職場でのマウンティングにイライラ…
- 「いつもオシャレだよね。私は子育てでオシャレどころじゃないから羨ましいな~。」
- 「上司が悪いのはわかるけど折り合いつけなきゃ。子供じゃないんだからさ。」
- 「一人暮らしなのに夜ご飯作るの偉いよね!うちなんていつも外食ばっかりで。」
このような嫌味を言われた経験があるという方も、少なくないはずです。話しかけてきた相手の気持ちはさておき、言われた方はあまり気持ちの良いものではありませんよね。
自慢話や相手を卑下する発言を中心に繰り広げられる「職場マウンティング」は、多くの社会人を悩ませています。特に女性が多い職場であれば、日常的にマウンティング合戦が繰り広げられているということもあるかもしれませんね。
では、なぜこのような職場マウンティングが起こってしまうのでしょうか。職場で取られるマウンティングの種類をはじめ、マウンティングを取りたがる人の心理や対処法をご紹介しますので、心を落ち着かせながら読み進めてみてください。
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職場のマウンティングの種類
職場で行われるマウンティングは、大きく4つに分類されます。役職・学歴・人脈・プライベートの計4つのマウンティングをご紹介します。
役職マウンティング
役職や立場が上になった方が行うのが、役職マウンティングです。
これまでは大人しいと思っていた方が「僕はあなたの上司だよ?」「昇進に社歴は関係ない」など、あからさまに高圧的なマウンティングを取るようになる方もいるようです。中には、敬語を使わなくなるようになったという方もいます。
また逆に、ポジションが変わった相手に対し急にゴマをすり出したり、かえってよそよそしい態度を取るのも一種の役職マウンティングと言えるでしょう。
学歴マウンティング
学歴を重視する方が減ってきている情勢にも関わらず、未だに学歴でマウンティングを取ってくる方も一定数存在します。聞いてもいないのに大学名などを公表をしてくる方が職場にいるのであれば、学歴マウンティングを取りたがっていると見て良いでしょう。
従業員数が多い企業の中には、〇〇大学のOB・OG会などが開かれることもあるようです。また学生時代の留学経験や、海外旅行経験でマウンティングを取る方もいます。
人脈マウンティング
役員・トップセーラー・支店長など、企業には必ずと言っていいほど有名社員・名物社員がいるものです。この有名な社員との繋がりを見せつけるのが、人脈マウンティングです。
「役員の〇〇さんとよく飲むんだよね~。」「別部署の連携に困ってるの?〇〇さんと繋いであげようか?」など、他人を使って自分を大きく見せようとするのが人脈マウンティングを取る方の特徴でしょう。
厄介なのは、職場外の話を持ち出す方です。芸能人との繋がりがある、SNSのフォロワー数が1,000人を超えているなど、職場内・外問わずマウンティングを仕掛けてくる場合もありますので、注意してください。
プライベートマウンティング
特に女性に多いのが、プライベートを絡めた職場マウンティングです。
王道は、旦那・子供・祖父母など家族にまつわるマウンティング、食事や身だしなみなどの金銭的なマウンティング、体型自慢や恋愛経験の豊富さを語るマウンティングなどでしょう。
冒頭でもご紹介したように、自身を下げるかのように見せかけ相手を貶めるようなマウンティングが取られることが多いようです。
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職場でマウンティングを取りたがる人の心理
「あの人はいつもマウンティングを取ってくる…」と、職場の中で白い目で見られている方もいるでしょう。彼ら・彼女らはなぜマウンティングを取りたがるのでしょうか。職場でマウンティングを取りたがる人の心理を探っていきましょう。
相手より優位に立ちたい
マウンティングを取る人は自信家です。さらには自己顕示欲が強く、相手よりも優位に立ちたい・優位性を保ちたいという気持ちが根底にあります。つまり、相手との上下関係を自身の中で明らかにしたい気持ちが言動として現れたのが、マウンティングと言えます。
偏屈な方であれば、マウンティングを取った後の優越感に浸る時間が心地よいという考えから、マウンティングを行うということもあるかもしれません。
また「負けず嫌い」の方であれば、結果的にマウンティングになってしまっていたということも多いようです。意識的・無意識的のいずれにせよ、自分が負けたくないと考える相手には強くマウンティングを取る傾向にあります。
嫉妬心が強い・劣等感がある
嫉妬心が強い方は、敵意をむき出しにしたマウンティングを取る傾向が強いようです。原因は、自身が相手に嫉妬していることを認めたくないからでしょう。劣等感があるという方も同様、優れていない自分を受け止められないばかりに、他人に攻撃的になってしまうのです。
このタイプは、マウンティングの有無に関わらず常に他人と自分を比較する生き方が染み付いているため、悲劇のヒロインのように自身の不遇さをアピールする場合もあります。女性に多く、人によっては最も厄介な存在と言えるでしょう。
虚勢を張らなければ自分を保つことができない
弱い犬ほどよく吠えるという言葉もあるように、マウンティングを取る方の中には、自分がすごいということを周りに知らしめるとともに、自分がすごいということを自分自身に言い聞かせることで精神状態を保っているという方もいます。
マウンティングにより周りに自分の存在価値を認めさせ、存在価値があるということを確認したいのでしょう。少しかわいそうにも思えてきますよね。
ご紹介した3つの心理に共通して言えるのは「プライドの高さ」です。よって、マウンティングを取りたがる方々は総じてプライドが高く、自信過剰あるいは自分に極端に自信が無いという特徴があるということを覚えておきましょう。
