ホテル業界を目指すならインターンシップに参加しよう

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ホテル業界に興味を持っている学生さんならば、すぐに就職することを考えるのではなく、まずはインターンシップに参加してみましょう。
よく「人と接することが好き」「人のために働きたい」という理由でホテル業界を志望する方がいますが、ホテル業界は離職率がとても高い業界です。憧れの気持ちだけで入社してしまうと、現実とのギャップに悩まされ早期退職に至ってしまうかもしれません。
そのため、就職する前にその業界について知る必要があるのです。インターンシップを行う過程で「自分はホテル業界に合っているのか」ということを判断できるので、事前に自分の本当にやりたい仕事と向き合うことが可能です。
また、ホテルでのインターンシップは、就活の自己アピールの場面でプラスになるので他の候補者たちと差を付けることができますよ。
ホテル業界のインターンシップの特徴とは?

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ホテル業界のインターンシップの特徴は、他業種よりも「働く」ということを深く経験できます。それぞれのホテルによりますが、接客体験からホテル経営に関わる戦略や企画など経験できるインターンシップもあるのです。
さらに、期間は短期のインターンシップと長期のものが用意されています。短期はおよそ1日~数日、長期になると3ヵ月以上になります。ホテルごとに受け入れている期間は異なりますが、短期の場合は無給で就業することも。対して、長期間のインターンシップでは給料が支払われることが多いようです。
長期のインターンシップは有給であることが多いので、ホテルの一員として責任感も芽生えるでしょう。
ホテル業界のインターンシップではどんなことをするの?

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ホテル業界は他業種よりもインターンシップで実務を経験しやすいといっても、具体的にどのような内容なのか気になりますよね。ホテルのインターンシップで経験できる主な仕事をご紹介します。
セミナーや施設内見学
ホテルのインターンシップでは一般客が立ち入り禁止されている施設内部に入ることができます。インターンシップでなければ、入社前に施設内見学をさせてもらえる機会はないでしょう。普段は華やかな面しか見られないホテルの内部まで見られるのは貴重な体験となるに違いありません。
また、ホテル側が自社企業について知ってもらうために、インターンシップでセミナーを開催するケースもあります。そこでは、実際に働いている従業員の話を聞いたり、こちらから質問することができます。ホテル業界に憧れを抱きつつも、心に残っている不安はここで解消できるかしれませんね。
接客
ホテルでインターンシップをすると、ホテルでのサービスや接客マナーを身に付けることができます。ホテルのサービスや接客マナーは、他業種と比べて非常にレベルが高い傾向にありますので、サービス業において必要なことや大切なことを発見できるチャンスも眠っていることでしょう。
しかも、ホテルのフロント担当としてお客様の接客を任されることもあるので、充実した就業体験ができることが期待されます。
客室清掃
ホテルにおいて、客室清掃の仕事は重要度の高い仕事です。インターンシップでは、ベッドメイキングから清掃業務まで、客室清掃で気を付けるべきポイントを経験できます。
客室の清掃のレベルが低いと、お客様としてもガッカリしますよね。このように、ホテル業務はお客様が快適に過ごしてもらえるような空間・環境を作ることから、おもてなしがスタートしていることを学べることでしょう。
ホテル業界のインターンシップに必要な準備

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ホテルのインターンシップの内容が分かったところで、俄然やる気が出た方もいらっしゃるのではないでしょうか。ホテルのインターンシップにも必要な準備がありますので、一緒に確認していきましょう。
従業員としての自覚をもつ
ホテルのインターンシップと言えど、お客様から見れば従業員もインターン生も関係なく「ホテルのスタッフ」として認識されます。
そのため、浮かれた気持ちでインターンシップをしていると、お客様だけでなくホテル側にも迷惑をかけてしまうこともあります。ホテルのインターンシップが決まったら、言葉遣いなど、最低限の接客マナーは予習しておくと良いでしょう。
また、従業員としての自覚をもつということは、身だしなみにも表れます。ホテル側から制服が与えられたら、それを正しく着こなすのはもちろんのこと、髪型や爪などにも気を配りましょう。女性の場合は、お化粧にも気を付けてくださいね。
志望先の企業分析をする
当たり前のことですが、志望するインターン先の情報は事前に調べて頭に入れておきましょう。セミナーは行われるかもしれませんが、お世話になるホテルがどのような理念のもと事業を展開しているのかを理解することは、最低限のマナーとも言えます。
企業分析は就活にも役に立ちますので、決して忘れないようにしてください。また、業界研究も怠らず、入念に調べておく必要があるでしょう。
志望理由を明確にする
ホテル業界に限ったことではありませんが、インターンシップを行うには志望理由が非常に重要です。
「なぜ自分はホテル業界を志望しているのか」を明確にしなければ、インターンシップの選考では、志望動機が弱いことを理由に不合格になってしまうこともあるのです。
ホテル業界を志望する理由の根拠を、いつでも説明できるようにしておきましょう。
語学力を磨きたいなら海外ホテルのインターンシップへ

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将来、海外のリゾートホテルで働きたい方や語学力を磨きたい方は、海外ホテルのインターンシップに参加することもおすすめします。新型コロナウイルスの影響もあり、難しい時期かもしれませんが、一つの手段としてご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
海外ホテルのインターンシップは、比較的長期間であることが多いようです。その期間は、やはり各ホテルで異なりますが、場合によっては約1年ほどの期間を用意しているホテルも。インターンシップの期間は有給の場合がほとんどですが、無給のホテルもあるのでインターンシップ先は慎重に選びましょう。
また、海外ホテルでのインターンシップの条件はさまざまです。それぞれ求める語学力も異なりますし、現地での語学学校の就学がセットになっているインターンシップもあります。
自分の知らない土地、とりわけ海外に行くことは、それだけで人生の経験としてかけがえのない財産となります。いままで見ていた世界を、また違った視点で切り取る面白さがあるでしょう。
大学を休学することも視野に入れなければなりませんが、人生は一度きり。ガッツのある方は、挑戦してみてはいかがでしょう。
ホテルのインターンシップ経験があれば就活が有利になる!

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ホテルのインターンシップに参加することは、今後の就活が有利に働く可能性があります。
インターンシップ自体に選考を兼ねているホテルもあり、インターンシップに参加し印象を残すことで、さまざまなメリットが得られます。他の候補者と差を付けるためには、必ず参加したほうが良いでしょう。
さらにインターンシップは「自分がなぜこの業界・ホテルを志望しているのか」などについて、改めて問い直す良い機会となります。入社後に「思っていた仕事じゃなかった…」と落ち込むのようでは、もう遅いのです。
そうならないよう、就活を好条件で進めていくためにも、積極的にインターンシップに参加することを考えてみてくださいね。