宿泊業界の求人票でチェックすべきポイントを理解しよう!

転職活動時には必ず目にする求人票。その企業で働くにあたって重要な情報が記載されているものですが、「見方がよくわからない」という人も居るのでは。一般的な企業と宿泊業界では働き方や待遇が異なるケースがあり、これから宿泊業界で働こうという人にとって戸惑うこともあるでしょう。宿泊業界における求人票の見方を解説するので、参考にしてください。

宿泊業界の求人票でチェックすべきポイントは?

女性ウエイトレス

iStock/itakayuki

仕事を探すとき、必ず目にする求人情報。仕事に関するさまざまな情報が載っていますが、宿泊業界に応募する場合は求人票をどう見れば良いのでしょうか。

この記事では、宿泊業界の求人情報を見る際に、しっかり確認すべきポイントを紹介します。自分にぴったりな職場を見つけるための参考にしてくださいね!

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宿泊業界の求人票:雇用形態をチェック!

雇用形態は大きく分けて「正規雇用」と「非正規雇用」に分けられます。正社員が正規雇用、それ以外は契約社員、パート・アルバイトなどの非正規雇用です。ここでは、それぞれにどのような特徴があるのかを説明します。

正社員

正社員の大きな特徴は、以下の2点。

  • ・労働期間の定めがないこと
  • ・フルタイム勤務であること

長期雇用を前提としているため、経験を積めば責任のあるポジションを任されるようになります。また、非正規雇用に比べて賞与や退職金が支給されるケースが多く見受けられます。

契約社員

契約社員は労働期間や担当業務などが、契約によって定められている雇用形態です。

定期的に契約内容の見直しや更新があるため、希望すれば長く働くことも可能ですが、必ずしも更新できるとは限りません。

仕事内容は正社員とあまり変わらない場合もあり、ボーナスが支給されることも。

パートタイム・アルバイト

「パート=主婦」「アルバイト=学生やフリーター、ダブルワークの人」といった使い分けをされることもありますが、パート・アルバイトの垣根には明確な定義はなく、同じものと考えて良いでしょう。

いずれも正社員と比べて勤務時間が短かったり、働く曜日や時間が流動的だったりする特徴があります。

派遣社員

正社員・契約社員・パート・アルバイトはいずれも、労働者と雇用者が直接労働契約を結びますが、派遣社員は「間接雇用」であるため事情が異なります。派遣社員は、派遣会社に雇用されたスタッフが就業場所に派遣されて働くスタイル。

実際に働くのはホテルや旅館ですが、労働契約を結び、給与の支払いを受けるのは所属している派遣会社からです。

ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事

宿泊業界の求人票:担当業務をチェック!

ひと口にホテルや旅館の仕事といっても、担当業務は多種多様です。求人票を見る時はホテル・旅館でどのような仕事を任されるのかしっかりチェックしましょう。

代表的な業務としては以下のものが挙げられます。

接客スタッフ

フロントやベル、仲居といった接客スタッフは、ホテル・旅館の顔とも言える存在です。

具体的な担当業務はチェックイン・チェックアウトの手続きや観光情報の提供、仲居であれば布団の上げ下ろしや食事の配膳もあるでしょう。

ホテル・旅館の接客スタッフは求人件数が多く、接客業・宿泊業は未経験でも応募しやすいことが特徴。ただし、高いホスピタリティやマナー、語学力が求められる業種のため、自分を磨き続ける姿勢が必要不可欠な仕事です。

裏方スタッフ

設備管理、客室清掃などの裏方スタッフも、ホテル・旅館に欠かせない存在です。

お客様と接する機会は少ないものの、チェックインの前に客室をきれいに整えたり、温泉設備の安全を守ったり。美味しい料理を提供する調理スタッフも、重要な役割を担っています。

調理補助など、未経験からスタートできる求人もあれば、ボイラー技士などの資格が必要な求人もあります。自分のスキルにマッチする求人情報を探してくださいね。

事務・営業・人事など

事務や人事、営業などは現場には出ず、縁の下でホテル・旅館を支える存在。

事務はデータ入力や決算、人事は採用活動や人員配置の調整、営業は団体客の契約獲得や旅行代理店へのPRといったことを担当しています。

ホテル運営を円滑に回したり、新たなお客様を呼び込んだりするために必要な存在なのですね。これらの仕事には未経験者歓迎の求人から、ベテランのキャリアアップ求人まで見受けられます。

なお、以下の記事で弊社のキャリアアドバイザーが宿泊業界への転職について解説しています。併せてご参照ください。

宿泊業界の求人票:施設のタイプをチェック!

宿泊施設にはさまざまなタイプがあります。求人票にはどういった施設なのかが掲載されてるはずなので、必ずチェックして自分が望む働き方に合っているかどうかを見極めましょう

代表的な施設のタイプは以下の通り。それぞれの特徴を把握してくださいね。

ビジネスホテル・ビジネス旅館

ビジネスホテル・ビジネス旅館は主に出張旅行者をターゲットとした宿泊施設です。セルフサービスが基本で館内設備や客室はシンプルかつコンパクト。

シティホテルやリゾートホテルに比べると接客の機会は少ない傾向にあり、未経験者もチャレンジしやすい職場と言えるでしょう。

シティホテル・町宿

シティホテルや町宿は、市街地に位置するホテル・旅館です。ビジネスホテルとの違いは明確に定義されていませんが、一般的には設備やサービスが充実している、高級路線の宿泊施設を指します。

ビジネスホテル・ビジネス旅館よりも接客の機会が多く、高いホスピタリティが求められます。未経験者でも応募可能としている施設もありますが、接客経験や語学スキルを持つ人が歓迎されやすいでしょう。

リゾートホテル・観光旅館

リゾートホテル・観光旅館はシティホテルと同等の設備・サービスを提供するホテルです。こちらも他のホテルと区別する明確な定義はありませんが、一般的にはリゾート・観光地に位置する宿泊施設を指しています。

接客の機会が多いことに加え、アクティビティや館内でのイベントなども盛んなので、サービス精神旺盛な人に向いている職場と言えるでしょう。

宿泊業界の求人票:給与・賃金形態をチェック!

