ホテルに住むのは贅沢?変化する生活様式や働き方に合わせた新しい選択肢

ホテル暮らしと聞くと、とても贅沢で、有名人や経営者にしか縁のない話のように思えるかもしれません。近年、私たちの暮らしは大きく変化し、暮らし方の選択肢もさまざまです。家を所有することにこだわらず、ライフスタイルの変化に合わせて住む場所や暮らし方を、自由に選びたいと考えている人も少なくないでしょう。ホテル暮らしは、そんな人たちの新しい選択肢になり得るかも知れません。

ホテルに住む

iStock/SetsukoN

一度は泊まってみたい憧れのホテル。洗練されたインテリア、清潔感のある客室、至れり尽くせりのサービスに、ここに住めたらいいのにと憧れの気持ちを抱く人もいるでしょう。

ホテルに住むというと、少し浮世離れした話のように思うかもしれません。実際に、高級ホテルの一室を住まいにしている著名人はいるようで、過去には実際のホテル暮らしをしている様子をテレビで紹介するようなこともありました。

ホテル暮らしで初めに気になるのは費用ではないでしょうか。一泊数千円~数万円するホテルに、このまま暮らすとなったら…、毎月の費用はいくらになるのだろうかと考えただけで、ホテル暮らしは夢のまた夢の話に思えてしまいます。

実際にホテルに住むとなると、どのような暮らしが待っているのでしょうか。費用だけでなく、生活に必要なものや手続きがどのようになっているのか、長期滞在とは何が違うのか。

ホテルに住むことのメリット、デメリットなどと合わせてご紹介します。

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ホテルに住むメリット、デメリット

ホテルに住んだことが無くても、メリットに感じることについては容易に想像が出来るでしょう。一方のデメリットにはどんなことが挙げられるのでしょうか。具体例と合わせてそれぞれご紹介します。

メリット

  • ・24時間営業なのでセキュリティが安心

ホテルは24時間営業なので、基本的にはいつも誰かが駐在している状態です。いたるところに防犯カメラが設置されていることもあり、セキュリティ面では安心でしょう。

不審者の対応などもホテルスタッフによって行われるので、深夜に怖い思いをする心配などもなさそうです。

  • ・郵便物を受け取ってもらえる

ホテルに住む場合には、郵便物の届け先がホテルになります。当然、郵便受けのようなものはありませんので、荷物はフロントやベル宛に届きます。

セキュリティ同様に、24時間誰かがいるという状況であることから、受け取れずに再配達を依頼するような手間がありません。

  • ・立地が良い

リゾートホテルや温泉地のホテルでない限りは、ホテルは比較的交通の便の良い場所に建てられています。

最寄り駅から徒歩数分程度の移動に便利な場所にある場合は、通勤通学が楽であるという点が非常に魅力的です。

  • ・掃除をしなくても良い

ホテルに住む場合には、基本t的に客室の清掃は不要です。清掃の頻度や程度に関してはある程度の取り決めがあるかもしれませんが、宿泊客と同様のサービスを受けることは可能です。

部屋のゴミを捨ててもらえる、ベッドを整えてもらえるというだけでも、負担は少なくて住むでしょう。

  • ・水道光熱費がいらない

宿泊費の中には、水道光熱費が含まれています。水道代や電気代あるいはWi-Fiを使用するために、別途費用が発生するようなことは基本的にはありません。

毎月の変動がなく暮らせるというのは家計管理の面でもメリットでしょう。冷暖房費がかかって、毎月の電気代が…などという心配はありませんね。

  • ・ホテルマンと顔見知りになる

ホテルで暮らしていれば、ホテルマンと顔見知りになることは当然あります。

ちょっとした話し相手ができるということもありますし、困ったことがあったら助けてくれる存在として、ホテルマンがいることも安心につながります。

  • ・移動が楽

引っ越しが必要になった場合、移動のために必要な荷物が最低限で済みます。ホテル暮らしをしている人の中には、荷物が旅行用のスーツケース2個に収まる程度しかないという人もいます。

ホテル暮らしは続けるけどホテルは替えたいということがある場合、通常の引っ越しほどの労力がかからないのが魅力です。

デメリット

  • ・費用がかかる

ホテルに住むうえで大きな課題になるのは、間違いなく費用です。

ホテル暮らしをする場合の費用は、ホテルと年間契約によって決定されることがあるようです。客室料金がいわゆる家賃にあたる部分だとして、その金額をホテル近隣の家賃相場と比較すると、ホテル暮らしの方が圧倒的に高額になります。

しかしながら、清掃に関わる費用や、セキュリティやサービスに対する費用、水道光熱費が含まれているということを考えると、高すぎるということはないという意見もあるようです。

