ホテルが行う「季節のおもてなし」は集客につながる!
ホテルが「季節のおもてなし」を実施すると、ホテルのファンを作ることができます。
一度ファンを作れば、ただホテルに宿泊するだけの利用者ではなく「このホテルだから宿泊する」という熱心なリピーターを獲得できるので、宿泊客が途切れなくなる可能性は高いでしょう。
近隣ホテルとの価格競争から一歩抜け出すことにもつながり、宿泊費割引のために大幅なコスト削減をしなくて済むかもしれません。
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ホテルで実施されている「季節のおもてなし」
ホテルが「季節のおもてなし」を実施する場合、どのような場面で効果を発揮するのでしょうか?
実際にホテルが行っている季節のおもてなし例を紹介しながら解説いたしますので、自社ホテルで実施できそうなものがあれば参考にしてみてくださいね。
メニュー
ホテルが行う季節のおもてなしは、メニューを考案するときに活用できます。
普段から季節感をメニューに取り入れるホテルはほとんどかもしれませんが、宿泊客のなかには「季節ごとに登場するホテルの限定メニューを楽しみにしている」という人はたくさんいるそうです。
季節のメニューはそれぞれのホテルの個性も取り入れやすいので、他のホテルと差をつけるためにも工夫が必要でしょう。まだ取り入れていないホテルは、一品料理やスイーツなどに季節を持ち込むことから始めてみてください。
キャンペーン
ホテルによっては季節ごとにキャンペーンを打ち出し、宿泊費を割引しているケースがあります。この場合は、集客率がガクンと落ちる季節にキャンペーンを実施することで、宿泊客数の維持を目的にしています。
さらに、ホテルが行うおもてなしとして、以下のような季節の特典を用意している施設もあるそうです。
・季節ごとにおすすめの人気観光地チケット付き
・夏は星空観賞、花火の観覧席付き
・果物狩りの入場券付き
・クリスマス限定のアフタヌーンティー付き
・お正月は年越しそば&おせち付き
どの特典も季節を合わせホテルの立地を考えられたおもてなしです。特典を用意するときは「スキー場/人気観光地の近く」「自然景観が美しい」などホテルの周辺環境も活かすと良いかもしれません。
「このホテルでしか味わえない季節の楽しみ」を宿泊客に分かってもらえるような特典が望ましいでしょう。
ウェルカムドリンク
ウェルカムドリンクに季節感を取り入れるホテルもあります。
あるホテルでは季節ごとの旬の果物などを使ったシェイクを用意しており、お客様と出会った時点で心をつかめるように努めているそうです。
「季節のおもてなし」を行うと、お客様に特別感を持ってもらいやすいのでより心地良いひと時を提供できますよ。
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ホテルで「季節のおもてなし」を実施するポイント
ホテルが季節のおもてなしを実施する際は、ターゲット層に向けてきちんと広報することが大切です。
季節のおもてなしは周知されなければ意味がなくなってしまいますが、一度ホテルの取組みを知ってもらえれば常に注目されやすくなります。
広報にはSNSがおすすめです。利用者がSNSで料理を含めサービスの良さについて拡散してくれれば、無料で広い層に情報をリーチすることができます。
ただしSNSを広報に使うときは、同時に自社ホテルのWEBサイトも整えておきましょう。
広報の内容によっては、公式WEBサイトからのネット予約が増える可能性があります。その際、WEBサイトがきちんと整備されていないとお客様にガッカリ感を与えてしまうのです。
「WEBサイトが微妙だった」という理由で予約を断念する人も多く、WEBサイトが残念だというだけで「接客やサービス内容も微妙なのでは?」と不安を与えることもあります。
集客率をアップさせるためには「季節のおもてなし」の内容だけでなく、広報やWEBサイトについてもよく考えておきましょう。
「季節のおもてなし」で自社ホテルの魅力を伝えよう!
「季節のおもてなし」に成功したホテルは、広報だけでなく、自社ホテルの魅力をうまく伝えています。
自社ホテルの魅力をしっかり伝えるときは、季節のおもてなしの内容に特性を活かすこと忘れないようにしましょう。
「人気がでるから」「他のホテルもやっているから」と安易に特典をつけてしまうと、他のホテルとの差別化が難しくなったり、少しの差で宿泊客が他のホテルに流れることもあります。
自社ホテルのコンセプトを踏まえ、「季節のおもてなし」を企画してみてくださいね。