履歴書写真の服装・髪型・表情で印象は変わる!
履歴書写真は、応募者の第一印象にもなり得る重要なものです。まずは、就職・転職の応募とアルバイトの応募、それぞれで気を付けるべきポイントをご紹介しますので、雇用形態にあわせた服装・髪型・表情の準備を整えましょう。
就職・転職活動の場合
就職活動や転職活動で履歴書を提出する場合には、スーツを着用するのがマナーであり、アルバイトよりも厳しい目で見られることが大半です。特に、社会人経験が浅い方は、一層身だしなみを気遣うようにしましょう。
撮影方法は、写真館や証明写真機で行うのがおすすめです。
最近では、スマホアプリでも充分なクオリティの写真が撮影できますが、照明や角度を自分で調整するのは一苦労。提出しても問題はありませんが、少しでも不安が残る方は、写真館や証明写真機で撮影する方が安心でしょう。
アルバイトの場合
学生アルバイトの場合、極端に華美でなければ私服で撮影しても問題はありません。高校生であれば、学生服で撮影するのもひとつの手です。
パートやフリーターなどの社会人アルバイトであれば、スーツの方が好印象に映るのは言うまでもありません。企業によっては、ビジネスマナーがないと捉えられることもありますので、可能であればスーツで撮影されることをおすすめします。
撮影は、証明写真機で問題ないでしょう。アプリで撮影した写真での応募も増えているようですので、節約したい方はチャレンジするのも良いかもしれません。ただし、プリクラやスナップ写真を証明写真として添付するのはご法度です。注意してくださいね。
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履歴書写真の服装・髪型・表情のチェックポイント
履歴書写真を撮影する際に、どんな服装・髪型・表情をすれば好印象に映るのでしょうか。社会人の応募者を例に、チェックすべきポイントをご紹介します。
まずは、男女共通のチェックポイントをみていきましょう。
<男女共通>
- ダーク系のジャケットを着用する
- 第1ボタンまで留めた襟付きの白シャツを着用する
- 髪色はダークトーンにする
- 前髪は目にかからないように分ける・留める
- 少し微笑んだような柔らかな表情をつくる
イメージは、採用面接です。履歴書の段階であっても、きちんとした身だしなみで撮影するに越したことはありませんので、気を引き締めて撮影に臨みましょう。続いて、男女別のチェックポイントと、メガネ・カラコンのチェックポイントをご紹介します。
<男性の場合>
- 派手な印象を与えないネクタイを着用する
- 髭は剃る
<女性の場合>
- ナチュラルメイクにする
- 髪が長い場合はまとめる
<その他>
- 派手過ぎないメガネは着用可、撮影時の反射や汚れに注意
- カラコンは基本はNG、どうしても着用したい場合は自然な色を
スーツの着用と、清潔感を意識していただければおおよそ問題はありません。カメラの前で表情が硬くなってしまうという方は、撮影前に表情づくりの練習をしておけば、より素敵な証明写真を撮影することができるかもしれませんね。
次項では、より詳しいチェックポイントを男女別でご紹介します。
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履歴書写真の服装・髪型のポイント:男性編
男性の履歴書写真の服装・髪型のポイントを、「ジャケット」「シャツ」「ネクタイ」「髪型」の4つに分けてご紹介します。気になる箇所は、ぜひ詳しくチェックしてみてください。
ジャケット
ジャケットで重要なのは、サイズ・色・柄です。サイズは体にフィットしたもの、色は黒や紺などのダークカラー、柄は無地や幅の狭いピンストライプを選ぶのが良いでしょう。
個性を出そうと、明るいトーンや幅の太いストライプジャケットの着用を検討している方もいるかもしれませんが、履歴書写真では避けた方が賢明です。派手なジャケットは悪目立ちをするリスクが高まりますので、誠実な印象に映るジャケットを着用しましょう。
また、年齢にあわせたジャケットを選ぶのも重要なポイントです。新卒はリクルートスーツが基本ですが、20代半ば~20代後半のリクルートスーツは少々頼りがいがない印象を与えてしまいます。
面接の場でも必要になりますので、リクルートスーツしかないという方も、買い渋らずにビジネススーツを購入することをおすすめします。
シャツ
シャツで重要なのは、色と柄・サイズ・襟の形です。色は白、柄は無地がベター。近くで見た時にうっすらと模様が見える織り柄も、避けた方が良いでしょう。
サイズで特に気にしなければならないのは、首回りです。余裕がありすぎても、なさすぎてもしっかりとした印象には映りませんので、第1ボタンまで留めた時に、フィット感のあるサイズを選ぶようにしてください。
襟の形は、普通体型の方はレギュラー、体格の良い方はワイドカラーがおすすめです。ただし、襟元がボタンで留まっているボタンダウンは少しカジュアルな印象となってしまいますので、着用はしないようにしましょう。ポロシャツなども同様です。
ネクタイ
ネクタイのポイントは、色・柄です。常識の範囲内で、細すぎず・派手すぎない定番のネクタイを選べば問題ありません。間違っても白や黒の慶弔用のネクタイをつけたり、キャラクター柄・派手な柄のネクタイは選ばないようにしてくださいね。
「どの程度のネクタイを選べば良いかわからない……」という方は、下記も参考にしてみてください。
- 素材 :シルク
- 柄 :無地・細めのストライプ(レジメンタル柄)・ドット・小紋柄
- トーン:落ち着いた深みのあるトーン or 水色・クリーム色などの明るめのトーン
- 色 :
「赤」→活発・積極的なイメージ
「青」→誠実・爽やかなイメージ
