就職・転職活動において、なぜ志望動機が大切なのか
ホテル業界向けの志望動機を作るポイントをチェックする前に、なぜ志望動機が就職・転職活動において大切なのかを理解しておきましょう。
企業の採用担当者は、応募者の志望動機から以下のようなポイントを確認しているのだそうです。
・数ある企業から自社を選んだ理由は何か
・自社の欲しい人材とマッチしているのか
・入社後はどのように活躍したいと思っているのか
応募者の志望動機から、採用担当者はこれほど多くの情報を掴もうとしています。そのため志望動機の作成では、他の応募者と差別化できるような内容を伝えなければならないのです。
いくらスキルや経験が豊富だとしても、企業のニーズに合っていなければ不採用になってしまう確率は高まります。志望動機ひとつで、応募者が「自社にふさわしい人材なのか」を判断されると言って良いかもしれません。
そのため、採用担当者から「欲しい人材」だと思ってもらえるよう、企業のニーズを知り、自分ならではの志望動機を仕上げる必要があるでしょう。
志望動機には、応募先のホテルにのみ当てはまる内容を織り交ぜることが大切です。
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【職種別】ホテル業界の志望動機を考えるポイント
ホテルの業務は接客というイメージが強いかもしれませんが、
(2)調理部門
(3)施設管理
(4)企画・営業
(5)経理・総務・事務
のようにさまざまな職種があり、職種によって志望動機を考えるポイントは異なります。
フロントや事務職、調理部門を例として紹介いたしますので、ホテル業界における志望動機のポイントを考えていきましょう。
フロント
フロント業務は「ホテルの顔」と呼ばれるほど、お客様との接点が多い仕事です。
スタッフへの印象がホテルの評価に直接つながることが多いので、志望動機では接客が好きな気持ちなどをアピールすると良いでしょう。
・他社ではなくこのホテルを選んだ理由
・入社したらやりたいこと
以上のようなポイントを踏まえれば、他の応募者の志望動機と差別化できます。ホテルのフロントを目指すきっかけとなったエピソードも盛り込むと良いかもしれません。
事務職
ホテルの事務職では、
・なぜ他社ではなくこのホテルを選んだのか
・どんなスキル・経験があるのか
を基準に志望動機を考えてみましょう。
事務職は、ホテル業界以外でも募集されている職種です。だからこそ、「なぜホテル業界で、このホテルを選んだのか」を具体的に伝える必要があるのです。
お客様と接する機会が少なくなる職種とはいえ、ホテル業界はサービス業であることを忘れないでくださいね。
調理部門
大抵のホテルには、レストランがあります。ホテルの規模やグレードによって調理師やパティシエ、ショコラティエなどのスタッフが募集されますが、共通して志望動機には
・なぜこのホテルを選んだのか
・入社後はどうなりたいのか
という内容を入れたほうが良いでしょう。
特に、このホテルに入社してからどのようなキャリアプランを描いているのかを具体的に伝えられるようにしておくことが重要です。
入社後のキャリアプランは、「なぜこのホテルを選んだのか」にも直結しますよ。
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ホテル業界における志望動機のNGとは?
ホテル業界向けの志望動機では、「なぜホテル業界を志望するのか」に対する回答がないものはNGです。
特定の部署へのこだわりが強すぎる志望動機も気を付けたほうが良いでしょう。入社できたとしても、はじめのうちはどこの部署に配属されるのかは分かりません。
希望を伝えても良いのですが「社交性に欠ける」と判断される場合もあり、あまり押し付けないよう、伝え方には注意してくださいね。
また、応募者自身のオリジナルな視点がない志望動機もNGです。どこにでもあるような志望動機を伝えてしまうと、「意欲がない」「このホテルにわざわざ入社する必要はないのではないか」と捉えられます。
ホテル業務の経験者・未経験者は問わず、志望動機では「なぜこのホテルで働きたいと思ったのか」を自分の視点で伝える必要があるのです。
下記のリンクでは、ホテル業界の志望動機の書き方やポイントがまとめられていますので、例文を参考にしながら考えてみましょう。
ホテル業界の志望動機では「オリジナル」を追求しよう
ホテル業界への就職・転職が成功する志望動機は、「なぜこのホテルで働きたいのか」が明確に示されています。
加えて自分のオリジナルな視点で、ホテル業界や応募先ホテルを志望した具体的な理由があります。
「ホテルで働きたい」という熱意だけをアピールするのではなく、自分ならではの視点で採用担当者に響く志望動機を作成することが重要なのです。
業界や応募先企業の情報収集を欠かさず、自分のスキルや経験を振り返ったうえでオリジナルな志望動機を伝えられることができれば、きっとあなたが希望するホテルで働くことができますよ。