旅行の予算はどう決める?
無理なく旅行を楽しむためには、予算をしっかり決めることが重要です。旅行で散財しすぎてその後の生活に支障が出る、といったことは避けたいもの。
この記事では、旅行における平均的な消費額や予算として考えるべき金額の内訳、なるべく出費を抑えて旅行を楽しむためのポイントを解説します。ぜひ、参考にしてくださいね。
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旅行にかかる平均費用は?
日本国民は、旅行にどれくらいの費用を使っているのでしょうか。
観光庁の「旅行・観光消費動向調査」によると、2022年の国内旅行における1名あたりの平均消費額は41070円でした。細かく見ると宿泊旅行では59059円、日帰り旅行では18520円が1名あたりの平均消費額ということです。
2022年は新型コロナウイルスの影響による行動制限が解除された年でした。新型コロナウイルスの流行が始まる以前の2019年に比べて旅行者数は少ないものの、消費額は9.9%の増加が見られます。
海外旅行の場合は行き先によって大きな開きがあります。ホテルのグレード、通貨レートなどに左右されますが1週間滞在する場合、1名あたりの旅費はアジア圏なら10万円〜20万円前後、欧米なら15万円〜25万円前後が目安と言われています。
ハワイやグアムといった日本人に人気の観光地は格安パックツアーが盛んで、10万円前後で行けるケースもある模様です。
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旅行の予算決めで考えるべき出費
旅行の予算を決める際には、どのような出費を考えれば良いのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
交通費
目的地にたどり着くためには、交通費がかかります。新幹線や飛行機、フェリーといった、メインの移動手段の他、自宅の最寄り駅から乗り場までの移動手段も考慮して、交通費を計算しましょう。目的地に着いてからの交通費も忘れずに。
自家用車での旅行であれば、ガソリン代や高速道路の料金、駐車場代が必要です。
宿泊費
宿泊費は、旅行において大きなウエイトを占める出費です。宿のグレードや食事の有無によって、全体の予算が大きく左右されることもあるでしょう。
また、同じ宿の同じプランでも、旅行や曜日によって料金が変わることもあります。ホームページなどで旅行日の金額を確認し、予算と相談してから予約を取ると良いでしょう。
アクティビティ費
アクティビティ費は施設の入場券や、ガイドツアー、手作り体験といったことにかかる費用です。
アクティビティ費をどのくらい予算に入れるかは、旅行のスタイルによって大きく異なります。テーマパークに行ったり、ガイドツアーに参加したりするのであれば高額になりますが、温泉でゆっくりするなどの旅行なら、それほどかからないでしょう。
食費
旅行中の楽しみといえば、食事ですよね。旅先で何を食べるかは、ある程度決めていくことがおすすめです。「あれも食べたいけど予算オーバーになってしまう!」「もっとこの地域ならではのものを食べれば良かった!」といった後悔を防げます。
宿泊プランを食事つきにするかどうかもふまえ、食べるものの検討をつけて予算を決めましょう。
お土産代
「お土産を買いすぎて予算オーバーしてしまった!」という経験はないでしょうか。非日常のさなかにいると、テンションが上がったり気が大きくなったりして、不要なお土産を買ってしまいがちです。
予算を決めておけば、買い過ぎを防げるのではないでしょうか。お土産リストを作ることも有効です。
予備費
旅行の際は、トラブルに備えることも重要です。電車に乗り遅れたり、迷子になったりしてタクシーを使うこともあるでしょう。また、ケガや急病で病院にかかることも考えられます。
このような事態を想定し、予備費を用意しておけば安心です。財布を落としたり、スリに遭ったりするリスクも考慮し、メインの財布と分けて予備費を持ちましょう。
予算を抑えて旅行を楽しむポイント3選!
お金のことを心配しながら旅行をしても、心から楽しめませんよね。なるべく少ない予算で、充実した旅行を実現するためのポイントを見てみましょう。
メリハリをつける
まず意識したいのは、メリハリをつけることです。すべての出費を抑えようとすると、味気ない旅行になってしまいます。
テーマパークに行く代わりに安いホテルを選ぶ、ランチは安く済ませてディナーの質を高める、というように、優先的にお金を使う部分と、節約する部分を考えてバランスを取りましょう。
割引・クーポンの情報を集める
同じ体験をするのなら、少しでも安い方が良いですよね。旅行の際には積極的に、割引・クーポンの情報を集めて活用しましょう。
特に、LCCのセールやフェリーの早期割引などでは、驚愕の安さでチケットを購入できる可能性があります。また、鉄道乗車券とホテルを一緒に予約したり、レジャー施設の入場券がついた宿泊プランを利用したりすることで割引になるケースも。
さらに飲食店ではSNSでフォローすると割引になるサービスが盛んに行われています。お得な情報を見落とさず、しっかり活用しましょう!
比較検討する
予算を抑えながら旅行の満足度を高めるには、比較検討することが重要です。
例えば交通手段について考えてみましょう。高速バスや在来線での移動は安上がりです。大人だけの旅行であれば、時間がかかっても楽しいでしょう。しかし、小さな子を連れた旅行では難しいかもしれません。
そして、移動時間が長ければ長いほど観光に使える時間が減ります。交通手段を決める時は金銭面と所要時間、移動の快適性をトータルで考える必要があるでしょう。
また、宿泊費は宿泊予約サイトを通すか、宿泊施設で直接予約するかによって金額が異なる場合があります。
一般的には中間マージンが発生しない分、直接予約の方が安く設定されています。しかし、クーポンの配布やポイント制度などで宿泊予約サイトを通した方がお得になるケースもあります。
条件や特典などもよく確認し、比較検討してくださいね。
しっかり予算を決めて旅行を満喫しよう!
締めるところは締め、使うところは使うことが、限られた予算で旅行を楽しむためのコツです。旅費の平均金額なども参考に、自分たちの旅行に適した予算を考えてみてくださいね!
なお、宿泊施設の仕事を探す際にはおもてなしHRをご活用ください。