給料より休みを重視する人が増えている
「給料」と「休日」は求職者にとって最も重要な要素です。どちらも理想通りであれば良いですが、なかなかそうはいかないもの。多くの場合、どちらかを優先することになります。
その場合に「休日」を優先するケースが増えているようです。
生活を送るうえで給料はもちろん大切ですが、プライベートの時間を充実させることも同等に重要なことです。お金と時間のバランスの取り方は人によってさまざまですし、優先順位は理想の暮らし方によって変わります。
給料よりも休みを重視したいと考える人が増えている背景には、従業員の休日や余暇を大切に考える企業が増えていることも関係しているようです。
- 残業少なめ
- 有給休暇取得率90%
- ワークライフバランス重視
こういった求人を目にすることが多くなったことで、価値観の変化が促されているということもありそうです。
働く時間が長ければ高い給料が得られる可能性は高まります。しかし、働く時間が長くなれば、それ以外の時間が削られてしまうものです。高い給料を得るためには重い責任を果たさなければならず、常に気持ちが休まらないということもあるでしょう。
休みは、心身の疲労を回復させたり楽にしたりするために必要なもの。「休みたい」「休みが欲しい」と思うのは一見甘えのようですが、決してそうではないのです。
自分が思う「充実した暮らし」をイメージして、自分なりの価値観でどちらを重視したいのかを考えてみましょう。
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給料より休みを重視する理由
給料より休みを重視する理由はさまざまあります。どのようなことがきっかけで、給料よりも休みを重視したいと思うようになるのでしょうか。考えられる理由をいくつか紹介します。
趣味に時間を使いたい
何に時間を使いたいかは人それぞれ。中には、趣味に費やす時間がたくさん欲しいと思っている方もいるでしょう。
「頻繁に旅行に行きたい」「好きなアイドルのコンサートに行きたい」と思っても、休みが少なかったり休みが取りづらかったりすれば、我慢することが増えてしまいます。
趣味が仕事を頑張る理由になることは多いものですが、せっかく頑張っても趣味のために使う時間がとれなければ本末転倒です。
仕事を頑張る理由が見出せなくなれば、仕事に対する意欲が下がります。給料が低くても、趣味の時間が増えるなら節約を頑張れば良い!と思うこともありそうです。
家族との時間を大事にしたい
給料よりも休みを重視したいと考える背景に、家族の存在がある場合が少なくありません。
休みが取りづらい職場で働いていると、家族旅行の計画が立てづらかったり子どもの行事に参加できなかったりすることがあります。
また、家事や育児を分担しようにも、休みが少ないことで家族の負担が大きくなってしまうということもあるはずです。
家族と過ごす時間を減らしてまで働く必要があるのだろうか?と疑問に感じたことをきっかけに、給料より休みを重視したいと思うようになることもあるでしょう。
家族の存在によってお金よりも大切にしたいものに気づき、給料より休みを重視したいと考えるようになるのかもしれません。
健康的な暮らしを大切にしたい
給料が高くても、残業が多かったり休みが少なかったりすれば、疲労が蓄積するばかりです。
心身に負担がかかり不健康な生活を送るようなことがあっては、長く働き続けることが困難になるかもしれません。
「健康第一」という言葉があるように、健康は生活において重要な土台となるものです。
休みの日は疲れを取るために寝ているだけであったり給料が通院費に消えていくばかりだったりすれば、何のために働いているのか分からなくなってしまうでしょう。
規則正しい生活を送り、心身が安定した状態を保つことを優先するために、給料より休みを重視したいと考えるのでしょう。
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給料よりも休みを重視する働き方のメリット
給料より休みを重視した働き方はプライベートが充実するだけでなく、仕事に向き合う姿勢にもさまざまメリットをもたらします。休みが増えることで、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
業務効率や生産性が上がる
休みが多ければ、仕事と休みで「気分や体力の切り替え」がしやすくなります。
趣味の時間を楽しんだり十分に休息することができると、仕事の効率が上がったり生産性が向上したりすることがあります。
反対に、連休がとりづらいシフト制などでは、疲労が残ったまま仕事をしなければいけないこともあるでしょう。連勤が続いたことで疲労が蓄積し、仕事でミスをしたり作業効率が下がったりすることもあります。
休日で適切に切り替えることができれば、そのようなリスクは軽減されるはずです。
業務効率や生産性が上がったことで、昇格・昇給のきっかけにもなるかもしれません。
職場に対する不満が減る
仕事をしていると、体力やメンタルの疲労により、多少なりともストレスを感じてしまいますよね。