「黄」→明るい・フレッシュなイメージ
「茶」→落ち着きのある・渋いイメージ
「ピンク」→優しい・温和なイメージ
どんな色・柄が似合うかの判断がつかないという方は、スーツショップの店員さんや、友人・転職アドバイザーに相談するのもひとつの手です。
髪型
髪の長さは短めで、しっかりとセットがされているのが好印象に繋がりやすい髪型です。
セットのポイントは、眉毛と目がハッキリと見えること。前髪が長い・重めな方は、いわゆる「七三分け」のようにセットをするなど、おでこを見せた方が良い印象に映ります。
ジェルでガチガチに固める、毛束を作ってツンツンさせる、ワックスでふわふわさせるようなスタイルは、ビジネスマナーがないと捉えられる恐れがありますので、髪型に強いこだわりがある方でも「就職のため」と割り切り、落ち着いた雰囲気のセットに留めておきましょう。
履歴書写真の服装・髪型のポイント:女性編
続いて、女性の履歴書写真の服装・髪型のポイントを、「ジャケット」「シャツ」「髪型」「メイク」の4つに分けてご紹介します。気になる箇所は、ぜひ詳しくチェックしてみてください。
ジャケット
ジャケットで重要なポイントは、男性とそう変わりありません。体にフィットしたサイズ感のジャケットで、色は黒やグレーなどのダークカラー、柄は無地や幅の狭いピンストライプを選ぶのが良いでしょう。
ボタンの数はジャケットの形状によって異なりますが、ボタンを全て留めればどのタイプでも問題ありません。「スーツを新調する予定だけど、相手からの見え方が気になる……」という方は、最もフォーマルなの2つボタンのジャケットを選んでおきましょう。
また、転職活動のジャケットは、チャコールグレーやネイビーなどの色も定番です。第二新卒以上の年齢の方は、これを機に真っ黒なリクルートスーツを卒業し、年齢に合ったビジネススーツを購入するのも良いかもしれません。
シャツ
女性のシャツ選びのポイントは、色・襟の形・サイズです。
女性ものでは、柔らかな色のパステルカラーシャツが数多く販売されていますが、履歴書写真では白を選びましょう。襟は、最もポピュラーな形状のレギュラーカラー、もしくは襟が開くタイプのスキッパーカラーがおすすめです。
襟の位置は、レギュラーカラーであればジャケットの内側、スキッパーカラーであればジャケットの外側に出すのがマナーですので、撮影時に間違えないように注意してくださいね。
また、オフィスカジュアルで採用が多い襟なしのカットソーやフリルの襟は、カジュアル・派手な印象に映りますので、写真撮影時は避けるのが無難です。ただし、アパレルやクリエイティブ職など、センスの見られやすい業界・職種の面接であれば、これに限りません。
髪型
髪型のポイントは、前髪・後ろ髪の長さと色です。
前髪は、眉毛や目にかからないように分けます。前髪が長い方であれば、ピンで留めたり、スタイリング剤で前髪が落ちてこないようにしましょう。ぱっつん前髪は幼い印象となってしまいますので、分け目をつくるのがおすすめです。
後ろ髪は、ショートからミディアムの長さであれば結ぶ必要はありません。肩にかかる長さであれば、ひとつにまとめたり、ハーフアップにすれば顔が綺麗に映ります。ただし、肩より前に下ろすのはNG。どうしても髪を束ねたくなければ、背面に下ろすようにしましょう。
髪の明るさを示すトーンは、0が真っ黒、20が白に近い金の20段階のカラーレベルに分かれていますが、履歴書写真では「5~7」程度のダークブラウンに留めておくのが無難です。
メイク
メイクは、ナチュラルメイクを意識すればそこまで難しいものではありません。ただし、完全なすっぴんはNGです。面倒臭い、化粧の仕方がわからない、すっぴんに自信があるという方でも、ナチュラルメイクは必須ということを覚えておきましょう。
反対に、派手なメイクも避けるべきです。色付きや真っ黒のカラコン、真っ赤なリップ、濃いアイシャドウ、太めのアイライナー、線のような眉毛、極端な二重幅のアイプチなどが、その例です。普段から濃い目のメイクに慣れている方は、注意してくださいね。
履歴書写真の服装・髪型を活かす撮り方のポイント
服装・髪型さえ整えてしまえば、履歴書写真の撮影は可能ですが、証明写真やアプリでの写真の映りは、自分の力量にかかっていることを忘れてはなりません。
撮影前・撮影時のポイントを押さえていればより印象を上げることができますので、「いざ撮影!」というタイミングで、ぜひ思い出してみてください。
<撮影前の確認事項>
- シャツの襟やネクタイなど服装に乱れがないか
- 髪型に乱れがないか
- 顔の脂やメイクのヨレはないか
<印象が良くなる撮り方>
- 顔を真正面に向ける
- 背筋を伸ばす
- あごは上げすぎず、引きすぎない
- 顔の傾き、肩の高さに注意する
- 歯を見せた笑顔はNG、口角を上げた微笑みを意識する
証明写真機で撮影する場合、写真の出来栄えは天候にも左右されます。外気温が高ければ汗も出ますし、雨の日であれば髪がうねったり、ガラスが曇ることも予想されます。安いとは言え、1回700円~1,000円ほどかかりますので、ぜひ慎重に撮影に臨んでくださいね。
履歴書写真の服装・髪型に気を付けて好印象を狙おう!
応募者の第一印象が履歴書の写真、という採用担当者も少なくありません。つまり、たとえどんなに真面目で優秀な人物でも、写真の服装や髪型が乱れているだけでマイナススタートになってしまうのです。
たかが写真、されど写真。履歴書の内容をじっくり読んでもらうためにも、「写真映り=応募者本人のイメージ」ということを意識しながら、清潔感があるポジティブな印象を与える履歴書写真を撮影してくださいね。
以下の記事では、履歴書を入れるための封筒について解説しています。詳しく知りたい方は参考にしてくださいね。