無い服装・派手すぎる服装は目につくので気を付けましょう。
ライバルを意識した事前準備
調理師が料理が得意であることは周知の事実です。よって、特殊な経歴や高い専門性が無い限りは、腕前を武器にするのは難しいでしょう。
調理師は経験がものを言う業種になりますので、経験が浅いことに不安を覚える方は資格を取る、雇用形態を気にせずにまずは有名店で働いて下積みを詰むなど、自信が持てる経歴を掴むのがかえって近道になるかもしれません。
具体的には、専門調理師・調理技能士やフードコーディネーターの資格、有名レストランでの経験・海外での経験・マネジメント経験があれば転職が有利に運ぶことでしょう。
ホテル調理師の転職面接は「おもてなしHR」を活用!
調理師と一口に言っても、レストラン・学校・病院・福祉施設など働く現場は多岐に渡ります。
ただし、どの企業の面接でも共通して聞かれることが多いのは職務経歴・志望動機・退職理由です。調理師ならではの質問で言えば、自身がどれだけ調理師としてのキャリアプランやキャリアビジョンを考えているかというものでしょう。
面接の場で面接官が知りたいのは、履歴書や職務経歴書には書かれていない応募者の考えや思い、企業への適性ですので、企業研究を徹底して行い、身だしなみを徹底して面接に臨むようにしてくださいね。
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