ホテル業界の出世事情が知りたい!
ホテル業界の新入社員や、ホテル業界へ転職を検討している方にとって気になるのは、ホテル業界の出世事情ですよね。
年功序列・縦社会と言われるホテル業界での出世は、果たして本当に難しいのでしょうか。また出世を目指すにあたって、どのようなことに気を付ければスピード感のある出世ができるのでしょう。
ホテル業界の出世にまつわる情報をまとめましたので、ご自身のキャリアアップの参考にしてみてください。
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ホテルの出世にまつわる知識
まずは、ホテル業界についての知識について今一度おさらいをしておきましょう。
組織編成
ホテル業界での出世を考えるにあたり最低限必要な知識は、ホテル全体の組織の把握です。一般的に知られる大型ホテルの組織図は、下記の通りです。上から順に役職が高くなります。
- 取締役会/株主総会(※)
- 会長(※)
- 社長(総支配人・GM)
- 副社長(副総支配人・AGM)
- 専務/常務/取締役
- 支配人(部長・宿泊部門/料飲部門/宴会部門などの部門ごと)
- 副支配人(副部長・マネージャー)
- シニアリーダー(チーフマネージャー)
- リーダー
- スタッフ
※企業規模・社歴によって設置していないホテルもあります。
入社するホテルによって組織図は大きく異なるはずですので、出世を目指す方は必ず自社の組織・キャリアステップについて理解を深めるようにしましょう。
年収
宿泊業界は、他業界と比較しても年収が低い傾向にあります。地域や学歴によって差はありますが、ホテルマンの平均年収額は「380万円程度」と言われていることからもわかる通り、決して高給とは言えません。
ただし、部門長である支配人や、マネージャークラスになれば平均年収は500~700万円程度まで上がると言われています。また、高級ホテル・老舗ホテル・外資系ホテルなどでは、年収1,000万円以上という方もいるようです。
どの業界にも共通して言えることですが、役職が上がれば責任も大きくなります。その分が給与として支払われるため、年収アップを目的に、出世を目指すホテルマンも多いということを覚えておきましょう。
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ホテルの出世に繋がる2種類のキャリアアップ
業界知識のほか、出世を考えるうえで押さえていただきたいのが「ゼネラリスト」と「スペシャリスト」です。
両者のどちらで出世を目指していくのかを考えることで、出世をイメージしやすくなります。それぞれの違いを理解しておきましょう。
ゼネラリスト
ゼネラリストとは、幅広い知識やスキルを有する人のことを指します。ホテル業界で言えば、支配人やマネージャーはゼネラリストに当たります。
企業全体を見通す能力やマネジメント能力が求められますので、ゼネラリストとして出世していきたいという方は、さまざまな部門でたくさんの経験を積む必要があるでしょう。
スペシャリスト
スペシャリストとは、特定の分野について高い専門性を有する人のことを指します。ホテルでは、シェフやソムリエなどが当てはまります。
ゼネラリストは「総合職」、スペシャリストは「技術職」とイメージすればわかりやすいはずですので、ご自身がどのような能力を磨いていきたいかを考え、ホテルでのキャリアステップを考えてみてくださいね。
ホテル業界で出世するためのポイント
実際のところ、ホテル業界での出世は難しいのでしょうか。結論から言えば、それほど楽な道ではないようです。ここでは、出世しやすいホテル選びのポイントをご紹介します。
自分の適性に合うホテルを選ぶ
まず、自分の適性に合うホテルを選ぶことで、自身の強みを発揮しやすくなるため出世につながる可能性がグッとアップします。
一口にホテルと言っても、リゾートホテルやシティホテルなど、ホテルのタイプによって働き方や雰囲気が異なるそうです。そのため、採用担当者側も自社のイメージに合う人材を採用する傾向があります。
また、リゾートホテルなら観光客、シティホテルならビジネスマンなどが多いため、それ相応の対応が求められるでしょう。
大切なのは、自分はどのようなホテルでどんなおもてなしをしたいかを考えることです。そうすれば、自分の持ち味を存分に発揮して出世コースに進めるでしょう。
新たな取り組みに挑戦しているホテルを選ぶ
ホテル業界は、未だに年功序列が激しい業界とも言われています。特に、規模の小さいホテルであれば上の席が空くまでは出世は難しいかもしれません。しかし、これはどの業界でも言える話です。