給与明細

iStock/takasuu

給与や賃金形態は、働く上で非常に重要なことです。業務内容や社風が自分にぴったりでも、給与面が希望条件に合わなければ生活が成り立たなくなることも。

宿泊業界の求人票における求人票の給与・賃金形態の見方を把握しましょう。

定額制

定額制はもっともベーシックな賃金形態。月給17万円、時給1200円といった形式で表示されるため、入社後の生活水準をイメージしやすいでしょう。

正社員なら月給での表記が一般的ですが、「額面」なのか「手取り」なのか、「基本給」なのか「諸手当を含めた給与額なのか」などの確認を忘れずに。

出来高制

出来高制は歩合制とも言われ、能力や働きぶりに応じて給与額が変動する仕組みです。

宿泊業界の社員に導入されることはまれですが、シェフやソムリエ、コンシェルジュといった専門職の給与を出来高制にしているホテルなどもあるようです。

年俸制

年俸制は、1年単位の給与総額を決める賃金形態です。支払いは分割されるため、月給のように月に1度、年俸の12分の1にあたる金額が支払われることが一般的。

 

賞与の支給方法は企業によって異なり、年俸とは別枠とする場合と、年俸に賞与を含めて月々支給する場合とがあります。

宿泊業界の求人票:社会保険制度をチェック!

年金手帳

iStock/lyingv43

以下、5つの制度は一般的に「社会保険」と呼ばれています。

  • ・健康保険
  • ・介護保険
  • ・厚生年金保険
  • ・労災保険
  • ・雇用保険

安心して社会人生活を営むための重要な制度のため、求人情報を見る段階で、しっかりとチェックする必要があります。

労災保険はすべての労働者に適用されますが、その他の保険については一週間あたりの労働時間や月あたりの賃金など、加入するための条件が設定されています。求人票に「社会保険制度完備」の記載があるかを事前に確認しましょう。

宿泊業界の求人票:就業時間をチェック!

時計を持つ男性

iStock/bee32

労働基準法では、労働時間を1日8時間、週40時間以内と定めています。また休憩時間は、下記の通りに与えることが義務付けられています。

  • ・8時間以上働く場合……1時間
  • ・6時間以上働く場合……45分

それをふまえて、求人票を見る際のポイントを見ていきましょう。

参考:労働基準法について/厚生労働省ホームページ

日勤・夜勤について

宿泊業界の仕事はその特性上、どうしても夜勤が発生します。ひと月あたりの日勤・夜勤の割合はどのようになっているか、事前に確認しましょう。

中抜けシフト

宿泊業界の大きな特徴に「中抜けシフト」があります。

これは朝〜昼と夕方〜夜の忙しい時間帯だけ働いて、その間の暇になる時間帯を長い休憩時間とするシフトのこと。ホテルや旅館では多く採用されているシフトの組み方ですが、「拘束時間が長く感じる」「生活リズムが崩れがち」などのデメリットもあります。

 

ひと月にどの程度、中抜けシフトがあるのかしっかりと確認した方が良いでしょう。

時間外労働(残業)

残業が多すぎると、心身ともに大きなストレスを抱えることになります。

長く働くためにも、ひと月あたりの平均残業時間を事前に確認しましょう。

宿泊業界の求人票:休日をチェック!

休日にのんびりする女性

iStock/Hakase_

土日や連休も休まず営業する宿泊業界ではシフト制が一般的。曜日に関わらず、シフトに従って休日を取ります。

求人票の見方で注意したいポイントをまとめました。

週休2日制度・完全週休2日制度

週休2日制度とは、1カ月の間に週2日の休みが1度以上あることを指します。週2回の休みが必ずあるということではありません。一方、完全週休2日制度では、毎週2日の休みが発生します。

この違いを理解していないと、入社後に私生活のリズムが崩れてしまうのでしっかり覚えておきましょう。

年間休日数

厚生労働省の「平成30年就労条件総合調査の概況」によると、2017年(平成29 年)の年間休日総数は1企業あたり107. 9日、労働者1人あたり113. 7日でした。

産業別で見た場合、「宿泊業、飲食サービス業」の年間休日総数は1企業あたり97. 1日、労働者1人あたり102. 9日で、もっとも少ないという結果が出ています。

一般的に休みが少ないと言われる宿泊業界。平均日数を参考にしつつ、年間休日がどれくらいとれるのかを事前に確認しましょう。

参照:年間休日数について/厚生労働省資料

宿泊業界の求人票:備考欄をチェック!

チェックリスト

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求人票の備考欄の内容は企業によってまちまちなので、空欄の場合もあります。重要な情報が記載されていることもあるため、必ずチェックしましょう。

【備考欄に記載されている情報の例】

  • ・応募方法
  • ・仕事内容
  • ・試用期間中の条件、待遇
  • ・勤務地など

求人票の見方をマスターして転職活動に臨もう

転職活動中の女性

iStock/maroke

転職活動中は多くの企業の求人票を目にするため、つい流し読みしてしまいがちです。しかし求人票には仕事内容や応募資格、勤務地など表面的なこと以外にも、さまざまな情報が載っているので、必ずしっかりと読みましょう!

なお、ホテル・旅館の仕事を探す際には、おもてなしHRをご活用ください。

宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。

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