高卒の就職先おすすめ職種5選|失敗しない探し方と正社員になるコツ

グループ面接を受ける就活生

高卒の就職先選びで重要なのは、イメージではなく「実態」を知ることです。

事実、令和7年3月卒の高卒就職率は99.0%となっており、未経験から正社員としてキャリアを築ける企業は数多く存在します。

本記事では、高卒人材の需要が高いおすすめ職種5選と、ブラック企業を避けるための正しい就職先の探し方を、厚生労働省のデータに基づいて解説します。

特に、学歴不問で早期キャリアアップが可能な宿泊業界の実情も掘り下げて紹介しているので、自分に合った長く働ける職場を見つけるための判断材料として活用してください。

この記事でわかること
  • 「就職率99%」の売り手市場を味方につけ、未経験から正社員として安定した未来を手にする ▼詳細
  • 視野を広げて「おすすめ5職種」から選べば、適性や強みを活かして長く働ける職場に出会える ▼詳細
  • 学歴不問の「宿泊業界」を戦略的に選べば、大卒を追い抜くスピードでキャリアを上れる ▼詳細

目次

未経験からキャリアを築ける高卒におすすめの就職先5職種

これから仕事を探す高卒の方に向けて、未経験からでも採用されやすく、かつ将来性のある5つの職種を厳選しました。

  1. 販売・サービス・宿泊業|対人スキルが活かせる
  2. 営業職|学歴不問で評価されやすい
  3. ITエンジニア|専門スキルを身につけられる
  4. 製造業|コツコツ作業が得意な人に向いている
  5. 事務職|安定した環境で働ける

