パートから正社員になりたい!志望動機はどう書くべき?
「もっと収入を増やしたい」「スキルアップをしたい」といった理由で、パートから正社員を目指そうと決意した方もいるのではないでしょうか。
パートと正社員では、働き方にさまざまな違いがあります。パートは働く日数や時間の融通が利きやすいことが大きなメリット。学業や家庭などと仕事を両立させたい場合には、パートという働き方が向いているといえるでしょう。
一方で、収入が不安定であったり、長期的な雇用に対する不安が付きまとったりすることはデメリット。「安定した生活や社会的な信頼を得るために正社員になりたい」と考えることもあるはずです。
パートから正社員になるためには、転職活動を行ったり、正社員登用制度を利用して、同じ会社で正社員を目指したりする方法があります。いずれの場合も、パートから正社員を目指す場合には、履歴書や職務経歴書を用意したり、面接を受けたり、試験に通過したりしなければなりません。
そのためには、熱意が伝わる志望動機が必要です。「正社員になりたい!」という思いも立派な志望動機ですが、応募企業に伝える志望動機としては不十分。
志望動機は、採用担当者の目にとまるものでなければなりません。志望動機の基本をチェックしていきましょう。
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パートから正社員になりたい!志望動機の基本をチェック
パートから正社員への転職に限らず、志望動機に伝え方の基本があります。履歴書や面接で志望動機を伝える際に、意識したいポイントを紹介します。
応募企業を選んだ理由
採用担当者は「なぜ当社なのか?」という疑問を持っています。「正社員になりたい!」という志望動機だけでは、「他の企業でもよいのでは?」と思われてしまいかねません。
熱意を伝えるためには「この会社を志望した動機」が必要です。企業が求めている人材像を正しく把握し、その企業に向けた独自性のある内容でなければ、採用担当者の目にとまることは難しいでしょう。
いかせるスキルや資格
持っているスキルや資格が何にいかせるのか、なぜいかせると思うのかを具体的に伝えましょう。
「こんな資格を持っています。」「こんなスキルを身につけました。」と伝えるだけでは、ただの自慢話になってしまいます。企業が求めるのは、スキルや経験をいかして企業に貢献してくれる人材です。
企業で活躍できることを裏づける、具体的なエピソードを添えましょう。入社後をイメージしてもらいやすくなるはずです。
入社後にしたいこと
志望動機の後半では、応募企業で何を実現したいのか、将来どのような人材になりたいのか、キャリアビジョンを伝えるとよいでしょう。貢献したいと思っていることや、思い描いている自分の姿を伝えることで、前向きな姿勢をアピールできます。
パートから正社員への転職は、大きなステップアップ。正社員としてどのように働きたいのかをアピールすることもおすすめです。
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パートから正社員になりたい!志望動機を作成する際の注意点
パートから正社員を目指して志望動機を作成する際に注意するべきポイントを見ていきましょう。
誤字・脱字や読みにくい文章
パートから正社員を目指す場合に限らず、提出書類は誤字・脱字に注意してください。読みやすさにも工夫が必要です。
履歴書の志望動機欄は限られているので重要なことをピックアップして書き、細かい部分は口頭で伝えるようにすると、まとまりやすいでしょう。
パートで働いていた理由を伝える
なぜ今まで正社員でなくパートとして働いてきたのかを伝えましょう。ここをしっかり伝えられないと「責任を持ちたくないからパートだったのでは?」などとマイナスにとらえられるおそれがあります。
は子育てや介護などやむを得ない事情があった、スキルアップのためにパートからチャレンジした、といった伝え方がおすすめです。
パートから正社員になりたい!志望動機の例
パートから正社員になりたい場合の志望動機について、経験職種と未経験職種、そして同じ会社でパートから正社員を目指すケースの志望動機を例文で見ていきましょう。
経験職種の場合
私は子育てをしながら、レストランのホールスタッフとして5年間パート勤務をしております。
お客様とのコミューションを大切にし、温かみのある接客を心がけてまいりましたが、IT化が進んだことで接客の機会が限定され、寂しさを感じることがあります。
以前、家族で貴店を利用した際、お客様と和やかに会話をするスタッフの姿がとても印象に残りました。料理の提供だけでなく、和やかな空間を作り出す接客とお客様の楽しそうな笑顔に感銘を受けました。
業務の効率化やICT化が進み便利になる一方で、コミュニケーションを取る機会が減っている中、お客様との触れ合いを大切にした接客が続けられる環境で働きたいという思いがあり、貴店を志望いたしました。
子どもの成長に伴って長時間の勤務が可能になりましたので、正社員として長く働き続けたいと思っております。お客様に愛され続けるスタッフを目指します。
これまでの経験で、接客の基本マナーは身についております。貴店とお客様の絆づくりに貢献できるよう、尽力してまいります。
なお以下の記事では、接客経験で得た強みを転職活動でアピールする際のポイントについて解説しています。併せてご一読ください。
未経験職種の場合
現在は家電量販店でパート勤務をしております。パートという働き方を選んだのは、将来はグローバルに活躍する人材になりたいと考え、外国語の勉強と仕事を両立させるためでした。
3年前から中国語と英語の学習を始め、休日には語学教室に通っております。日常会話であれば問題のない程度までスキルアップできたことで、いよいよ語学力をいかして働きたいという思いが強くなり、現職ではキャリアアップが困難であるため、この度転職を決意いたしました。
海外からのお客様を多く受け入れ、日本文化体験などの独自のサービスを提供している貴社のホテルで、語学をいかしたいと考えております。また、SNSを利用した積極的な情報発信や、担当部署にかかわらず企画の立案に携われる点などにも魅力を感じております。
接客経験を通して高いコミュニケーションスキルを身につけられたと自負しています。ホテルマンとしては未経験ではありますが、多くのお客様に日本らしいおもてなしが提供できるよう、尽力します。
以下の記事では、未経験の仕事に応募する際に適切な志望動機の書き方などについて解説しています。併せてご一読ください。
同じ会社でパートから正社員を目指す場合
私は現在、アルバイトでこのホテルのフロントスタッフとして働いております。もともと人に接することが好きで「未経験からチャレンジできる」という理由で選んだ仕事ですが、2年間のアルバイトを通して、スタッフのひとりひとりが本当にお客様のことを考えて働いているということが分かりました。
特に、フロントスタッフのリーダーである〇〇さんは常にお客様の様子を気にかけ、適切なタイミングで声掛けやサービスを実施されており自分も「〇〇さんのような本物のホテルマンになりたい」という気持ちが生まれました。
来年の3月に短期大学を卒業した後、このホテルでさらに質の高いおもてなしを提供したいと思い、正社員採用に応募しました。アルバイトを通して教えてもらったこと・経験させてもらったことや学生時代に力を入れて学んだ英語スキルをいかし、これまで以上に貢献したいと考えております。
熱意が伝わる志望動機でパートから正社員への転職を成功させよう!
志望動機は履歴書や面接の要といえるもの。基本を押さえ、「採用したい!」と思わせるだけの熱意を伝えることが重要です。 今回の記事を参考に、採用担当者の心に響く志望動機を用意しましょう。
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