エリアマーケティングとは?
エリアマーケティングとは、その名の通りエリア(=地域)とマーケティング(=販売戦略)を組み合わせたマーケティング用語であり、特定の地域を中心として企業の販売戦略を練ることを指す言葉です。
エリアマーケティングでは、企業・店舗のある地域や商圏の分析を行います。分析により、自社が得意とする顧客特性や攻めるべきエリアが定まるため、効率的な集客を可能にし、ひいては売上向上に繋がるとされています。
商圏とは?
先にも述べた「商圏」とは、企業・店舗が集客できる可能性を持つ地理的な範囲です。「店舗を中心に、半径3km以内を商圏とする」というような使い方ができます。
消費者の日常的な生活範囲を考慮した範囲で設定される商圏の中には、必ず競合が存在すると考えて良いでしょう。よって、自社・他社・消費者を考えるエリアマーケティングでは、商圏は欠かせない要素のひとつとなっています。
活かしやすい業界
エリアマーケティングでは、店舗を中心に戦略が練られることが一般的です。
よって、ドラッグストア・スーパーなどの小売業や、飲食店、美容院や温泉などの生活関連サービス業界など、店舗近隣に住む消費者へのアプローチが売上に直結するような業界には、より有効なマーケティング手法と言えるでしょう。
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エリアマーケティングを行うメリット
企業・店舗は、エリアマーケティングを行うことによってどのようなメリットが得られるのでしょうか。4つのメリットをご紹介します。
商圏内の自社の現状把握ができる
エリアマーケティングでは、商圏の見極め・商圏の分析がスタートラインとなります。商圏内の競合店舗の数、商品数・売上・利用客数の比較、競合の強みなどの分析を行うことになるため、図らずも自社の現状把握へと繋がります。
自社と相性が良いエリアがわかる
顧客情報を分析すれば、どこからの来店が多いかをエリア単位で把握することができます。特に宿泊業などのように遠方からの顧客が多い企業・業界ほど、この情報は役立つはずです。
また複数店舗を持っている、あるいはこれからの新規出店を計画しているという企業にとっても、エリアマーケティングによって相性の良いエリアを把握できることは大きなメリットと言えるでしょう。
自社の顧客の傾向を掴むことができる
さらに顧客情報の分析を進めていくことによって明確になるのは、自社の顧客の傾向です。これまで感覚的に扱っていた顧客も、データ化することで傾向が見えるようになります。
年代・性別・来店時間・客質などがわかれば、エリアマーケティング以外の活用にも期待が持てるでしょう。
売上の予測ができる
エリアマーケティングを行うことで、どのエリア・どれぐらいの顧客からどの程度の売上が期待できるか、という売上予測を立てることができます。複数のエリアの売上予測が立てば、全体の予測も容易になるはずです。
また、エリアに特化した集客を行っていく予定なのであれば、広告宣伝費・費用対効果も数を重ねるごとにある程度予測を立てられるようになるでしょう。
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エリアマーケティングのポイント
エリアマーケティングを行ううえで重要となる4つのポイントを詳しく解説します。
商圏の見極め
第一に行うべきなのが、自社で設定する商圏の見極めです。商圏は決まった定義が無いため、自社で設定する必要があります。
ターゲットは企業によって異なるはずですので、店舗周辺の人口や、年齢、性別などの顧客情報や目標とする売上・顧客単価をもとに、商圏を設定するようにしましょう。
商圏内の環境分析
大まかな商圏を定めた後は、商圏内の環境特性を見ながら数値的に分析していきましょう。
商圏内の需要、歴史や風土から見た顧客特性、競合の数やマーケットシェア、情報の伝わり方やスピードなど、住む人が違えばエリアごとに戦略が異なるのは言わずもがなです。集計や統計を可能な限り駆使し、徹底した分析を行うことを心がけてくださいね。
アプローチを行うエリアの決定
商圏内の分析に目途が立ったら、どのエリアに対してアプローチを強めていくのかの戦略を練っていきます。これは自社の顧客情報から定めるのが効率的です。
特に、商圏が広域である企業・店舗はこのエリアの決定が非常に重要になります。小売業と宿泊業をはじめとした観光業では、アプローチの範囲が必然的に異なるからです。
国・都道府県・市区町村など、狙いとするエリアを決定することができれば広告戦略の立案も容易になりますので、自社が得意とするエリア、あるいはこれから顧客を増やしていきたいエリアはぜひ選定・決定を行ってくださいね。
最適な広告戦略の決定
商圏・ターゲット・狙うべきエリアが明確になれば、後は効果的な広告宣伝を行うだけです。
商圏が狭く、ターゲットの年齢層が高いのであればWEBの動画広告よりもテレビCMやポスティングの方が効果的とされています。国外の若年層へアプローチを行いたい企業が同様の広告を用いても効果は得られません。
インターネットの普及により広告は日々アップデートされていますので、ターゲット・エリア・トレンド・発信時期に合わせ最適な広告戦略を決定するようにしましょう。
宿泊業でエリアマーケティングを活用するには?
ホテル・旅館などの宿泊業者は、エリアマーケティングをどのような場面で活かすことができるのでしょうか。宿泊業でのエリアマーケティングの活用方法をご紹介します。
商圏内の温泉・レストラン利用を促進する
宿泊の利用は、どうしても遠方からのお客様に偏ります。ただ、温泉やレストランであれば周辺住民の利用も可能ですよね。1件あたりの売上はそこまで大きい訳ではありませんが、たくさんのお客様に利用してもらうことができれば売上の底上げにも期待できます。
また、地元民へ認知度が向上することは、間接的に遠方の観光客へのアプローチにも繋がります。「住んでいる近くで良い宿はない?」と聞かれた時に、おすすめをしてくれる可能性が高まるからです。ぜひ商圏内で認知度No.1を目指してみてくださいね。
ジオターゲティング広告で未来の顧客を狙い撃ち
ジオターゲティング広告とは、パソコンやスマートフォンの位置情報をもとに、決定した配信エリアに広告を表示させるマーケティング手法です。ジオターゲティング広告を用いれば、特定エリアに住む方へのアプローチも可能となります。
また、SNS広告では一定の興味・関心を持つ方に向けて広告を表示することもできます。関連性のあるエリアへ旅行へ行ったことがある方へ向けて、自社をPRすれば効率的な集客の助力となることでしょう。
ただし、自ホテル・自旅館が観光地としての集客が強いのか、ピンポイントで魅力を感じて来館するのかによってマーケティングの手法は変わります。しっかりと顧客分析を行ったうえで、適切な広告戦略を打ち出してくださいね。
エリアマーケティングは特定地域の集客に強い!
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉もあるように、競合や自社の状況を客観的に把握していればビジネスでもきっと成功を収めることができるはずです。
またエリアマーケティングは、自店舗の周辺エリアを中心に考えられるマーケティング手法ですが、枠にとらわれない考え方ができれば様々な業界で活用することができます。
自社の現状を把握するためにも、また新たな角度から集客を増やすためにも、ぜひエリアマーケティングを取り入れてみてくださいね。
「新天地でマーケティングの力を発揮したい!」という方は、宿泊業に転職するのも良いかもしれません。マーケティングなどの数値分析が行われているホテル・旅館はそう多くはありませんので、きっと大きく活躍できるはずです。
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