「二酸化炭素泉」とは?
二酸化炭素泉は、日本にはあまりない泉質です。天然の二酸化炭素泉は各地にある温泉全体の1%以下にも満たず、とても貴重な温泉の一つなのです。
そんな二酸化炭素泉は、温泉法で以下のような基準が設けられています。
お湯は無色透明・無臭で、入浴すると体中に炭酸の泡が付きます。シュワシュワとした感覚は爽快感があり、他の泉質ではあまり体感できない特徴を楽しめるでしょう。
二酸化炭素泉は高温になると成分が気化するので、ぬるめのお湯が多くなっています。しかし、低温でもよく温まるのでゆっくりと浸かって泉質を堪能したい方にはピッタリです。
また、この温泉の成分には血圧を下げ、血行を促進する効果があります。じっくりと入浴しても低温なので血圧は上がりにくいのだとか。
二酸化炭素泉の性質上、特に高血圧への効能が高く、動脈硬化や心筋梗塞の予防にも最適です。
「心臓の湯」という名前でも知られており、湯あたりしにくいのでさまざまな方が楽しめる温泉と言えるでしょう。
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二酸化炭素泉の効能
二酸化炭素泉の効能は、以下の通りです。
・動脈硬化
・高血圧
・神経痛
・末梢循環障害
・胃腸
・便秘
・利尿
・切り傷
・火傷
・運動麻痺
・筋肉通
・関節痛
・打撲
・冷え性
・更年期障害
・不妊症
・自律神経不安定症
二酸化炭素泉に含まれる炭酸ガスの泡は、皮膚に直接刺激を与えるので、毛細血管を広げる働きがあるそうです。
入浴している間のシュワシュワ感が血液の循環を促し、血圧を下げる効果につながっています。
さらに血流が良くなると、体に酸素や栄養素がバランスよく巡ることになるので、やけどや切り傷などの外傷の治りを早くさせる効果もありますよ。
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二酸化炭素泉には「人工」と「天然」がある?
二酸化炭素泉には天然のもののほかに、人工的につくられた「人工炭素泉」という泉質があります。
人工炭酸泉は、機会や入浴剤などで人工的につくられた二酸化炭素泉です。人工炭酸泉を楽しめる施設は多く見られ、各地の銭湯などでも利用できます。
対して、天然の二酸化炭素泉に入浴できる温泉施設はかなり限られており、とても貴重な泉質となっています。
人工的につくれるようになったおかげで、二酸化炭素泉を楽しめる機会が増えていると考えて良いでしょう。
人工炭素泉であっても、二酸化炭素泉ならではの特徴や効能は期待できますので安心してくださいね。
医療の分野でも大注目!「二酸化炭素泉」に浸かろう
二酸化炭素泉の効能は、医療の分野でも注目されています。心臓の負担をかけずに血行を促進する働きがあるので、療養のために二酸化炭素泉を利用する方は多いそうです。
高血圧にお悩みの方はぜひ二酸化炭素泉にゆっくりと浸かってみてください。血圧にお悩みのない方でも、二酸化炭素泉の「シュワシュワ」としたお湯を体感してみてはいかがでしょう?