  • ・部屋のの模様替えができいない

客室内の家具は基本的に備え付けのもので、ベッドや証明などはホテルの備品です。

気分を変えたいからとカーテンを勝手に変更したり、設置してあるテレビを新しくしたりはできません。

スイートルームのような客室内のスペースに余裕がない限りは、収納家具を増やすといったことも難しいでしょう。

  • ・外食しかできない

客室内にはキッチンがないのが一般的です。そのため、自炊をすることはまずありません。

ホテルのレストランに限らず、全ての食事を外食またはコンビニエンスストアなどで購入するなどして済ませることになります。

食事のバランスが崩れやすく、健康的な食生活を送ることは難しいかもしれません。

食生活の面でいうと、ホテル暮らしの場合はデメリットが大きいかもしれません。

  • ・廊下や隣の部屋の音が気になる

そもそも住居として作られているものではないので、集合住宅に比べて壁が薄いといったことがあります。

客室清掃の時間帯には、掃除機の音がうるさいというようなこともありそうです。ホテルで暮らす場合には、人の行き来が少ない場所にある部屋を選ぶと良いかもしれませんね。

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ホテル暮らしの場合の住所

iStock/Ziga-Plahutar

ホテルで暮らす場合に、まず考えなければならないのは住所に関する問題です。

そもそも、ホテルに住むということに関してホテル側が拒否をするということはないのでしょうか?住民票の移動は可能なのでしょうか?

一般的には、ホテルに住むことに対してのルールや規約を設けていないことから、お客様の要望があれば拒否をすることはないようです。ホテルにとっては、あくまで長期滞在の範疇という扱いになるのかもしれません。

また、住民票は原則、居住地が変わったら速やかに変更届を提出することになっています。ホテルを生活の拠点にする場合、利用規約の中で禁止の記載がない限りは、住民票の移動も可能ですが、ホテル暮らしをする人の中には実家に住民票を置くなどの工夫をする人もいるようです。

ホテルで暮らする場合には、郵便物や荷物の受け取りが必要な場面も出てくるでしょう。フロント着付けでの対応が可能かどうかもホテル暮らしをする場合には必要な情報です。

また、クレジットカードの作成や携帯電話の契約などの、現住所の確認が必須のものに関しては、ホテル暮らし前に手続きを済ませておく必要はありそうです。

住むホテルを選ぶ

iStock/Chainarong-Prasertthai

ホテル暮らしと聞くと、高級ホテルでの非日常的な暮らしをイメージする人もいるかもしれません。実際に、そういった暮らしがピックアップされることも少なくありませんが、どのホテルで暮らすかは選択することができます。

シティホテルに住む

シティホテルは比較t的部屋が広く、行き届いたサービスを受けることができます。シティホテルの中でもランクはありますが、比較的費用が高くなるのはシティホテルでの暮らしでしょう。

滞在が長期になる場合にはどうしても荷物が増えてしまうので、ある程度の部屋の広さが確保できる、シティホテルが選択されることが多いでしょう。

ビジネスホテルに住む

ビジネスマン向けに作られたコンパクトな作りになっているのがビジネスホテルです。通信環境が整えられていたり、印刷のサービスがあったりと、ビジネスマンには住みやすい環境でもあります。

客室がコンパクトな作りであることから、バスルームが狭くユニットタイプになっていることもあるので、窮屈な印象を持つこともあるかもしれません。

カプセルホテルに住む

カプセルホテルは、そもそも寝るだけのような作りにはなっているので、暮らすのには不向きな場所です。

とにかく費用を抑えたいといった場合には、カプセルホテルを選択することもあるかも知れません。実際に、同じ立地のアパートに暮らすよりも費用が安く住むといったこともあるようです。

ホテルが提案するホテル暮らし

iStock/kokouu

ホテルで暮らすをいうと、とても贅沢なことのように思えます。

確かに、費用がかかることですし、簡単に考えることは出来ないかもしれませんが、立地もサービスも良く、便利な暮らしができるとなれば魅力的であることには違いありません。

実際に、そういったホテル暮らしを手軽に始められるプランを提供しているホテルもあるようです。アパートやマンションに転居する場合に必要な初期費用のことを考えると、高いばかりではないのかもしれません。

最近では、生活様式や働き方が大きく変化し、自分らしく暮らす、自分らしく働くといったことに焦点があてられるようにもなりました。

そんな時代の変化に、ホテル暮らしは適しているようにも感じられます。心地よく、自由に暮らす。ホテル暮らしはその実現にふさわしい選択なのかもしれません。

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