注文の取り方にコツはある?
料理や飲み物の注文を取るのは、レストランのホールスタッフの仕事です。
お客様を案内して、注文を取って、料理を運ぶ。さらに、食事が済んだお客様のお会計をして、お見送りをするまでがホールスタッフが担当する業務。
やることが多いからこそ、それぞれの流れや手順、気を付けるポイントを理解したうえで動くことが大切です。
混雑している時などは「お客様をお待たせしてしまう……。」という焦りが思わぬ失敗をうむきっかけになることも。
特に焦りが禁物なのは、注文を取る場面でしょう。
聞き取りミスや、確認不足が原因で、お客様の滞在を台無しにしてしまうこともあります。
緊張したり焦ったりしている時ほど、基本に忠実に動くことを意識しましょう。
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【注文の取り方】基本の流れは?
お客様に注文を取る場面の基本の流れを確認しましょう。
メニュー表を渡す
まずは、来店されたお客様を席に案内し、メニュー表を渡します。
席に設置している場合は、メニュー表がある場所を伝えたり、開いて渡したり。メニュー表がお客様の目に触れるように案内します。
常連のお客様や、事前にメニュー表を見ていたお客様の中には、あらかじめ注文する物が決まっているケースもあります。その場合は、このタイミングで注文を取ることもあります。
注文を受ける
お客様に声をかけられたり、備え付けのベルで呼び出されたりしたら、お客様の席に注文を取りに行きます。
店内に余裕がある場合は、お客様の様子を伺いながら、声をかけられる前に自らお客様の席に向かうことができると良いでしょう。
何が良いか決まらず、おすすめを聞かれたり、料理の詳細を聞かれたりすることもありますので、メニューの内容をしっかりと理解しておくようにしましょう。
キッチンに注文を通す
お客様からの注文内容をキッチンに伝えます。
料理を出すタイミングや、食材の注意点など、個別の要望がある場合にはキッチンだけでなく他スタッフにも共有しなければなりません。
必ずしも、注文を取った人が料理を運ぶわけではありませんので、正確な情報共有を意識しましょう。
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【注文の取り方】基本マナーは?
注文を取る場面の基本的なマナーを確認しましょう。
笑顔をキープする
コロナウィルス感染拡大の影響で、マスクの着用がスタンダードになっています。
そのため、お客様に見えるのは目元のみ。笑顔を作っても、お客様には見えません。
だからと言って、仏頂面でお客様の前に立つのは厳禁。
目でも笑顔を表現できるよう、マスクを着用した状態で表情を作る練習をしてみると良さそうです。
声のトーン
笑顔と同様、マスクによって影響を受けるのが「声」です。
聞き取りにくかったり、低く聞こえたり、マスクがない状態と比べると、声が籠って聞こえてしまいます。
お客様と会話をするときには、ワントーン高い声で話すようにすると良いでしょう。
特に注文と取るときには、聞き間違い、言い間違いでミスが生まれることがあります。
説明を理解してもらえなかったということがないよう、声の大きさや高さに注意しましょう。
言葉遣い
注文を取る時に限らず、接客では丁寧な言葉遣いが欠かせません。
店舗の印象を左右するものですので、お客様に配慮した言葉遣いを大切にしましょう。
また、丁寧にしようとしすぎて間違った言い回しをしてしまうこともあります。正しい日本語を意識することも重要です。
お客様対応で注意したい言葉遣いについては下記の記事でも詳しく紹介しています。併せてご参照ください。
【注文の取り方】安心感を与えるためには?
お客様に安心感を与えるために意識したいポイントについて紹介します、
お客様の目を見る
注文を取るときには、注文しているお客様の目を見るようにしましょう。
伝票や端末ばかりを見ていると、聞いている印象を持ってもらえません。
余裕がなくなってしまうこともありますが、アイコンタクトを取るように意識しましょう。
メニューを理解する
提供しているメニューの内容を理解して、お客様からの質問に答えられるようにしておきましょう。
詳細が分からないことが原因で、注文が決まらないお客様も少なくありません。
おすすめのメニュー、日替わり・週替わりのメニューはもちろん、使われている食材や提供までの時間も把握しておくと良いでしょう。
復唱する
お客様から伺ったメニューの内容は必ず復唱するようにします。
聞き取りミスがないかの確認にもなりますし、お客様の注文し忘れを確認することもできます。
目配りと気配りを意識した注文の取り方で、印象を変えよう!
目配り、気配りのある注文の取り方をされると、お客様は料理を待つ時間が楽しみにもなるものです。
基本の流れを意識しつつ、お客様に好印象を与える行動も意識しましょう。注文の取り方1つで、お店の印象はグンと上がるはずですよ。