働く理由で一番多いのは「お金のため」って本当?
内閣府の調査によると、仕事をしている人の多くは「お金のために働いている」と回答したそうです。
たしかに生活をしていくにはお金が必要です。お金があれば趣味や交友、レジャーなど、自分の好きなことに使える範囲が大きく広がるでしょう。
結婚を考えている場合、家族の生活費や子どもにかかる費用のほか、住宅や自動車のローンを組むときにもお金の有無が重要となります。
また、結婚をしないとしても、老後の暮らしを少しでも安定させるためにお金を稼ぐことは不可欠です。
お金の使い道は人それぞれですが、「お金のために働く」と回答する人は生活のために働いていると言っても良いかもしれません。
しかし、生活に困らないほどお金を稼いでいる人でも、働いている人はいます。十分なお金が手に入ったとしても、積極的に「働きたい」と思っている人はたくさんいるのです。
お金があっても働く理由を知り、働くことの価値を探っていきましょう。
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生活に十分なお金があっても働く理由ってなに?
当分働かなくても暮らしていけるだけのお金があっても働く理由とは、一体なんなのでしょうか?
仕事をしなくても良いのなら、きっと楽しくてストレスフリーな生活が待っているはずです。それでも「働きたい」と思う人の理由を紹介いたしますので、お金以外の働く理由を深掘りしていきましょう。
働くことが好きだから
お金以外を理由として働く人には、仕事をすること自体が生きがいとなっているケースがあります。
十分すぎるほどのお金があったとしても「やりたいことがたくさんある」「多くの人を喜ばせたい」など、自分の才能やスキルがそのまま仕事になるという場合も多いようです。
自分を成長させるため
「仕事でしか学べないものがある」と見出している人は、働くことが自分を成長させるものだと捉えています。
仕事上ではさまざまなことを経験し、知識を積み重ねていくことができるので、貴重な機会となっているのでしょう。
やりがいを求めているから
働くうえで「やりがい」を重視している人もいます。特に「人の役に立っている」と直に感じられると、仕事に対する意識が高まるのだとか。
知識や経験、スキルなどを習得したり、発揮したりすることも仕事への手ごたえを感じやすいと言えるでしょう。
仕事で得られる全てが、働くことのモチベーションアップにもつながるのだそうです。
人としてダメになりそうだから
十分なお金があったとしても、働かなければ人として堕落してしまいそうだという声が多く上がっているようです。なかには「お金のありがたみは絶対に忘れたくない」といった声も。
「働かざる者食うべからず」という言葉にもある通り、がんばって働いて得るお金だからこそ価値が見出されます。
「自分を成長させるため」という理由にも通ずるところがありそうですね。
社会とのつながりを持っていたいから
働くことに自分の居場所を重ねている人は、仕事に対して「社会とのつながり」を求めています。
育児休暇明けの方や、すでに定年退職やリタイアをした60代以上の方に多い傾向があるそうです。
社会とのつながりは、自分自身を助けてくれる支えにもなります。より人生に彩りを加える意味でも、とても必要な価値観かもしれません。
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お金がある人こそ働くことを重視する?
お金があっても働く理由を持つ人は、仕事に対してお金を稼ぐこと以上の価値を見つけています。
経済的な不安がなく生活が保障されると、かえって「自分のために」「人のために」という理由で働く傾向があるようです。
お金のために働くことは決して間違っていませんし、とても重要なモチベーションです。しかし、あまりにもお金のために働きすぎると、自分の人生において大切なものを見落としかねません。
働くことは、お金を稼ぐことやキャリアを築くこと以外にも「自分がどんな人生を歩むのか」に直結します。「お金があっても働く理由」を考え、働くことへの価値を改めて見直してみましょう。
働くことは、自己表現のひとつ!
お金があっても働いている人は、仕事が自己表現のひとつになっていることがほとんどです。働くことに自分が生きる意味や価値を見つけ、人生の満足度を高めているのです。
自分の人生を他人軸で考えず「自分がどうなりたいか」を具現化していくことが、本当の意味での自分自身が働く価値になるのかもしれません。
働くことで辛いことや嫌なことを経験する場合もありますが、尊敬できる人たちとの出会い、そしてかけがえのない体験が人生をより豊かなものにしてくれるでしょう。
将来の自分像を実現するためにも、「なんのために働くのか」を常に考えながら仕事に打ち込んでみてくださいね。