1.販売・サービス・宿泊業|対人スキルが活かせる

「勉強は苦手だけど、人と話すのは好き」「誰かに喜んでもらうとやりがいを感じる」という方にもっともおすすめなのが、販売・サービス・宿泊業です。

この業界の最大の特徴は、学歴よりも人柄やホスピタリティが重視される点です。

お客さまにとっては、目の前のスタッフが大卒か高卒かは関係ありません。すばらしい接客ができれば、それがそのまま評価に直結します。

特にホテルや旅館などの宿泊業は、国土交通省の調査でも高卒採用枠が多く設けられている業界として知られています。

現場での経験が物を言う世界であるため、高卒で入社し、20代のうちに支配人やマネージャーへとキャリアアップするケースも珍しくありません

大卒の同級生が社会に出る頃には、すでに現場のリーダーとして活躍できる可能性を秘めています。

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2.営業職|学歴不問で評価されやすい

「とにかく稼ぎたい」「結果を出して見返したい」というハングリー精神がある方には、営業職が適しています。

営業職は、成果が直接給与や評価に反映される実力主義の世界です。多くの企業で、基本給に加えてインセンティブ(歩合給)制度を導入しています。

契約を取れば取るほど給料が上がるため、入社1年目で大卒の初任給を大きく上回ることも夢ではありません

学歴の壁を感じにくい職種ですが、高いコミュニケーション能力や、断られてもめげない行動力が求められます。

「座って勉強するのは苦手だが、体を動かして人と会うのは苦ではない」というタイプであれば、大きなチャンスをつかめるでしょう。

3.ITエンジニア|専門スキルを身につけられる

「スマホやPCを触るのは好き」「手に職をつけて将来安泰になりたい」と考えるなら、ITエンジニアという選択肢があります。

かつては専門卒や大卒が中心でしたが、現在は深刻な人手不足により、未経験の高卒を採用し、自社研修で育成する企業が増加しています。

入社後にプログラミング言語やシステム開発の基礎を学び、実務を通してスキルを磨いていきます。

IT業界は完全な実力主義です。基本情報技術者などの資格取得や、扱える言語が増えることで、着実に年収アップが狙えます。

経済産業省のデータでもIT人材の不足が指摘されており、将来性の高さはトップクラスです。ただし、常に新しい技術を学び続ける姿勢が不可欠です。

4.製造業|コツコツ作業が得意な人に向いている

「人付き合いがあまり得意ではない」「黙々と作業に集中したい」という方には、製造業(工場勤務など)が向いています。

製造業の多くはマニュアルが完備されており、未経験からでも技術を習得しやすい環境が整っています。

大手自動車メーカーや部品メーカーの工場勤務などは、福利厚生が非常に充実しているケースが多いのも魅力です。

また、交代制勤務がある場合、労働基準法に基づき22時以降の勤務には25%増しの深夜割増賃金が支払われます。

夜勤や残業手当がつくことで、初年度から安定した高収入を得やすい職種といえます。

5.事務職|安定した環境で働ける

「体力的な負担が少ない仕事がいい」「土日祝日はしっかり休みたい」という方には、事務職が人気です。

オフィス内でのデスクワークが中心となるため、体力に自信がない方でも長く働きやすく、ワークライフバランスを保ちやすいのが特徴です。

パソコンスキル(Word、Excel)や簿記などの資格があれば、高卒でも採用されるチャンスは十分にあります。

ただし、事務職は非常に人気が高く、求人倍率(1人の求職者に対する求人の数)が高い傾向にあります。

正社員としての採用は狭き門になりやすいため、未経験歓迎の求人を根気強く探すか、まずは紹介予定派遣からスタートするといった戦略が必要になる場合もあります。

宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。

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高卒就職の現状は決して不利ではない

虫眼鏡とチェックの札78art / stock.adobe.com

「高卒だと就職できないのではないか」という不安を持つ必要はありません。厚生労働省のデータをみると、高卒の就職市場は皆さんが思っている以上に明るい状況です。

高卒の就職率は約99%と高水準

厚生労働省が発表した「高校・中学新卒者の就職内定状況」によると、令和7年3月卒の高校新卒者の就職率は99.0%という高い数値を記録しています。

これは、多くの企業が少子高齢化による人手不足に直面しており、若くてポテンシャルのある人材を喉から手が出るほど欲しているからです。

選り好みしなければ仕事はある状態ではなく、自分に合った企業を選べる状況になりつつあります。

高卒と大卒の初任給の差は約5万円

給与面での差も気になるところでしょう。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査(令和6年)」によれば、高卒の初任給は約19.7万円、大卒は約24.8万円となっており、その差は約5万円です。

確かにスタート時の給与には差がありますが、高卒には大卒よりも4年早く働き始められるという大きなアドバンテージがあります。

この4年間の実務経験と稼いだ給与総額は大きな資産です。実力主義の企業で成果を出したり、資格手当がつく職種を選んだりすることで、将来的にこの差を縮め、追い抜くことは十分に可能です。

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入社後3年以内の離職率が高い点には注意が必要

一方で、見落としてはいけないデータもあります。

厚生労働省のデータによると、高卒就職者の37.9%が入社後3年以内に離職しています。大卒の約3割と比較しても高い水準です。

主な原因は、「思っていた仕事と違った」「人間関係が合わなかった」といったミスマッチです。

なかには、学校の先生に勧められるがまま就職先を決めてしまい、事前に職場の雰囲気や業務内容を十分に把握できていないケースが多く見られます。

後悔しないためには、自己分析と業界研究を徹底し、納得したうえで入社を決めることが重要です。

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高卒の就職先の探し方は学校斡旋・ハローワーク・エージェントの3つ

面接を受ける就活生の背中mapo / stock.adobe.com

就職活動には大きく分けて3つのルートがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。

  1. 学校経由で探す学校斡旋(1人1社制)
  2. 地元の求人に強いハローワーク
  3. プロのサポートを受けられる就職エージェント

1.学校経由で探す学校斡旋(1人1社制)

高校生の就職活動でもっとも一般的なのが、学校に届く求人票から応募する「学校斡旋」です。

この方法の最大のメリットは、学校と企業の信頼関係があるため、ブラック企業に当たるリスクが比較的低いこと、そして内定率が高いことです。

しかし、多くの地域で「1人1社制」というルールが採用されており、原則として一度に1社しか応募できず、結果が出るまで他社に応募できません。

「もっと良い条件の会社があるかもしれないのに比較できない」「落ちたときのリスクが大きい」という構造的なデメリットがあり、近年ではこの制度に縛られず活動する生徒も増えています。

2.地元の求人に強いハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)は、国が運営する職業紹介所です。

地元の中小企業を中心に膨大な数の求人が集まっており、すべて無料で閲覧・応募できます。窓口で相談すれば、就職活動の進め方や履歴書の添削などのサポートを受けることも可能です。

