ホテルの販促はどんなものがある?ホテルの販促活用事例を紹介!

「お客様を増やしたい!」という思いから、販促に力を入れるホテルも増えてきました。あなたも、そのうちの1人かも知れませんね。ホテルの販促の必要性やホテルの販促の種類、活用事例などをご紹介しますので、お客様を増やすヒントにしてみてください。

目次

    ホテルで使われる「販促」とは?

    iStock.com/Derick-Hudson

     

    ホテルでもよく聞く「販促」は、広義で「販売を促進する」という意味を持つ言葉です。

     

    ホテル業界のみで言うのであれば、「新規のお客様を増やすこと」や「リピーターを増やすためのもの」いう意味合いになりますが、一口で販促と言ってもその種類は多岐に渡るため、広告・デザイン・マーケティングなど様々な知識が必要となるでしょう。

     

    そんなホテル販促の知識を増やすために役立つ情報をまとめました。

     

    ホテルで販促が用いられる理由

    iStock.com/triocean

     

    ホテルで販促が用いられる理由は大きく分けて2つあります。

     

    1つは、「宿泊しているお客様の満足度を上げるため」です。適切な販促がなければ、来店されたお客様は、宿泊の際の疑問が増えたり、配慮が足りないと感じてしまうこともあります。このような負を解消しつつ、付加価値を与えるために用いられるのが販促です。

     

    2つ目は、「今後宿泊する新規のお客様・リピーター増から売上向上を図るため」です。今時点で宿泊していないお客様に対し、広く知ってもらうことや「行ってみたい」、「また行きたい」と思わせるために販促が用いられます。

     

    ホテルの販促はいわば、ホテルの広告全般を指し、売上に大きな影響を与えるため、ホテルによっては販促に特化した販促部門を設けている場合もあることでしょう。

     

    ホテルで使われる販促の種類

    iStock.com/Rawpixel

     

    接客同様、ホテルの売上を左右するほど需要な販促ですが、ホテルで使われるのはどのようなものなのでしょうか。ホテルで使われる4つの販促をご紹介します。

     

    店頭販促

    ・看板

    ・のぼり

     

    ホテル前に設置されている店頭看板やのぼり、たて看板、突き出し看板などは「店頭販促」と呼ばれます。

     

    店頭販促は、来店したお客様に認知を促すことが主目的となっており、お客様の来館がスムーズになるように設置されています。

     

    店内販促

    ・ポスター

    ・館内の案内冊子

    ・メニュー

    ・パンフレット

    ・オリジナルアメニティ(歯ブラシ、クシ等)

    ・売店の商品POP

     

    ホテル外に設置されている「店頭販促」を除いたホテル内に設置されている販促物は全て、「店内販促」に分類されます。

     

    店内販促は、来館したお客様の求める情報を伝え、快適に過ごしてもらうための働きをもつもののほか、レストランやマッサージの利用を促進するような訴求効果を持っているものがあるため、目の前の売上向上にも繋がる重要な販促です。

     

    集客系の販促

    ・パンフレット

    ・チラシ

    ・ハガキ

    ・オリジナル封筒

    ・オリジナルノベルティ(クリアファイル、ポケットティッシュ等)

    ・ホームページ

    ・SNS

    ・宿泊予約サイト

    ・マスメディア広告(雑誌・テレビ・ラジオ・新聞)

     

    観光案内所・駅構内への設置やイベントで渡すなど、来館を促進させるのが「集客系の販促」です。未来のお客様を増やすことが目的であるため、来館したお客様が持ち帰ることができる販促物であれば、店内販促・集客系の販促、両方の役割があると言えます。

     

    直接手に取ってもらう販促物のほか、インターネットの情報発信も集客系の販促に含むことができます。

     

    リピーター向けの販促

    ・アプリ

    ・ポイントカード

    ・スタンプカード

    ・メールマガジン

    ・ダイレクトメール(DM)

     

    一度来館されたお客様の再来館を促す役割を持つのが、「リピーター向けの販促」です。

     

    アプリやポイントカードなどで来店ポイントを貯めることによって宿泊料を無料にしたり、得メールマガジンやダイレクトメールを送って次回来館の候補に入れてもらうなど、繰り返しホテルを利用してもらえるように働きかける役割があります。

     

    ホテルの販促活用事例

    iStock.com/metamorworks

     

    店外販促・店頭販促・集客系の販促・リピーター向けの販促と、4つの販促をご紹介しましたが、最も難しいと考えられているのは顔の見えない未来のお客様に対して打ち出される集客系の販促でしょう。

     

    ホテルを含めた宿泊業では、リピーターは3割未満である企業が多く、新規のお客様の獲得に頼らざるを得ない現状があるため、今後、新規のお客様を増やすことに注力したいというホテルであれば、集客系の販促の活用事例が気になっているところではないでしょうか。

     

    実際に行われたホテルの販促の活用事例をみて、自ホテルの販促のヒントを得ましょう。

     

    新型肺炎に対する取り組みポスター

    新型肺炎は、2020年の経済に打撃を与え続けています。廃業を与儀なくされるホテルもあるほど、ホテル業界の経営を圧迫する存在となっている新型肺炎ですが、感染症を想定した「新しい生活様式」を取り入れ、動き出すホテルが増えています。

     

    ホテルでは、お客様の滞在時間が長く、接触を避けることが難しいため、ウイルス対策を徹底して行うほか、お客様への注意喚起にも力を入れる必要がありますよね。

     

