2023年度の2学期から、名古屋市を除く愛知県の公立学校で「ラーケーションの日」が実施されています。ラーケーションの日は保護者の休暇に合わせて平日に学校を休んでも欠席扱いにならないという制度です。
さまざまなプラスの効果が期待されている一方で、懸念の声もあがっています。どのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。
ラーケーションの日・メリット5選
「ラーケーションの日」はこれまでにない画期的な取り組みであり、家庭・教育・地域経済のそれぞれにポジティブな変化をもたらします。代表的な5つのメリットを見ていきましょう。
家族で過ごす時間の創出
仕事や部活動、習い事などで多忙な現代の家庭にとって、家族全員のスケジュールを合わせることは容易ではありません。
ラーケーションを活用すれば、家族のタイミングに合わせて貴重な団らんの時間を確保でき、親子のコミュニケーションを深めるきっかけになります。
自由で多様な学びの機会
学校外での自主的な学びが目的であるため、活動内容は各家庭で自由に決めることができます。
特定の教科に縛られず、興味のある分野を深掘りしたり、地域の文化に触れたりすることで、子どもの隠れた才能や関心を発見する場となります。
観光業の活性化と平日の有効活用
平日の旅行がしやすくなることで、観光地にとっては土日の混雑(オーバーツーリズム)の緩和と、平日の集客アップが期待できます。
利用者にとっても、平日の割安な宿泊料金や空いている施設をゆったりと利用できることは、非常に大きな魅力です。
ワークライフバランスの向上
この制度は、保護者の有給休暇取得を促す側面も持っています。
「子どものラーケーションに合わせて休む」という理由ができることで、仕事とプライベートの調和が取りやすくなり、地域全体の活気や生産性の向上にも寄与します。
子どもの生活の充実と心理的負担の軽減
計画的に休みを取得し、受けられなかった授業を自宅で補うサイクルを作ることで、自己管理能力が養われます。
また、最大の特徴は「平日に学校を休む罪悪感」がなくなること。
のびのびとした気持ちで校外学習に臨めるだけでなく、欠席扱いにならないため皆勤を意識する家庭にとっても安心です。

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ラーケーションの日・デメリット4選

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「ラーケーションの日」は画期的な制度ですが、教育現場や家庭環境、制度の適用範囲に起因するいくつかの課題も指摘されています。導入にあたって考慮すべきデメリットを見ていきましょう。
学習の遅れと自己管理の難しさ
平日に学校を休むため、その日の授業をリアルタイムで受けることができません。
欠席した分の学習は家庭で補う必要がありますが、学年が上がるにつれて内容は高度になり、自習によるリカバリーが難しくなる可能性があります。
苦手科目の授業日を避けるなど、計画的な取得が求められます。
教職員への業務負担増
生徒が学習につまずいた際のフォローや、複数の生徒がバラバラの日に取得することによる授業進行への影響が懸念されます。
また、申請書類の処理や配布プリントの管理といった細かな事務作業が積み重なることも、多忙な教員のさらなる負担になる可能性があります。
家庭環境の差の顕在化(不公平感)
経済的な理由や保護者の職種によって、制度を「活用できる子」と「できない子」の差が浮き彫りになってしまう懸念があります。
名古屋市が導入を見送った背景にも、こうした公平性の維持という課題があります。旅行だけがラーケーションではないという理解を広めるなど、多様な過ごし方への配慮が必要です。
家族内でのスケジュール調整の難しさ
兄弟姉妹で公立と私立に分かれている場合や、学校(小・中学校など)によって「取得不可期間」が異なる場合、家族揃っての活用が困難になるケースがあります。
自治体や校種を超えた制度の広がりや、柔軟なスケジュール調整が今後の課題と言えるでしょう。
出典:「ラーケーションの日」の導入について(令和5年6月)(FAQ)/名古屋市ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
ラーケーションの日はトライ&エラー
ラーケーションの日は始まったばかりの試みです。学校生活や家庭環境、そして子どもたち自身にどのような変化をもたらすのか、まだ未知数な部分も多くあります。
自治体や学校側も、実際の活用状況を見ながら、改善を繰り返して制度を育てていく段階にあると言えるでしょう。
ラーケーションの普及は、宿泊業界にとっても「平日の教育旅行」という新しい市場の誕生を意味します。
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