コロナ禍でもグローバル化の重要性は変わらない!
新型コロナウイルス感染症が流行する以前、日本でもグローバル化が推し進められていたことはご存知ですよね。結果的にグローバル化するビジネス環境への対応が求められ、各企業では高い成果を上げる人材を育成することが急務となりました。
それに伴い、実践的な英語が身につくように社内研修を設ける企業が急増しましたが、感染症の流行を受けて多くの国が国境を封鎖し、人々の往来が大きく制限されました。
観光業や宿泊業はインバウンド需要への依存体質の見直しを迫られ、いまやどの業界も長期的な戦略を検討し、不透明な未来に立ち向かわなければならない局面にいます。
しかし、コロナ危機に際してグローバル化は後退していますが、その重要性は変わりません。
コロナ禍において、感染防止を観点とした「オンライン化」の流れが加速しているのがその証拠です。デジタル化がより促進され、5Gの導入でインターネットが高速化しているのです。
さらに世界的なコロナ危機でも先に進むためには、各国の協力が必要不可欠となります。今後はきっと国際協調・連携がますます高まっていくことでしょう。
海外とのコミュニケーションは以前よりも活発化し、情報がコロナ前よりも多く、そして速く国境を移動しています。
グローバル化の重要性をどう受け止め、どのように取り組むのかは、今後の成長戦略にも非常に大切な争点となるでしょう。社内で法人向けの英語教育を続けることは、決して無駄なことではありませんよ。
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法人向けの英会話教育を社内で実施するポイントとは?
法人向けの英会話を社内教育で身に付けるには、どのようなポイントに注意するべきなのでしょうか? 早速チェックしていきましょう。
実施目的を明確にする
社内で英語教育を実施する際は、目的を明確にしましょう。
「グローバル人材育成」「テスト対策」「自己啓発」「シチュエーション対応」など、目的は多種多様です。当然ですが、それぞれの目的によって教育方法も異なりますよね。
「なんのために学ぶか」という姿勢は社員の意識にも直結し、身に付く速度や深度も大きく関係するので甘く見てはいけませんよ。
受講対象者を選定する
企業によっては、受講者の絞り込みが必要になります。
最小限のコストで納得のいく効果を生むには、社員の英会話レベルや異文化コミュニケーション力、業務での必要度・優先度、所属部門なども考慮し、選定したほうが良いでしょう。
実施方法を決める
法人向けの英語教育の実施方法は、さまざまです。
グループ・少人数・マンツーマンといった対面式の研修もあるほか、セミナー形式や提携した英会話教室に通学してもらう方法もありますが、コロナ禍において最も人気なのはオンライン形式の研修です。
受講者数や時間帯、研修期間などを念頭に置き、各企業にとって最も有効的な実施方法を選ぶようにしてくださいね。
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社内の英語教育で習得すべきスキルとは?
実施目的を決めたとしても習得すべきスキルの展望がなければ、コストが無駄になってしまいます。実際にはどのようなスキルを習得すべきなのか、確認していきましょう。
同時に、実施目的によって習得したいスキルを洗い出してみてくださいね。
メールライティング
業務をするうえで必要な語彙や表現を習得できるだけでなく、メールの書き方も学べます。
英文でメールが来ても、基本ルールをもとに効率よく先方と意思疎通できるようになりますよ。
プレゼンテーション
日本語でプレゼンテーションを行うだけでも苦労しますが、英語となればさらに苦労が積み重なってしまいますよね。
ただし、法人向けの英語力を養えば、効果的かつ説得力のあるプレゼンテーションのスキルを身に付けることができます。
ほとんどの場合は実践的な研修を通して、論理的な内容の構成、効果的な表現方法だけでなく、質疑応答の対処法なども習得可能です。
ミーティング
コロナ禍ではオンラインミーティングが一般化しましたが、ここでは自分に求められる役割をよく理解し立ち回ることが不可欠です。
社内教育を行っておけば、英語での明確な意見の述べ方や、相手の意見をどう引き出すのかというスキルもマスターできますよ。
ネゴシエーション
異文化を理解しつつ、英語で交渉を効果的に達成するためのスキルを身に付けられます。
相手の立場、つまり異文化を理解することは交渉を円滑に進めるために必要なことです。実践的な演習を通して英語以外にも、異文化理解を深めることができるでしょう。
企業向けの英語を身に付けるまえに異文化理解を深めよう
社内で企業向けの英語教育を行うには、英語のスキルを高めるほかにも、多様な言語背景や価値観をもつ相手との理解を深めることがとても大切です。
「グローバル化」とは、英語力や論理的な思考力だけでなく、傾聴力やリーダーシップなども高いレベルで求められています。これらは一朝一夕で身につくものではありません。
同時に、異文化理解が不足していれば、グローバルに活躍できる人材にはなれないでしょう。だからこそ、英語力を含めた異文化理解など、さまざまな能力を高めるためにも、社内で英語教育を行う意味があるのです。
短期間でグローバルな人材は育成できませんが、ぜひ長期的な目線を持って取り組んでみてください。