未経験の転職!履歴書・志望動機を書くポイントと例文を紹介

未経験業界や、未経験職種への転職は、履歴書・志望動機の重要性が高まります。企業へ、自身がどんな思いで転職を決意したのか、またなぜこの業界・職種を選んだのかということを、わかりやすく伝える必要があるからです。未経験者の履歴書・志望動機の書き方のポイントやNG表現、3つの例文をご紹介しますので、参考にしながら早期の転職を目指しましょう。

未経験の履歴書・志望動機のポイント

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経験のない業界への転職や未経験職種への転職は、ハードルが高くなりやすいもの。しかし、履歴書志望動機の書き方次第では、未経験をカバーすることも可能です。採用担当者に「未経験でもぜひ採用したい!」と思わせる志望動機のポイントを、4つご紹介します。

自己分析と業界・企業研究を徹底する

志望動機を書き出す前には、改めて自己分析を行うようにしましょう。自分は何をしたいのかという「思い」や、何ができるのかという「スキル」を棚卸しすることで、スムーズに記入を進めることができます。

未経験業界への転職を希望する場合は、同時に、業界研究・企業研究を行いましょう。未経験職種へ応募する場合は、業界研究・企業研究と並行して、該当の職種や関連職種についても学ぶ必要がありますので、スキマ時間などを有効活用し、積極的に情報収集を行いましょう。

目標のために動いていることは必ず記入する

大半の企業は、転職者が「即戦力になり得るか」という視点で中途採用を行います。

未経験者は、多くの経験者と戦わなければならないということを念頭に、徹底した自己学習を行いましょう。

転職に向けて取得した資格や、独自で行っている取り組みは大きなプラスになりますので、忘れずに明記してくださいね。

前職の経験・スキルと結び付ける

同職種への転職であれば、未経験業界であっても結び付けられる経験・スキルはたくさんあるはずです。これまでの経験から、同じように活躍できることを示しましょう。

未経験職種への転職であれば、企業との接点を見つけながら、応募先でも通じるであろう経験・スキルを特定し、「能力の高い人材」に魅せる必要があります。

働き方の軸がブレていないことを伝える

業界や職種に不満がなければ、同じ業界・職種を選ぶ方が転職がスムーズに運びますよね。つまり、あえて経験のない業界・職種を選ぶということは、少なからず「逃げの転職」というイメージに繋がってしまうものなのです。

よって、未経験の転職の志望動機では「攻めの転職である」「働き方の軸を持っている」ということを、それとなく伝える必要があります。無計画な応募者と捉えられないよう、前職との一貫性・ストーリー性を意識しながら、作成にあたりましょう。

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こんな履歴書・志望動機を書く未経験者はNG!

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未経験転職の履歴書・志望動機のポイントをご紹介しましたが、マイナスに映る表現にも注意を払って作成しなければ、良い結果は得られません。避けるべき表現をご紹介しますので、使わないよう意識しつつ、より良い志望動機を考えていきましょう。

熱意だけで具体性がない

第二新卒など、比較的若い転職者に見受けられるのが、「ポテンシャル採用」を武器に、とにかく熱意を伝えるという志望動機です。下記の例をみてみましょう。

  • 全力で頑張ります。
  • 思いは誰にも負けません。
  • 必ず期待以上の成果を残します。

一見聞こえは良いものの、結局何ができる人物なのかが伝わりませんよね。企業が知りたいのは「どう貢献してくれるのか」「採用するメリットは何か」ということですので、採用担当者の視点を持ち、自分を採用するメリットを具体的に書き示すようにしましょう。

退職理由から「逃げの姿勢」を感じる

熱意とは反対に、ネガティブな情報を多く盛り込むのも避けるべきです。特に、志望動機が退職理由に直結している方は、注意しなければなりません。

不満が募り、解決する動きを取らずに退職しまったことが明らかになれば、採用担当者の目に「逃げの転職」と捉えられてしまいますよね。

前向きな退職理由、あるいは転職は致し方なかったと思われるような退職理由を明記するようにしましょう。

教えてもらうことに前のめり

未経験であれば、わからないことも多いもの。しかし、「教えて欲しい」という姿勢を全面に出したり、志望動機として「教育体制の良さ」を示すのはNGです。

いち社会人として、自ら学びにいく姿勢を見せるようにしましょう。

待遇面ばかりを見ている

給与が高いことや休みが多いこと、自己投資に対する補助が出る福利厚生など、待遇面に魅力を感じて応募をする企業もあるはずです。

しかし、待遇の良さを志望動機として挙げるのも、良い印象には繋がりづらいとされています。待遇は仕事の対価ということを念頭に置き、業務に直接関わることについて、志望動機を書くようにしましょう。