    とあるホテルでは、新型肺炎に対してホテルが実施している取り組みと、お客様を守るためお客様自身で行っていただくことなどをイラスト化し、ポスター販促として掲示をはじめたことで、お客様からの評価がさらに高まったという事例がありました。

     

    店頭・店内販促のみならず、ポスターをデータ化しホームページのTOPに掲示したことで、未来の宿泊客に対する配慮も行っています。おもてなしの心を感じる素敵な販促活用事例です。

     

    自社商品を4コマ漫画化

    地元企業や外部企業と連携を行い、自社商品を開発して売り出しているというホテルでは、商品POPとして4コマ漫画を設置し、売上が伸びたという事例がありました。

     

    小さい子供から大人、時には国境を越えて親しまれる漫画は目に留まりやすく、ただの文字の商品PRよりも商品理解を深めることに期待が持てます。

     

    手書きでも作成可能ですので、ユニークさを演出したい場合は、販促に4コマ漫画を用いるのもよいでしょう。

     

    インフルエンサーによるSNSでの拡散

    最近では、インフルエンサーを利用してPRするホテルも増えてきました。

     

    自ホテルでのSNSの運用が難しいということがあれば、インフルエンサーにホテルに泊まってもらい、宿泊体験をSNSで拡散してもらうことで新規のお客様の目に触れる機会が増えるかも知れません。

     

    旅行や観光を専門として活躍しているインフルエンサーに依頼をするサービスもあるようですので、気になる方はチェックをしてみてはいかがでしょうか。

     

    宿泊の様子を動画で生配信

    動画配信者から注目を集めたのが、宿泊の様子を動画配信する変わりに、宿泊料が無料となるサービスを提供したホテルの販促です。

     

    稼働率の低さに悩みを抱えていたホテルが行ったこの販促は、動画配信者のみならず、一般客も利用することができ、他人の宿泊の様子が除き見れるとして、ホテルの知名度向上に一役買いました。

     

    プライバシーの問題、モラルの問題などの障壁はありますが、柔軟な発想で考えることができれば、小さなホテルであっても一気に有名になり、稼働率が上がるかも知れませんね。

     

    ホテルの販促担当が押さえておきたい販促のコツ

    iStock.com/fotostorm

     

    この記事は、ホテルの販促部門に配属された方や、自ホテルの販促を担当することになったという方など、販促についての理解を深めたいという方が多くご覧になっているのではないでしょうか。

     

    販促は、地域やターゲット、ホテルの属性などに左右されるため、一概に「これが正解」をお伝えすることは難しいものですが、おさえておくだけで販促の効果がぐんと上がるコツがあります。

     

    ホテルの販促担当者におさえておいていただきたい、3つの販促のコツをご紹介します。

     

    ターゲットを絞る

    販促で最も重要なのは、ターゲットを絞るということです。マーケティング用語で言えば、ペルソナを設定することが重要となります。

     

    ホテルの案内冊子のインバウンド対応を例に挙げましょう。一般的に、日本人が考える追加言語は英語だと思いますが、中国語や韓国語への対応は必要ないでしょうか。

     

    集客系の販促の場合、1人のビジネスマンをターゲットにするのと、家族連れをターゲットにするのとでは、話が180度変わるということが想像できると思います。

     

    有名となる販促は、「手段」に目を向けられてしまうことが多くなってしまうものですが、表面だけを真似ても思ったような効果を得ることは難しいでしょう。販促の効果を高めるためには、自ホテルはどのターゲットへ向けた訴求をするのか、を突き詰めることが重要です。

     

    効果検証を行う

    特にノウハウの無い販促担当が陥りがちなのが、販促を打ち出すことがゴールとなり、燃え尽きてしまうというものです。

     

    販促は、効果検証が重要です。効果を見ないままに続けては、意味がありませんので、特に新しい販促を打ち出した際や、慣例的に続けられている販促は、しっかりを効果検証を行い、PDCAのサイクルを回すようにしましょう。

     

    固定概念にとらわれないという視点を持つ

    前項でご紹介した「宿泊客を生配信する」というものがいい例ですが、販促は時に柔軟な発想から思わぬ効果を生み出すことがあります。

     

    販促はマーケティングの要素が大きいため、販促担当は数値と向き合うことが増えます。そして、歳を重ねるごとに考えは凝り固まり、数値化できないものには不安を抱き、面白いと思ったアイデアでも実行することが怖くなってしまいます。

     

    新しいことを始める時には、必ずリスクがついて回ります。しかし、リスクを恐れるあまり一歩踏み出すことができなければ、永遠に二番煎じになってしまいます。

     

    販促の仕事が慣れてきたと感じた時にこそ、固定概念にとらわれすぎていないかを振り返るようにしてくださいね。

     

    ホテルの販促を有効活用してお客様を増やそう!

    iStock.com/Rawpixel

     

    販促は、ホテルに宿泊したお客様の満足度を上げるだけではなく、新しいお客様を増やしたり、リピーターを増やすこともできる重要な役割を持っています。

     

    重要とされている分、販促担当者は覚えることが多く、流行に合わせスピード感を持ち対応することが強いられるため、大きな責任を感じてしまうこともあるでしょう。

     

    しかし、自身の取り組みにより、お客様が増え、お客様が笑顔になり、自ホテルは売上を伸ばし、ひいては従業員の満足度が向上するということに繋げることができれば、これ以上のやりがいはありません。

     

    まずはホテル販促業務を楽しみながら、経験を積み、ホテルのお客様を増やすことができる販促担当者になってくださいね。

     

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