ホテルのピアニストはどう募集する?
ピアノ・フルート・ヴァイオリンなどの楽器の生演奏が鳴り響く空間は、魅力的な空間を演出し、高級感を感じさせてくれるものですよね。
中でも奏者が多いのはピアノです。幼い頃、周りにピアノを習っていたという方がいたという方も多いのではないでしょうか。しかし、ピアニストとなれば話は別ですよね。
ホテルでいざ「ピアニストを募集したい!」と思っても、知人や友人にピアニストがおらず、どのように募集をすれば良いのかがわからないというホテル経営者・イベント担当者もいるはずです。
ホテルでピアニストの募集をしたい時には、どのような方法を用いれば良いのでしょうか。ホテルがピアニストに依頼をするタイミングや、募集方法、募集時のポイントをご紹介しますので、いざと言う時にピアニストを呼び、ホテルの箔を付けられる状態を整えておきましょう。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
ホテルがピアニストを募集するタイミング
ピアニストはコンサートや企業のパーティーなど、様々な場所で活躍しています。ホテルでピアニストが活躍する場面は、どのようなタイミングなのでしょうか。実際にピアニストが演奏することが多いタイミングをご紹介します。
結婚披露宴
ホテルで最も多いのが、結婚披露パーティーでの演奏でしょう。結婚披露宴を行うことが多いホテルであれば、契約している音楽事務所などを経由し、ピアニストを派遣してもらうことが一般的なようです。
定期的に結婚披露宴が行われないホテルでは、派遣などを経由して必要なタイミングでピアニストを呼ぶことが多いでしょう。
ラウンジ・レストランでの演奏
ピアニストに、ラウンジやレストラン内でピアノを演奏してもらっているホテルもあるでしょう。宿泊機能に特化したホテルではなく、ホテルでの食事や空間をお客様に楽しんでいただきたいと考えるホテルでは、ピアニストに生演奏のBGMを弾いてもらうこともあります。
ラウンジピアニストは、結婚披露宴での演奏同様、ホテルと契約している音楽事務所などからの派遣が一般的です。
ホテルの特別イベント・パーティー
ホテルの宴会場で、ホテルの周年イベントや、企業のオープニングセレモニー・式典、メーカーの新商品発表会、謝恩会などのイベント・パーティーなどで演奏をしてもらう場合、ホテルはピアニストに依頼をすることになります。
個人規模・少人数で行われる場合には、関係者の中からピアニストを呼ぶことはありますが、企業などから相談を受けた場合には、ホテルでピアニストに依頼をかける必要があるでしょう。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
ホテルがピアニストを募集する方法
では、ホテルがピアニストを募集したいと思った場合、どのような方法で依頼をするのが良いのでしょうか。ピアニストを募集する4つの方法をご紹介します。
自社ホームページでの募集
真っ先に思い浮かぶのは、自社ホームページでの募集でしょう。ただし、「どうしても特定のホテルで演奏をしたい!」と考えているピアニストは、ホテルへ直談判をしているはずですので、ホテルのホームページ上でピアニストが募集されているのは、あまり見かけません。
ただ、初めてピアニストを募集するという場合には、ホームページ上に情報が掲載されていることでピアニストに安心感を与えることができますので、求人情報を掲載することに損はないはずです。
演奏者専門の派遣会社での募集
最も多い募集方法が、演奏者専門の派遣会社での募集です。
昨今では高音質の音楽データが安価で手に入るようになったこともあり、音楽の演奏に対する需要が減少しています。そのため、演奏する場を求める楽器奏者が辿り着く先が、演奏者専門の派遣会社となっているようです。
ピアニスト1名、ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロのピアノ四重奏、クラシック・ジャズなどの音楽ジャンル、結婚披露宴などのシーンごとの派遣など、派遣方法は企業により多岐に渡ります。
音楽系の大学での募集
音楽系の大学では、アルバイト求人などの情報を公開していることがあります。基本的には、教授や演奏家の横の繋がりから依頼がかけられることが多いはずですが、演奏の場を求める学生も多いため、頼み込めば掲載をしてくれるということもあるかもしれません。
ですので、各大学の学生課などに話を聞きに行ってみるのも良いかもしれませんね。
友人・知人の紹介
アマチュアであれば、友人や知人を経由した演奏依頼が多いでしょう。
「ピアニストの友人や知人なんていない…」と思われた方は、友人や知人を通し、演奏の場を求めているピアニストを探してもらい、話を進めるのもひとつの手です。
また、SNSやマッチングアプリなどでピアニストを探すこともできなくはないようです。ただし正攻法ではないため、中には不信感を抱くピアニストもいるということを覚えておきましょう。
ホテルのピアニスト募集時に気を付けること
ホテルでピアニストを募集する際には、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。ホテルのピアニスト募集時に気を付けたい、3つの点をご紹介します。
演奏経験の有無を確認する
主に、学生や自社のみで募集を行う場合には、人前でお金をもらった演奏経験があるのかを確認しましょう。いくら自分1人で弾くことができても、人前での演奏となると話は変わってきます。
カジュアルな雰囲気なので経験の有無は関係ない、と考えるホテルもあるかもしれませんが、お客様の前で何度もミスを重ねるようであってはホテルの株を下げかねません。
また、ピアニストには演奏者としてのプライドがあります。中には「ボランティアでも良い!」と話す方もいるかもしれませんが、演奏をしてもらう以上は心ばかりでも謝礼を払うべきですので、形式上だけでも演奏経験の有無は確認するようにしましょう。
拘束時間・料金の相場の把握
ピアニストを依頼する料金は、ピアニスト個人の経験、依頼するピアニストの人数、その他楽器を含めた演奏の必要性、拘束時間などで大きく異なります。
1日1名ラウンジ・レストランでの演奏、また披露宴やパーティーなどの演奏で5,000円からという派遣会社もあるようですが、相場は1日1名であれば1.5万円ほどでしょう。
月契約となれば、それなりの金額が発生しますがそこまで極端に高いということはなさそうです。ただし、ピアニストにも生活がありますので、募集の際は拘束時間とこれまでの技術取得にかかった時間を鑑み、常識の範囲内で依頼をするようにしましょう。
イメージに合った曲の演奏ができるか
ホテルで演奏されている曲のイメージは、クラシック・ジャズなどが一般的でしょう。しかし、少しカジュアルなホテルであれば、映画音楽やJ-POPをクラシックのアレンジで演奏したり、お客様の要望にあわせ様々な曲を弾くこともあります。
一点特化型・マルチタスク型など、表現の幅はピアニストによって様々です。昼・夜で選曲を分けるホテルもありますので、イメージに合った曲の演奏ができるピアニストかどうかも確認することをおすすめします。
ホテルがピアニストを募集する方法は様々!
ホテルがピアニストを募集する方法は多岐に渡りますが、確実かつ信頼をおけるピアニストに依頼をかける場合は、音楽事務所へ相談するか、派遣会社を経由してピアニストを派遣してもらうのが最も効率的です。
演奏をしてもらうタイミングや演奏者の人数により料金は異なりますので、詳しくは募集先に確認するようにしてくださいね。
また、定期契約をするということであれば当サイト「おもてなしHR」の求人広告として掲載することも方法のひとつです。相談料は必要ありませんので、お気軽にご相談ください。