ホテル業界に興味のある方の中には、「ホテルのインターンシップってどんなことをするの?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
ホテルのインターンシップでは、接客や客室清掃などの実務を体験できる機会が多く、他の業界に比べて、より実務に近い体験ができるのが特徴です。
この記事では、ホテルのインターンシップで体験できる内容、参加するメリット、準備のポイントなどを紹介します。将来ホテル業界を目指す方は、ぜひ参考にしてくださいね。
ホテルのインターンシップは現場体験が中心。短期と長期がある
ホテルのインターンシップは、説明会や座談会が中心の他の業界とは異なり、実際の現場に立って働くことを体験できる実践型が多いのが特徴です。
プログラムの期間は企業によってさまざまですが、大きく「短期」と「長期」に分けられ、それぞれ内容や目的に違いがあります。
種類 | 期間の目安 | 主な内容 |
短期インターンシップ | 数日~2週間程度 | 職場見学、接客の一部体験、セミナー参加など |
長期インターンシップ | 3カ月~1年以上 | フロント、清掃、料飲などの現場業務に従事 |
短期インターンシップ
短期間でホテル業界の雰囲気を知ることを目的としたインターンです。
職場見学やスタッフの話を聞くセミナー形式が多く、一部で接客補助などの体験ができることもあります。
就業時間が短く、業務も限定的なため、基本的には無給であることが多いです。
長期インターンシップ
一定期間、実際の業務に深く関わる就業型インターンです。
お客様対応や清掃など、ホテルスタッフの一員として働くことが求められるため、責任感や実務スキルが身につきます。
有給であることが多く、場合によってはそのままアルバイトや内定につながるケースも珍しくありません。
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ホテルのインターンシップの体験内容
ホテルのインターンでは、実際の現場業務に触れる体験が中心です。ここでは、インターンで体験できる主な仕事を紹介します。
施設内見学・セミナー
インターンシップでは、普段は立ち入れない施設のバックヤードや業務エリアを見学できることがあります。
入社前にホテルの舞台裏を見られる機会は貴重で、「ホテルの仕事」のリアルな一面を知るきっかけになるでしょう。
また、社員によるセミナーが実施されることも多く、会社概要や仕事のやりがいについて話を聞ける場が用意されています。
現場で働くスタッフの話を直接聞いたり、質疑応答の時間が設けられたりすることもあり、業界への理解や不安の解消につながります。
フロントやレストランでの接客
ホテルならではの接客マナーやサービス対応を実践的に学べるのが、インターンの大きな魅力です。
フロントでのチェックイン対応やレストランでの配膳業務などを体験しながら、丁寧な言葉遣いや気配りの大切さを実感できます。
状況によっては、お客様の接客を任されることもあり、本番さながらの緊張感とやりがいを味わうことができます。
客室清掃やベッドメイキング
ホテルにおいて、客室清掃の仕事はお客様の満足度を左右する大切な業務です。
インターンでは、ベッドメイキングや備品の補充、清掃のポイントなどを体験することがあります。
清掃の質が低いと、お客様の印象は大きく下がってしまいます。この体験を通して、ホテルのおもてなしは清潔で快適な空間づくりから始まっているという意識が学べるでしょう。
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ホテルのインターンシップに必要な3つの準備
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ホテルのインターンに参加するには、事前の準備がとても大切です。ここでは、おさえておきたい3つの準備のポイントを確認しておきましょう。
従業員としての自覚をもつ
インターン生とはいえ、お客様から見ればホテルスタッフの一員です。
明るく礼儀正しい対応が求められるのはもちろん、言葉遣いやマナー、身だしなみにも注意が必要です。
インターン当日は、次のような点に気を配りましょう。
- 制服を正しく着る
- 髪型や爪を清潔に整える
- 接客用語をあらかじめ予習しておく
見られているという意識を持つことが、インターンの印象を大きく左右します。
志望先のホテルを事前に調べておく
インターン先の企業情報や理念を事前に知っておくことは最低限のマナーであり、就活本番でも活きる準備です。
公式サイトや採用ページをチェックし、どんなサービスに力を入れているか、特色は何かを把握しておきましょう。
さらに、業界全体の動向や職種理解も深めて調べると、セミナーや現場体験の気づきが深まります。
志望理由を明確にしておく
インターンの応募や選考では、「なぜこの業界・ホテルを選んだのか」が問われることがあります。曖昧なままだと、志望動機が弱くて不合格になることも。
志望理由は、自分の関心や経験とホテルの仕事を結びつけて考えると、言葉にしやすくなります。たとえば、以下のような動機がよく見られます。
- 接客を通じて人を笑顔にしたい
- 語学力を活かして外国のお客様と関わりたい
- 日本ならではのおもてなし文化に魅力を感じている
自分の気持ちを整理し、面接やエントリーシートでしっかり伝えられるように準備しておきましょう。
インターンシップ募集中!ホテルを紹介してもらう
ホテルのインターンシップ経験は就活でも活きる
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ホテルのインターンシップに参加することは、就職活動の場でも大きなアピールポイントになります。
企業によっては、インターンが採用選考の一環となっていることもあり、早期から関わることで好印象を残せるケースもあります。
また、実際に働くことで「この仕事に自分が向いているか」「どんな働き方がしたいか」といった自己理解も深まり、志望動機や自己PRに説得力が生まれます。
ホテル業界に関心があるなら、インターンを経験してから就活に臨むほうが、不安やミスマッチを減らせるはずです。
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ホテルのインターンシップに関するよくある質問
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ホテルのインターンシップに興味はあっても、「いつから応募できる?」「有給なの?」など、わからないことも多いですよね。ここでは、学生からよく寄せられる疑問にお答えします。
ホテルのインターンはいつから応募できますか?
ホテルのインターンは有給ですか?
ホテルのインターンは、どんな服装で参加すればよいですか?
ホテル業界を目指すなら、インターンシップでリアルな現場に触れてみよう
ホテル業界に関心があるなら、まずはインターンシップを通じて、現場での仕事や業界の雰囲気を体験してみることが大切です。
接客や清掃、施設見学を通して、仕事のやりがいや向き・不向きを知るきっかけになります。
また、インターン経験は就活でも強みになります。自己PRや志望動機にも説得力が生まれ、企業側からの印象もアップするでしょう。
憧れだけでは見えにくいホテルのリアルな一面に触れて、将来の選択肢を広げてみてくださいね。
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