移住・定住の意味
「移住」「定住」という言葉には、どのような意味があるのでしょうか。それぞれの意味をご紹介しましょう。
移住
移住とは、「別の地に移り住むこと」を表す言葉です。すなわち、住居地を別の土地に求めることをいいます。
移住には、「一時的に住居を移す」「転々と住居を変える」などさまざま意味合いがありますが、「永続的に住居地を他の地に移すこと」を指すのが一般的なようです。
例えば、都市部から地方に移り住む、日本から海外へ移り住むなどがこれにあたり、「退職を機に田舎へ移住した」「ハワイへの移住を検討している」のように表されます。
定住
定住とは、「一定の場所に住居を構え住みつくこと」を表す言葉です。つまり、定まった場所を住居地とし、その場所から動かないことをいいます。
何年以上住めば「定住」になるかといった明確な定義はありませんが、その土地に生活の拠点を置くという意思を持って住むことが「定住」といえるようです。
定住は、単に余暇を楽しむような滞在的なものではなく、その地に定着し永続的な暮らしをすることを指すようです。
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移住・定住の違いとは?
移住と定住という言葉は、同じような意味合いで使われる場合もありますが、まったく同じ意味ではありません。
「移住」は「住居地を移すこと」を指すのに対し、「定住」は「住みかを定めること」を表します。移住したからといってずっとその地に住み続けるとは限りませんので、「移住=定住」ではないのです。
また、移住は移り住んで間もない頃を指し、定住は移り住んで数年経過した頃を指すなど、期間の違いによって区別することもできます。
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移住・定住と同様の言葉
現在住んでいる場所から引越して、別の場所に移り住むことを移住や定住といいますが、移住の類語にはどのようなものがあるのでしょうか。ご紹介しましょう。
<移住の類語と意味>
- 引越し・・・今住んでいる場所とは別の場所に移り住むこと。
- 転出・・・・ある行政区域から別の行政区域に出ていくこと。
- 転居・・・・住居を変えること。一般には「引っ越し」と同じ意。
このほか、移住に関連する言葉として「Uターン」や「Iターン」などがあります。
「Uターン」は、生まれ育った土地から離れていた人が、再びその地域へ戻って来ることを指し、「Iターン」は、都市部で生まれ育った人が、地方へ転居することを指します。
「Uターン」「Iターン」は共に移動の仕方を表しており、就職や転職の場面で使われることが多い言葉です。
移住や定住を促進する支援
新しいライフスタイルの一つとして、移住や定住を検討する方が増えています。こうした社会の変化を捉え「定住・移住」を促進する取り組みにはどのようなものがあるのでしょうか。
近年、働き方やライフスタイルに対する人々の価値観が多様化し、情報通信技術の普及や発達により、テレワーク等が可能になりました。
そうした働き方の変化に合わせ、複数の地域を往復して生活・就労する人が現れたり、二地域住居を構えたりする人が現れました。
そのような居住ニーズの変化に対応するため、各省庁では「地域おこし協力隊(総務省)」や「子ども農山漁村プロジェクト(総務省・農水省・文科省・環境省)」など、移住や定住を促進するさまざまな支援や制度を設けています。
中でも、「地域おこし協力隊」は制度の利用者が年々増加しており、任期終了後以降もその地域に定住し起業や就職などをしているのです。
言葉の違いを知って移住・定住を検討しよう
移住・定住の意味や違いが気になった方の中には、実際に移住や定住を検討している方もいらっしゃるでしょう。
それぞれの言葉が持つ意味はなんとなくわかっていても、詳しい違いについて知らないという方も少なくないと思います。
もし、移住や定住を視野に入れているのであれば、まずはそれらが持つ言葉の意味や違いを知ることから始めましょう。
意味がわかれば、その先どのように動けば良いかが自ずと見えてきます。そのうえで、自分は「移住」と「定住」のどちらを目的に動くべきか考えていくと良いですよ。