たまったストレスを解消できなければ、ストレスは日々積み重なる一方でしょう。ストレスを抱えた人が多い職場は、緊張感があったり人間関係がギスギスしたりしていることが多いものです。
休日は、自分の好きなことや楽しいことに時間を費やしたり身体を休めたりして、心身ともにリフレッシュできる時間です。
職場環境や職場の人間関係に対する不満があっても、リフレッシュの時間があれば、気持ちをリセットしやすいものです。
心身に余裕があればストレスを感じにくくなります。仕事や職場に対する不平不満が減り、モチベーションも上がるかもしれません。
給料よりも休みを重視した求人を見つけるポイント
休みを重視している求人を見つけるためには、どのような条件をもとに探せばいいのでしょうか?休みが充実している求人を見極めるためのポイントを紹介します。
休日日数
給料より休みを重視した企業に就きたいのであれば、休日日数については必ずチェックしましょう。求人を探す際には、以下2点を意識してみてください。
- 「年間休日120日」を目安にする
- 完全週休2日制で祝日休みを設けている
年間休日120日以上であれば、完全週休2日制で祝日を休みとしているケースが多いようです。
休日数を確認する場合は、「完全週休2日制」と「週休2日制」は内容について注意が必要です。
- 完全週休2日:毎週、決められた休みを2日必ず取得できる制度。
- 週休2日制:1カ月の間に週2日休める週が1度以上設けられている制度で、必ずしも毎週2日休めるわけではない。
また、ホテル・旅館のような宿泊業、レストランなどの飲食業は休みが少ないというイメージが強く、実際そのイメージ通りな求人もあります。
しかし、その中でも年間休日120日や完全週休2日制を設けている求人も増加しています。
休みの取りやすさは、業界によって差があるかもしれませんが、結局のところ求人によって内容はさまざま。
どの業界で就職・転職をおこなうにしても、まずは一つ一つ求人を細かくチェックするところから始めてくださいね。
休みが多いホテルで働きたい、土日休みのホテルで働きたいという方は、以下の記事も参考にしてください。
福利厚生
福利厚生で、企業が独自に休暇を設ける「法定外休暇」を用意している求人に応募するのもいいでしょう。
法定外休暇の一例として、夏季休暇やボランティア休暇、誕生日休暇などがあるようです。
休日が充実している職場は、福利厚生が整っている傾向にあります。働きやすい環境であることが多いでしょう。
休みを重視する場合、休日数だけなく、休みの取りやすさも重要な要素です。
可能であれば、有給休暇取得率や産休・育休取得率などもチェックしましょう。これらの取得率の高さは、休みの取りやすさを判断する目安になります。
福利厚生が手厚いホテルで働きたいという方は、以下の記事も参考にしてください。
給料よりも休みを重視して求人を探すときの注意点
給料より休みを重視した働き方には多くのメリットがあり、求人も豊富ですが、いくつか注意しておきたいこともあります。2点紹介しますので、確認していきましょう。
月の残業時間を確認する
休日がしっかり設けられていたとしても、残業時間が長いとプライベートの時間を十分にとれたとはいえませんよね。
一般的に、平均残業時間は約20〜25時間。残業時間を確認する際の目安にすると良さそうです。
休日日数が多くても、月の残業時間が40〜45時間を超えるような場合は注意が必要です。日々の疲労が蓄積して、休日を楽しむ気力がなくなってしまうかもしれません。
帰宅後の時間を十分に確保することも、心身を休めるためには重要です。
給料の最低ラインを明確にする
いくら、給料よりも休みを重視するとはいえ、給料はいくらでもOK!というわけにはいかないはずです。
給料がいくらあれば生活に困らないのか、十分であると感じるのかを考え、給料の最低ラインを明確にしておきましょう。
休みが多くても、お金に困る生活を送るようでは、暮らしのために副業をはじめたり過度な節約が必要になったりすることもあります。休日のために必要なお金もあるはずです。
お金が不足することも、ストレスの原因になってしまうことを心得ておきましょう。
どんな仕事がしたいのかを考える
給料や休日も確かに大切な条件ですが、就職や転職においては、やりがいが感じられるか、成長できるかといった要素の方が重要と言われています。
就職先や転職先を選ぶ場合には、やりたい仕事や向いている仕事、スキルアップやキャリアアップができる環境など、長く働くことがイメージできるかどうかを考えましょう。
そのうえで給料や休日について考えた方が、より良い求人が見つかるはずです。
給料より休みを重視したいなら転職エージェントに相談しよう
休みをしっかりとることができれば、健康的で質のいい生活を送ることが期待できます。
給料より休みを重視することで、得られるメリットは多いでしょう。
しかし求人によっては、休みが多い分、別の制度が劣っていることがあります。やりたい仕事やスキルがいかせる仕事ではない場合もあります。
休みばかりにとらわれず、さまざまな視点を持って求人をチェックしてくださいね。
宿泊業界に興味があり、「希望にあった求人を探す自信がない」「休みが充実している職場に転職したい」とお考えの方は、おもてなしHRをご活用ください。