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未経験業種の履歴書・志望動機の例文サンプル

では、どのような志望動機を書けば、未経験者でも一目置かれる履歴書・志望動機になるのでしょうか。3つの例文をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

まずは「未経験業界」×「同職種」の志望動機の例文をご紹介します。食品メーカーの営業職から、専門商社の営業職を目指す志望動機です。

「クライアントの期待を超える」というビジョンに惹かれ、継続的で良好な取引を行う既存営業を目指し、貴社を志望いたしました。

現在は食品メーカーに勤めており、小売店への飛び込み営業、食品関連のフェアへの参加など、販売ルートの開拓に関わる営業を行い、直近3カ月は部内のトップ成績を残しています。しかし、新規提案と既存のルート営業で部門が異なり、提携後のサポートができないことにもどかしさを感じていました。

貴社では、提携から一定期間のアフターサポートまでを1人の営業が担当しており、私の目指す「クライアントと帆走する営業」に近づくことができると考えています。業界未経験ではございますが、現職で培った新規販路開拓の知識とクライアント目線での営業力を活かし、即戦力として活躍できるよう、精進いたします。

同職種への転職の場合は、これまでの仕事と通じる部分が多くあるはずですので、「どんな思いで転職を決意したのか」「即戦力になるか」が志望動機の鍵となります。

前向きな転職ということを示し、応募企業でも活かせるスキルがあることを盛り込むようにしましょう。

未経験職種の履歴書・志望動機の例文サンプル

続いて、「同業界」×「未経験職種」の志望動機の例文をご紹介します。ホテルの接客から、ホテルの販促部門を目指す志望動機です。

「地球に優しいホテル」というコンセプトで、潜在層のお客様に向けてホテルの魅力を発信し続けている貴社の販促と、挑戦のできる社風に興味を惹かれ、志望いたしました。

現在はフロントリーダーとして、お客様へのご案内、予約管理、後輩育成をメインに仕事をしています。感謝の意を直接伝えてもらえることに大きなやりがいを感じていますが、入社3年目から担当となったOTAの口コミ返信を通じ、潜在層へのアプローチに興味を惹かれるようになりました。

現職で販促部門へ異動するには5部門のリーダー経験が必要ですが、貴社は年齢や経験に関係なく、挑戦できる風土があるとホームページで拝見しました。SNS広告に目を惹かれることも多い貴社は、まさに私の望む企業だと考えています。これまでの経験と、個人で参加しているマーケティングセミナーでの学びを活かし、1日でも早く活躍できるよう尽力いたします。

未経験職種への転職は、同職種転職よりも難易度が上がるのは言うまでもありません。しかし、同じ業界であれば活かせる知見はたくさんあるはずです。過去の経験とあわせ、職種に就くために取り組んでいることは必ず記入しましょう。

完全未経験の履歴書・志望動機の例文サンプル

最後にご紹介するのは、「未経験業界」×「未経験職種」の完全未経験者の志望動機の例文です。建設業界の施工管理からIT業界のシステムエンジニアを目指す転職者の志望動機の例をご紹介します。

「人とともに成長する」という貴社のビジョンに感銘を受け、志望いたしました。

現職では、施工管理として資材の発注・管理や、技術者への指示出しを行い、作業工程通りの建築物の完成に寄与しています。やりがいが大きい一方で、業務量が多く、過労により現場で倒れてしまったことをきっかけに、以前から興味のあったシステムエンジニアとしての転職を考えるようになりました。

貴社が堅実に成長を続けているのは、ユーザーの細やかな要望に対し、スピード感を持ってアップデートを繰り返しているためだと考えています。そして、その力を継続して発揮できるのは、従業員の力あってこそ、という思いが貴社ホームページの社員インタビューから伝わり、大変感銘を受けました。

現在は、エンジニアの友人の教えを受けながら、JavaとC言語の勉強を始めています。業界・職種ともに未経験ではございますが、現職で培った管理能力と、仕事に堅実に向き合う力を活かし、早期に活躍できるよう努力して参ります。

完全未経験の仕事に挑戦したいと考えている方は、納得感のある退職理由と志望動機を書くのがポイントです。

加えて、入職後スムーズに仕事を進めるための用意をすることをおすすめします。経験者にも負けないという心意気で、転職に臨んでくださいね。

履歴書・志望動機のポイントを押さえて未経験採用へ!

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未経験者履歴書志望動機は、行き当たりばったりで転職を決意した訳ではない、ということが採用担当者に伝わる書き方をすることがポイントです。

未経験者だからと尻込みせず、明るい未来を思い描いているという心意気が伝わる志望動機であればきっと、良い結果が望めるでしょう。ぜひご自身の前向きな気持ちが伝わる志望動機を、作成してみてくださいね。

なお、接客業に適した志望動機の書き方・例文などは以下の記事でまとめて紹介しています。併せてご参照ください。

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