ホテルで前払いが多い理由とは？ホテル予約時の前払い・後払いの支払い方法や豆知識を紹介！

ホテルでは前払いが一般的！

iStock.com/jacoblund

ホテルを予約する際、クレジットカード決済などでの前払いが一般的ですよね。特に頻繁にホテルに宿泊するという方であれば、宿泊予約サイトにクレジットカードを登録しておき、都度の入力をせずに、ホテルの予約を取るという方が多いのではないでしょうか。

他にも、ホテルの宿泊料金の支払い方法は様々なものがあります。では、一体どのような支払い方法・支払いタイミングがあるのでしょう。

ホテル宿泊料金にまつわる基本情報や、豆知識をまとめましたので、ホテルの宿泊利用時やホテル業界を目指す方はぜひ参考にしてみてください。

ホテルの宿泊料金の支払い方法

iStock.com/CiydemImages

ホテルの宿泊料金の支払い方法は大きく分けて2つあります。1つが「前払い・事前払い」、もう1つがサービスを受けた後の「後払い」です。両者の違い、また両者で用いることができる支払い方法をご紹介します。

前払い・事前払い

宿泊予約サイトを経由してのホテル予約、また予約決済後のホテルチェックイン時に宿泊料金を支払うのが、「前払い」や「事前払い」です。

サービスを受ける前に料金を払うこの仕組みは、航空券予約時や映画鑑賞券購入時など、支払い額が大きくなりやすいサービスや、席数・客室数など予約上限が限られているサービスで多く用いられます。よって、ホテルで一般的なのは前払いとなります。

前払い・事前払い時の支払い方法は、下記のような「オンラインカード決済」が多いようです。

• ・クレジットカード決済
• ・デビットカード決済
• ・プリペイドカード決済

デビットカードやプリペイドカードを取り扱っていないホテル・宿泊予約サイトも多いため、基本的には「クレジットカード決済」が用いられると覚えておけば間違いありません。

後払い

サービスを受けた後に宿泊料金を支払うのが「後払い」です。後払いは、事前に客室を予約し、チェックアウト時に宿泊料金を支払うのが一般的です。

支払い方法は前述したオンラインカード決済のほか、下記のような方法が用いられます。

• ・現金払い
• ・「〇〇ペイ」などのキャッシュレス決済

一部のホテルでは、商品券やビール券などの金券でも宿泊料金の支払いを受け付けているホテルもあるようです。

また最近では、早朝のチェックアウト時の混雑を緩和するため、宿泊客自身のタイミングで支払いができる「フレキシブルチェックアウト」というチェックアウト方法を用いているホテルもあります。

ホテルで前払いが多い理由とは？

iStock.com/Bignai

ホテルでは前払い・事前払いが一般的とご紹介しましたが、ホテルが前払いを好むのにはいくつかの理由があります。ホテルが前払いを好む理由を2つご紹介します。

チェックアウト時の混雑緩和ができるため

事前に支払いを済ませておけば、ホテル側は料金の清算・領収書の用意に時間が取られることはありません。よって、ビジネスホテルやチェーンホテルなど、宿泊客の動きが激しいホテルほど前払いであることが多いようです。

また、朝の忙しい時間にフロントが混雑していれば、宿泊客はホテルを後にするまでに多くの時間を要ることは避けられません。しかし事前に清算を済ませていれば、ルームキーの返却だけで済みますよね。宿泊客のメリットも大きいため、事前払いを好むホテルが多いようです。

スキッパーを牽制できるため

もう1つの大きな理由は、スキッパー対策です。いわゆる無銭宿泊客を牽制するための手段として、前払いを用いているというホテルも多いようです。

スキッパーは、後払いができるホテルを狙って動きます。予約無しで当日来館し、2泊以上の宿泊としてチェックイン、外出と見せかけホテルに戻らないというのが常套手段ですので、後払いのホテルが狙われやすいということは想像も容易でしょう。

宿泊料金の他、ルームサービスで多くの食事を取られ逃げられてしまった場合には、被害額はより大きくなります。これでは、ホテルもたまったものではありませんよね。よって、被害を未然に防ぐ手段として、ホテルでは前払いが好まれているようです。

ただ、「料金の支払いはサービス提供後」というスタンスを崩したくないと考える海外・外資系ホテルや高級ホテルでは、未だに料金は後払いであることが多いようです。

しかし、このようなホテルでは「デポジット」という預り金を事前に宿泊客から支払ってもらうことでスキッパーの牽制を行っています。よって、料金全額を後払いにするというホテルは少なくなってきているということを覚えておきましょう。

中には前払いを好まないホテルもある

一方、老舗ホテルなどでは未だに後払いが好まれていることがあります。この傾向は、ホテルよりも旅館が強いという印象です。

主な理由は、経営者が「現金主義」であることでしょう。現金であれば、宿泊時に手元にお金が入りますが、オンラインカード決済などであれば現金が手元に入るのは翌月、場合によっては翌々月ということもあるのです。

前払い・後払いともにどちらも一長一短あるため、好みはホテルによって分かれます。ホテル利用時には事前にしっかりと支払い方法の確認を取っておくようにしてくださいね。

ホテルの宿泊料金の支払いは前払いの方がお得？

iStock.com/artisteer

宿泊客として利用する場合には、前払い・後払いどちらのメリットが大きいのでしょう。結論は、どちらか一方がお得と断言することはできません。両者ともメリットがあるため、支払い方法は宿泊客の「好み」という答えになります。

前払いの方がメリットが大きいと感じる方は、下記のような方です。

• ・大きな現金やカードを持ち歩きたくない
• ・チェックアウトをスムーズに行いたい
• ・クレジットカードのポイントを貯めたい
• ・クレジットカードの特典を受けたい

一方、下記のような方は後払いの方がメリットを感じる場合が多いでしょう。

• ・支出額を把握してお金の使いすぎを防ぎたい
• ・「現金特価」などのプランでホテルを安価で利用したい
• ・カード情報の入力に抵抗がある
• ・「〇〇ペイ」などのキャッシュレス決済特典を受けたい

ただ、時間を短縮できることや受けられる特典の多さから見れば、前払いに軍配が上がるかもしれませんね。

ホテル利用の際には前払い・後払いの確認は忘れずに！

iStock.com/mihailomilovanovic

ホテル料金の支払いは前払いと後払いを選択ができますが、昨今では前払い・事前払いが一般的でしょう。

ただし、ホテルによっては前払いを受け付けていなかったり、逆に後払いはNGで事前決済が必須ということもありますので、予約時にはしっかりと確認を取るようにし、ご自身が選択したい支払い方法を選ぶようにしてくださいね。

また、ホテル従業員であれば支払い方法の多様化についていかなければなりません。特にキャッシュレス決済方法は続々と増えているので、自ホテルが対応している決済方法はしっかりと把握しておくようにしましょう。