「単純温泉」とは?
単純温泉とは、以下のような条件が揃った泉質のものを言います。
・含まれているミネラルが泉水1㎏あたり1g未満のもの
温泉の泉質は「温泉法」により明確に定義されていますが、単純温泉といってもさまざまな成分を少量ずつ含むものもあります。
そのため、単純温泉に分類されていたとしても、すべて一定の性質となるわけではありません。
単純温泉の多くは無色透明で無臭という特徴があります。やわらかいお湯はクセがなく、肌への刺激が少なくなっています。
敏感肌の方だけでなく、子供や妊婦、赤ちゃん、高齢者でも入浴できるので、家族に愛される温泉と言っても良いでしょう。
また、アルカリ性の単純温泉は「美肌の湯」「美白の湯」としても知られています。単純温泉に含まれるアルカリ性が皮膚の古い角質を取り除き、肌の新陳代謝を促進させツルスベ美肌にしてくれますよ。
単純温泉はとても入り心地の良い温泉です。誰でも泉質を気にすることなく入れる温泉はとても貴重かもしれません。
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単純温泉の効能
「単純」というワードが付いているためか、単純温泉には「あまり効能がない」などの印象を受ける方は少なくないようです。
しかし、単純温泉には以下のように多くの効能があります。
・筋肉痛
・関節痛
・五十肩
・運動麻痺
・関節のこわばり
・うちみ
・くじき
・慢性消化器病
・痔疾
・冷え性
・病後の回復期
・健康増進
・ストレス解消
・自立神経不安定症
・不眠症
・うつ状態
単純温泉はシンプルな泉質ながら体の健康への効能だけでなく、心の病にも効果が期待できるのだそうです。
成分が薄い温泉だからこそ癒せる症状があります。「単純」だからといって効能がないわけではありませんので、泉質の特徴と併せて覚えておいてくださいね。
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単純温泉は「家庭のお風呂」や「銭湯」とは違うの?
単純温泉は温泉に含まれている成分が薄くなっており、よく単純温泉の泉質と「家庭のお風呂」「銭湯」とはなにが異なるのか疑問に思う方は多いそうです。
家庭のお風呂や銭湯は、水道水や地下水などを人工的に温めたものに過ぎず、温泉法で定められた療養泉とは全く異なるものなのです。
対して、単純温泉は薄いものの、温泉の成分がしっかりと含まれています。温泉法できちんと療養泉として分類されているので、なにも心配せずに単純温泉の泉質を楽しんでみましょう。
「やさしい温泉」を求めている方は単純温泉がおすすめ!
単純温泉は刺激が少ないので、老若男女に人気のある泉質です。幅広い人が単純温泉でリフレッシュできることを考えると、家族での旅行先にはピッタリの温泉でしょう。
ぜひ単純温泉に入ってかけがえのない思い出をたくさん作ってくださいね。