ただし、学校斡旋とは違い、自分で主体的に求人を探し、企業と連絡を取って応募手続きを進める必要があります。

また、求人掲載が無料であるため、なかには労働条件があまり良くない企業が紛れ込んでいる可能性もあり、求人票を見る目を養う必要があります。

3.プロのサポートを受けられる就職エージェント

近年、利用者が急増しているのが民間の就職エージェントです。

プロのキャリアアドバイザーが面談を行い、あなたの希望や性格に合った求人を紹介してくれます。

最大のメリットは、面接対策や履歴書の作成支援をマンツーマンで受けられる点です。

学校斡旋のような「1人1社」の縛りがないため、複数の企業に同時にエントリーして条件を比較検討できます。

「自分ひとりで就活するのは不安だけど、学校の求人には行きたいところがない」という方にとって、もっとも有力な選択肢となるでしょう。

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高卒で失敗しない就職先を決める3つのポイント

デスクに並んで置かれたPOINT積み木ELUTAS / stock.adobe.com

「入社してみたらブラック企業だった」という事態を避けるために、必ずチェックすべき3つのポイントを紹介します。

  1. 長く働き続けられる労働環境か確認する
  2. 学歴に関係なくキャリアアップできる評価制度があるか確認する
  3. 自分の性格や適性に合った仕事を選ぶ

1.長く働き続けられる労働環境か確認する

求人票を見る際は、給与だけでなく、働き方の欄を念入りに確認してください。以下は、理想的な募集要項の例です。

募集要項

休日・休暇

【年間休日120日以上】
完全週休2日制(土・日)、祝日
夏季休暇、年末年始休暇、慶弔休暇、有給休暇

残業時間

【月平均残業20時間以内】
ワークライフバランスを重視しており、業務の効率化を推進しています。プライベートの時間をしっかり確保できる環境です。

福利厚生・待遇

各種社会保険完備、家賃補助制度、交通費全額支給
資格取得支援制度(受験費用・テキスト代全額負担)、退職金制度あり
※社員を大切にし、長く働ける環境作りに力を入れています。

以下のような重要ポイントもあわせて確認しておきましょう。

POINT 1

年間休日日数

120日以上であれば、土日祝休み+長期休暇がある水準です。最低でも105日は欲しいところです。

POINT 2

残業時間

月平均残業時間を確認しましょう。20時間以内であれば、比較的プライベートな時間を確保しやすい環境です。

POINT 3

福利厚生

家賃補助、資格取得支援、退職金制度など、給与以外の手当が充実している企業は、社員を大切にするホワイト企業である可能性が高いです。

また、可能であれば離職率も調べましょう。常に求人を出している企業や、離職率が極端に高い企業は避けるのが賢明です。

2.学歴に関係なくキャリアアップできる評価制度があるか確認する

高卒だからという理由で出世の道が閉ざされている企業は避けましょう。

面接や企業研究の段階で、昇給や昇格の基準が明確か、そして実力や成果が正当に評価される仕組みがあるかを確認することが大切です。

「高卒から管理職やリーダーに昇進した実績はありますか?」と逆質問してみるのも一つの手です。

また、研修制度が整っているかも重要なポイントです。未経験からでも成長できる環境があれば、入社後にスキルを身につけ、自身の市場価値を高めていくことができます。

3.自分の性格や適性に合った仕事を選ぶ

給料の高さや知名度だけで就職先を選ぶと、入社後に「仕事がつまらない」「苦痛で仕方がない」というミスマッチを起こし、早期離職につながります。

  • 人と話すのが好き → 接客業、営業職
  • 黙々と作業するのが好き → 製造業、事務職
  • 何かを作るのが好き → ITエンジニア、建設業

このように、自分の性格や適性を見極めることが大切です。自己分析をしっかり行い、無理なく続けられる職種を絞り込んでいきましょう。

「何が得意かわからない」という場合は、エージェントなどの第三者に相談して客観的な意見をもらうのも効果的です。

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高卒から未経験で挑戦するなら宿泊業界が有利な理由

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数ある職種のなかでも、高卒からキャリアを築くうえで特におすすめなのが「宿泊業界(ホテル・旅館)」です。その3つの理由を解説します。

