歴史に彩られた岩室温泉。温泉地での働き方や暮らしとは

新潟県新潟市、越後平野に位置する岩室温泉は、田園風景が広がる豊かな自然に恵まれた温泉地です。古くから湯治場として多くの人に親しまれ、豊かな効能は今もなお人々を癒し続けています。今回の記事は、開湯300年の歴史を誇る岩室温泉の概要や泉質、観光スポット、温泉地での働き方や暮らしなどについてご紹介します。

岩室温泉とは
- 岩室温泉の概要とアクセス
- 300年に歴史を誇る岩室温泉の歴史
岩室温泉の泉質と観光資源について
- 岩室温泉の泉質について
- 岩室温泉の温泉街や周辺観光地の楽しみ方
岩室温泉にあるホテルや旅館での働き方
- 岩室温泉の旅館やホテルで働く
- 豊かな自然と都市機能を併せ持つ暮らしやすいまち
のどかな自然に恵まれた岩室温泉

岩室温泉とは

iStock/thanyarat07

新潟の奥座敷として古くから栄えてきた岩室温泉。はじめに岩室温泉の概要とアクセスをご紹介します。

岩室温泉の概要とアクセス

岩室温泉は新潟市西蒲区、越後平野に位置し、弥彦山や多宝山、角田の山などの豊かな自然に恵まれた温泉地です。古くから北国街道の宿場町として栄え、多くの人々から親しまれてきました。

新潟県の芸妓発祥の地として知られる岩室温泉は、江戸時代から続く文化伝承を受け継ぎ、今もなお芸妓が在籍しています。三味線の音色が響き渡り宴を盛り上げ、活気づけています。

岩室温泉へのアクセスは、東京から新幹線で燕三条まで約2時間、電車に乗り換え岩室駅で下車し、車で約7分のところにあります。また、燕三条から岩室温泉まで車で約30分の距離にあります。

300年に歴史を誇る岩室温泉の歴史

岩室温泉の開湯は約300年前まで遡り、1713年に庄屋が夢に見たお告げから、この地を訪れ傷ついた雁が湯に浸かり、傷を癒していたことから源泉を発見したという伝説が残されています。このことに由来して、別名「霊雁の湯」とも呼ばれています。

また、1800年の報告書では、温泉地としての商売が明るみにでたのは1713年だったという記録も残されています。江戸時代には湯治場として賑わい、北国街道の宿場町として栄えました。また、神社参拝者の拠点として、多くの人が訪れました。

1963年に国民保養温泉地に指定され、良質な湯は世間に知れ渡ります。今もなお、新潟の奥座敷として多くの人々が訪れます。

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岩室温泉の泉質と観光資源について

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岩室温泉は豊かな効能で知られ、古くから多くの人々に利用されてきました。ここでは、岩室温泉の泉質と温泉街や周辺の観光スポットについてご紹介します。

岩室温泉の泉質について

岩室温泉の泉質は、含硫黄・ナトリウム・カルシウム塩化物温泉。優れた泉質は、昔から多くの人々を癒し、今もなお保養や休養目的に多くの人々が訪れています。効能としては、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病などさまざまな症状によいとされています。

参照：岩室温泉について/岩室温泉観光協会　

岩室温泉の温泉街や周辺観光地の楽しみ方

情緒あふれる温泉街では、さまざまな店が建ち並び街歩きが楽しめます。総合観光所では、無料で足湯を楽しむことができ、岩室名物の上質な手焼せんべいを購入することもできます。夕方になると、着物をまとった芸妓の姿を見かけられ、華やかな雰囲気に包まれます。

周辺の観光スポットでは、自然とふれあえる場所が多くあります。角田山では7つの登山コースが整備され、カタクリや岩ユリなど野草植物を見ることができます。春に桜と菜の花が咲き乱れる公園や初夏には源氏ホタルの乱舞を鑑賞でき、季節ごとにさまざまな楽しみ方があります。

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岩室温泉にあるホテルや旅館での働き方

iStock/TAGSTOCK1

岩室温泉にあるホテルや旅館での働き方や暮らしについてご紹介します。

岩室温泉の旅館やホテルで働く

岩室温泉は開湯300年を迎え、イベントや体験プログラムなどさまざまな取り組みを行っています。北国街道でのまち歩き、ホタル祭りなどのイベント開催や田植え・稲刈り体験などを実施し、企業や地元の人々との交流も盛んに行われています。観光客だけでなく、地元住民にとっても暮らしやすい温泉地となるよう目指し活動しています。

岩室温泉の旅館やホテでは、自家源泉を用いた宿や伝統を受け継いだ日本料理を提供する宿など、さまざまな趣向を凝らしています。宿泊付きで婚礼を行う宿もあり、専門知識が身につく他、お客様に寄り添ったおもてなしを学ぶことができるでしょう。