人が自然と集まる場所ではない
「『ロテル・デュ・ラク』は滋賀県長浜市の宿泊施設です。採用となると、やはり有名な観光地ではない、都市部から遠いという理由で人がなかなか集まりにくいという課題を抱えています。」
滋賀県の琵琶湖を眺める「ロテル・デュ・ラク」は、ほどよく田舎、ほどよく都会。豊かな自然は魅力的だがいざ働くとなると「住居」や「自家用車」の確保が必須になる。
「周辺には私どもの施設しかありませんので、暮らすとなると街まで出る必要があります。基本的には街中から車で通勤になるので自家用車は必須です。道に信号もないので、時間的にはあまりかからなくても、距離はあります。」
田舎で暮らすという心理なハードルや家族からの反対が理由で採用に至らないケースもあったそう。
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おもてなしHRを利用したきっかけ
都会やリゾート地のように自然と人が集まる場所と違い、車や住居の確保が必須。以前は地元で新卒採用を行っていたそう。しかしここ3年は新卒採用を行っておらず、中途採用に切り替えたという。
「元々は親会社のほうで新卒採用を行っていました。地元で新卒の採用をして、各施設に配属という流れです。2年半前に私が支配人として就任してから、新しい採用手法を試すようになりました。その手法の一つが「人材紹介」です。
色々な人材紹介会社とやりとりをする中で「おもてなしHR」から連絡があり、とりあえず登録してみようと。こう言ってはなんですが、「おもてなしHR」は登録そのものには特別お金もかからないので。(笑)」
人材紹介会社からのセールスも多く、「おもてなしHR」も数ある中の取引先のひとつだった。印象が変わったのは「おもてなしHR」で初めての採用をしたとき。担当者の熱量を感じたそう。
「採用をする時はスペックに落とし込めない人柄や、「夢」や「目標」を重視しています。そういった方に長く勤めてもらって、経験を積む中で適性を見つけて成長していってもらうのが理想です。若い人でそういった目標を持っている方というのは多くないので、面接でもしっかり聞くようにしています。」
実際に採用が決まった一人目についても、経験者ではなかったが、人柄をみて可能性を感じたという。
「担当の方が人柄をかなり推してくれたので、『じゃあ面接してみよう』と。実際に面接してみたら聞いていた通り印象が良く、きっとうちで働いてくれるだろうという可能性を感じました。書類上ではわからないような「人柄」や、うちを志望してくれたときの「本当の気持ち」なんかを共有してもらい、担当者が求職者のことを真剣に考えている、その熱量が伝わりました。
他の人材紹介会社も、もちろん人はしっかりと紹介してもらえるのですが、人柄や紙面上で見えない部分まで落とし込めているケースってわりと少ない。そのあたりが他の人材紹介会社と「おもてなしHR」の違いだと思います。」
その後も継続して「おもてなしHR」経由で若い世代の採用を行っている。
「若いスタッフが何名か入ってきて活気がでました。やはり同世代が増えたことが働きやすさにつながっているようで頼もしく感じています。「おもてなしHR」経由で採用が決まった清水さんもオールマイティに働いてもらっています。」
ロテル・デュ・ラクで働く清水さんは都会の宿泊施設よりも、お客様との距離感が近い施設を希望していたそう。清水さんの前におもてなしHR経由で採用された人がいると紹介されたことがきっかけだった。
(清水さん)
「転職するうえで色々なサービスには登録しましたが、結局は「おもてなしHR」だけを使い続けていました。メールだけで済んでしまう人材紹介会社も多いなかで、とにかく「おもてなしHR」の担当者とはやり取りが多かったです。定期的なメールはもちろん、ビデオ通話などもして色々と相談に乗ってもらいました。」
自分の要望や想いについても共有する機会が多く、先方にもスペック以外の部分も合わせて伝えてくれるだろうという信頼感があったとのこと。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
コロナ禍での選考の変化
最近はコロナの影響もありリモート面接も行っているという。
「リモート面接をするようになったことで、選択肢が広がり、そしてハードルは下がっていると感じる点もあります。今は「おもてなしHR」の担当者からメールで求職者の情報を共有してもらい、最初の面接はリモートで行っています。そのあたりの流れはスムーズにできていると感じています。」
コロナ禍の宿泊業、今後の採用について
新型コロナウイルスの世界的な流行によって、宿泊業がうけた影響は図りしえない。観光庁の調べによると、2020年4月の客室稼働率は前年比の8割減、客室稼働率は16%と厳しい状況だ。
「コロナの影響もそうですが、もともとの地域性もあいまってホテル単体では状況は厳しい面があるのは事実です。ですが実際のところ、昨年コロナが明けた6月以降はむしろチャンスでもありました。地方であるということ、何もないということで、在宅ワークで心が窮屈になっているところに癒しを求めてらっしゃる方も多く、緊急事態宣言後はネットでの検索も増えています。」
コロナ禍前は人手不足だった宿泊業界では現在最も顕著に買い手市場化が進んでいる。「従業員過剰」という課題感を感じる旅館・ホテルが増えるなか、今後も「ロテル・デュ・ラク」では採用を続けていく予定という。その背景には後にくる需要の回復への先行投資という意識があるようだ。
「力のあるホテルなども増えてきています。そして今だからこそできる投資をしている。採用も含めて我々も乗り遅れないように踏み込んでいかなくてはいけないと思っています。」
特に力を入れていくのはインバウンド対応とのこと。
「土地柄も活かしたインバウンド向けの対応に力を入れていく予定です。コロナやGoToなどに影響されず『ロテル・デュ・ラク』を目指してきてくれるお客様を増やしていきたい。インバウンドはすぐすぐの需要回復は見込めませんが、海外マーケットに焦点をあてて、海外に向けた発信をできるように積み上げをしておく必要があります。
採用についても今後はグローバル視点があり、さらに語学力、特に英語ができる人を採用したいと思っています。経験がある人を採用するにはやはり認知度を上げていく必要もあります。「おもてなしHR」とも企業としてのビジョンや方向性を共有し、さらに良い採用を進めていきたいと思っています。」