学歴不問で人物重視の採用を行っている

宿泊業界では、学歴よりもお客さまへの気配りやコミュニケーション能力がもっとも評価されます。そのため、学歴がハンデになることはほとんどありません。

観光庁のデータが示す通り、インバウンド需要の回復で業界全体が活気づいており、未経験者の採用枠が拡大しています。

語学力や高度な接客スキルは、入社後の研修や実務を通して身につければ問題ありません。人そのものを見てくれる業界だからこそ、熱意があれば誰にでもチャンスがあります

▼評価されるポイントや転職成功の秘訣はこちら
学歴不問の職種を見つけるには?評価されるポイントや転職成功の秘訣を紹介

年齢が若いうちから責任あるポジションを任されやすい

宿泊業界は、キャリアアップのスピードが早いのが特徴です。実力次第で、20代前半でフロント責任者や支配人へと昇格することも珍しくありません

役職が上がれば、当然給料も上がります。大卒が新入社員として現場に出る頃には、高卒のあなたはすでに4年間の実務経験を持つ先輩であり、即戦力として彼らを指導する立場になっているかもしれません。

若くしてマネジメント経験を積めることは、将来的にほかの業界へ転職する場合でも、非常に高い評価を得られる強みになります。

住み込みや寮完備など生活費を抑えやすい待遇がある

多くのホテルや旅館、特にリゾート地の施設では、社員寮や食事補助などの福利厚生が充実しています。

寮費が無料、あるいは格安であるケースが多く、家賃や生活費を大幅に節約できます

たとえば、手取り18万円でも家賃と食費がかからなければ、手取り22万円で一人暮らしをする人よりも、手元に残るお金は多くなる計算です。

地方から都市部へ、あるいは憧れのリゾート地へ移住して働くハードルが低いのも、宿泊業界ならではのメリットといえるでしょう。

▼支援制度や寮・社宅付きの仕事について詳しく知りたい方はこちら
移住で家賃無料を叶える方法4選|支援制度や寮・社宅付きの仕事までまるごと解説

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高卒向けの就職・転職に関するよくある質問

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最後に、高卒での就職活動でよくある不安や疑問にお答えします。

高卒で就職先が決まらない・見つからないときはどうすればいいですか?

学校斡旋(求人票)だけで探そうとせず、ハローワークや就職エージェントも併用して視野を広げましょう。特に人手不足が続く宿泊・サービス業やIT・建設業界では、卒業時期が迫っていても、未経験歓迎の求人が豊富にあります。焦らずにプロのサポートを借りれば、あなたに合った正社員の仕事は必ず見つかります。

高卒でも大手企業への就職は可能ですか?

十分に可能です。特に製造業の現場職、インフラ(鉄道・電力)、大手ホテルチェーンなどでは、高卒採用枠を設けている企業が多く存在します。ただし、人気の大手事務職などは倍率が非常に高いため、職種を絞りすぎず、企業規模よりも「成長できる環境か」を重視するのが採用への近道です。

高卒からでも高収入を目指せる職種はありますか?

実力主義の営業職や、技術力が評価されるITエンジニア、現場監督などの建設業は学歴に関係なく高収入が狙えます。また、ホテル・旅館などの宿泊業も、深夜手当や寮費無料(家賃不要)の制度を活用することで、実質的な手取り額を大きく増やすことが可能です。

高卒女性にはどんな就職先が人気ですか?

コミュニケーション能力を活かせるアパレル・ホテルなどのサービス業や、体力的な負担が少ない事務職が根強い人気です。近年では、未経験から手に職をつけられるITエンジニアや美容関連の職種も増えており、結婚・出産などのライフイベントに合わせて働き方を選べる企業が好まれています。

特別な資格やスキルがなくても正社員になれますか?

高卒採用の多くは、現時点でのスキルよりも将来の成長を期待する「ポテンシャル採用」のため、特別な資格は必須ではありません。入社後の研修で業務知識や資格を身につければ十分評価されるので、まずは学ぶ意欲や人柄をアピールすることが重要です。

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出典:令和6年度「宿泊業の人材確保・育成の状況に関する実態調査事業」/国土交通省 出典:参考資料(IT人材育成の状況等について)/経済産業省 出典:しっかりマスター 割増賃金編/厚生労働省 出典:令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(令和7年3月末現在)/厚生労働省 出典:(10) 新規学卒者の学歴別にみた賃金/厚生労働省 出典:新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)を公表します/厚生労働省 出典:インバウンド消費動向調査(旧 訪日外国人消費動向調査)/観光庁
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