規模の大きいホテルや新しい挑戦を続けるホテルであれば、役職を細かく設定したり、若手のキャリアアップに前向きな場合があり、また30代でもマネージャーや支配人に出世している方も存在しますので、あまりネガティブに捉える必要はありません。
ホテルでのキャリアステップに関して不安を感じており、転職を躊躇しているという方は、一度気になるホテルに問い合わせてみるのが良いでしょう。入職後の方であれば、人事やメンターに相談をしてみてくださいね。
ホテルで出世するための心構え
どのような心構えを持っていれば、ホテルで出生街道に乗ることができるでしょうか。出世を目指す方に必要な5つの心構えをご紹介します。
キャリアビジョンを明確にする
まずは、自身がどんなキャリアビジョンを思い描いているのかを整理しましょう。ゼネラリスト・スペシャリストのいずれの道で成長をしていきたいのか、何歳までにどのポジションまで出世したいかなどを明確にすることで、目標からの逆算ができます。
加えて、自ホテルでのキャリアステップと照らし合わせることも忘れずに行いましょう。実際に目標を持って働きだしても、ビジョンが到底現実のものとならない状況となってしまえば元も子もありません。
ですので、自分の中で決めるビジョン、ホテルの道として用意されているキャリアステップ、必ず2つのステップを踏んで出世を思い描くよう、意識してくださいね。
常に自己研鑽を怠らない
ゼネラリスト・スペシャリストともに、多くの経験を積まなければ出世の道は開けません。
ゼネラリストであればさまざまな部門の経験が必要になるはずですので、学んでいきたい部門の優先順位をつけ人事に要望を出したり、先回りして自主勉強をするなど、積極性を持って仕事を取り組むことを意識してください。
スペシャリストであっても日々トレンドは変わっていくはずですので、常に学び続けるという姿勢のもと、仕事を行うようにしましょう。
高い目標を掲げて突き進む
入社当初は全力で仕事に向き合っていた方でも、社歴が長くなるにつれ、刺激が少なくなること・業務量が増えることは避けられません。
人によっては仕事をそつなくこなすことで満足したり、仕事で頭がいっぱいになってしまうという方も出てくることでしょう。
このような状態を避けるために必要なのは、強い心を持ち続けることですが、人間は弱い生き物ですから、楽な方へとなびきたくなることもありますよね。そこで重要となるのが、目標なのです。
短期的・長期的な目標を立てることによって、弱い自分を律することができます。出世を強く望む方の中には、1日ごとに目標を立てて行動を行うという方も存在しますので、ホテルで出世を望む方もぜひ高い目標を掲げ、目標に突き進むことをおすすめします。
チームで成果を上げる
出世欲が強い方の中にはワンマンで突き進みたいという方も存在しますが、ホテル業界ではその考えは通用しません。特に、マネージャー・支配人のようにゼネラリストを目指す方であればなおのことです。
ホテルにはさまざまな部門が存在し、また取引先が多い業界としても有名です。よって、ホテルで出世するためには、必然的に「チームで成果を上げられる」能力が必要となり、チームで成果を上げられない方の出世は難しいということを覚えておきましょう。
お客様・従業員に感謝の気持ちを持つ
ホテルでの出世を考えている方が忘れてはならないのが、誠実に仕事と向き合うことです。この姿勢は、お客様・従業員の両者に対して持っていなければなりません。
前述の通り、ホテルはチームでの仕事が多いうえ、勤務時間が長いため従業員同士でコミュニケーションを取ることが多い業界です。そして大前提としてお客様がいなければ企業は成り立たない業界でもあります。
お客様・従業員のどちらにも感謝の気持ちを持ち、信頼を寄せられなければ支持されないということは言うまでもありませんよね。よって、仕事と人に真摯に向き合い、感謝の気持ちを持ちながら仕事にあたるようにしてくださいね。
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企業に勤める社会人であれば、必ず1度は出世について考えを巡らせることがあるはずです。導き出した答えは「出世がしたい」「出世はしたくない」と2分されるはずですが、出世を前向きに考えているということだけでも企業にとってプラスになる人材です。
出世への道のりは決して平坦ではないかもしれませんが、挑戦を続ける人は必ず成長をするはずですので、ぜひ積極的にキャリアアップを狙ってくださいね。
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