職場に「マウンティング女子」が多い理由
男性間で行われる職場マウンティングをを見たことがある方は、そこまで多くないはずです。ではなぜ、職場にマウンティングを取る女性、通称「マウンティング女子」が多くなってしまうのでしょうか。理由を解説します。
女性は古来からコミュニティを大切にする生き物だから
遠い昔、男性が狩りへ出かける間、女性たちが留守を預かるという時代がありました。女性は男性より力が弱い生き物ですから、女性同士力を合わせて敵と立ち向かう必要があったのです。ここで重要となったのが、コミュニティの形成でした。
ひと昔前の日本でも、男性が働きに出て、女性が家を守るという文化がありましたよね。つまり、女性にはコミュニティ・コミュニケーションが長い間大切にされてきた背景があり、上下関係や優劣に敏感になったことがマウンティングに繋がったと考えられています。
話好きだから
女性は男性に比べて話好きという印象を持つ方も多いのではないでしょうか。これは、会話をすることでストレスの発散ができるという、女性特有の脳構造が由来となり広まった通説です。
会話が増えれば、必然的にマウンティングの発生確率も上がります。ひいては、マウンティング女子が目立つという事態に繋がるのです。
「マウンティングおじさん」も密かに存在している
マウンティングを取るのは女性だけとは限りません。昨今では、徐々に「マウンティングおじさん」も勢力を伸ばしているようです。
マウンティングおじさんが目立つようになったのは、時代の変化が激しくなったことと、実力主義が認められる社会になってきたことが原因とも考えられています。
「俺の時代はもっと大変だった」と話をしたり、「あのクライアントは俺が開拓したから今がある」というように恩着せがましい発言をし、年下相手にマウンティングを取る男性も増えているようですので、「マウンティング=女性のもの」と安易に判断しないよう注意しましょう。
職場マウンティングの対処法
職場であれば、マウンティングを取る相手と距離を置くことが難しいということもあるでしょう。では、どうすれば彼ら・彼女らと上手く付き合っていくことができるのでしょうか。職場マウンティングの対処法を4つご紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。
感情的にならない
マウンティングを取る相手に対し、最も行ってはいけないのが「正面からぶつかっていくこと」です。なぜなら、対抗してしまったことにより、リアクションをしてくれる人物だと認定され、マウンティングの標的とされる可能性が高まるからです。
重要なのは、マウンティングを取っても優越感が得られる相手ではないと認識させることですので、「対抗しない」「関わらない」「気にしない」という接し方をするのが得策です。ご自身で火に油を注いでいかないよう、注意してくださいね。
プライベートを明かさない
マウンティング常習犯は、隙あらばマウンティングを取るきっかけを探しています。そのため、相手に付け入る隙を与えないということも、マウンティングをする相手と接するうえでは重要なポイントです。
このような面倒な相手に、自分から多くを語る必要はありません。言葉巧みにプライベートな情報を引き出してくる方もいますが、「相手にも見える壁」を築き、不必要な会話はしたくないという雰囲気を出すのもひとつの手です。
実は小心者という目で見守る
「職場でマウンティングを取りたがる人の心理」でもご紹介しましたが、マウンティングを取る方は大抵が自分に自信過剰か、極端に自信が無いかの2択です。そして、他人を使わなければ自分自身の欲を満たすことができない人間です。
客観的に見ると、寂しくて、小さな存在だと感じる方も多いでしょう。よって、マウンティングを取る方に飲み込まれそうになった時は、「実は小心者なんだな」と俯瞰して見ることをおすすめします。
「可愛い方だな」と思うことができるようになれば、克服したも同然です。心を落ち着かせ、冷静な対処ができるよう菩薩のように接することを心がけてくださいね。
裏をかいて積極的に相談をしてみる
上司からの逃れられないマウンティングに頭を悩ませている方は、かえって積極的に上司を頼る姿勢を見せることでマウンティングが軽減される場合があります。
部下にマウンティングを取るような上司は、自分が偉いと思われたいという気持ちを少なからず持っています。頼られないことに寂しさを感じて、マウンティングを取ってしまっているということもあるのです。
そのため、まずは相談をしてあげて様子を見ましょう。気分が乗ってくれば、マウンティングどころか、心を弾ませ様々なアドバイスをくれるかもしれません。
ただし、あまりにも「頼っている」雰囲気を出しすぎれば、必要以上に口を出してくる可能性が高まりますので、一定の距離は保ちながら試みるのがおすすめです。
職場のマウンティング社員とは同じ土俵に立たないこと!
昨今のマウンティングの横行は、年功序列制度が無くなりつつあることが原因だとも囁かれています。年功序列に縛られている方がいる限り、また自己肯定感が低い方が職場にいる限りは、マウンティングはどうしても発生してしまいます。
つまり、仕事をするうえではマウンティングを取る方と上手く付き合っていく術を見つけることが大切です。決してマウンティングを取る方と同じ土俵には立たず、一歩引いて接することができれば、きっと道は開けるはずです。ぜひ試してみてくださいね。
改善策を施しても、職場のマウンティングが一向に解消されず、仕事に行くことが嫌だと感じてしまうようであれば思い切って転職を目指すのも良いでしょう。
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