離職票が必要な時と不要な時を解説|迷ったときの判断ポイントと注意点も紹介

離職後に必要となる書類の一つに「離職票」がありますが、必ずしも全員が受け取るわけではありません。必要になる場面は限られており、自分の状況によっては不要なこともあります。

しかし、判断を誤ると失業給付の申請が遅れたり、転職先に提出を求められて慌てたりするケースもあります。離職票の必要有無を早めに確認し、余計な手間を避けることが大切です。

この記事では、離職票が必要な時と不要な時の具体的なケースを整理し、迷ったときの判断ポイントや注意点をわかりやすく解説します。

離職票が必要な時は「失業給付・高年齢給付・転職時」

離職票は、退職者全員に必ず必要なわけではありませんが、以下のような場面では確実に必要になります。

状況によっては、申請が遅れると手続きが滞ることもあるため、早めに確認しておきましょう。

  1. 失業給付を受ける場合
  2. 高年齢雇用継続給付を受ける場合
  3. 転職先から提出を求められた場合

失業給付を受ける場合

離職票は、ハローワークで失業給付(雇用保険の基本手当)を申請するときに必須の書類です。

離職票がなければ申請手続きができないため、結果として給付の開始が遅れてしまうこともあります。

「退職したらすぐに失業給付を受けたい」と考えている方は、退職前に会社へ発行を依頼し、スムーズに受け取れるように準備しておきましょう。

高年齢雇用継続給付を受ける場合

59歳以上の退職者については、「高年齢雇用継続給付」に関する手続きの関係で、離職票の発行が必要になります。

この場合、退職者が希望したかどうかにかかわらず、企業側は必ず離職票を発行しなければなりません。

該当する年齢の方は、自分から言わなくても離職票が届く可能性が高いですが、不安な場合は会社に確認しておくと安心です。

転職先から提出を求められた場合

まれに、転職先から「離職票を提出してください」と求められるケースもあります

これは、前職での雇用形態や退職理由、給与水準を確認するために使われることがあります。

離職票の提出は法的な義務ではありませんが、企業によっては採用や入社手続きに必要とされる場合もあります。

転職活動を控えている方や、入社書類に離職票の記載がある場合は、あらかじめ発行を依頼しておくと安心です。

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離職票が不要な時は転職先が決まっている/失業給付を受けないとき

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離職票はすべての退職者に必要なわけではなく、「失業給付を受ける予定がない場合」や「すぐに転職先が決まっている場合」は、基本的に提出の機会がありません。

そのため、申請しなくても問題がないケースもあります。たとえば、以下のような状況では離職票が不要と判断できます。

  • 転職先がすでに決まっており、離職期間(無職期間)がない場合
  • 自己都合で退職し、そのまま次の職場へ就職する予定がある場合
  • 失業給付を受け取るつもりがない場合(例:しばらく休養する/家事に専念するなど)

離職票が必要になるのは、あくまで失業給付の申請や一部の給付制度を利用する場面に限られます。

したがって、再就職の予定が明確であり、受給申請を行わないのであれば、離職票の発行を省略しても問題はありません。

ただし、離職票の発行をまったく申請せずに退職してしまうと、あとから必要になった場合に発行までに時間がかかることがあります。

万が一に備え、念のため申請だけはしておくという選択肢もあります。

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離職票は申請しないともらえない!発行には申請が必要

崇正 魚谷 / stock.adobe.com

離職票は、退職者が希望したときのみ、会社が発行手続きを行う仕組みです。自動で発行されることもありますが、すべてのケースで届くとは限りません。

とくに、転職先がすでに決まっている場合や、失業給付を希望しない場合には、会社側が離職票を発行しないこともあります。

そのため、必要な場合は自分から会社に「発行を依頼する」のが確実です。

また、離職票は会社が直接作成・発行するのではなく、ハローワークが発行する書類です。

会社は、ハローワークに「資格喪失届」や「離職証明書」などを提出し、その後にハローワークが離職票を交付します。

つまり、会社の手続きがなければ、離職票は届きません。

注意!

離職票の申請が遅れると、失業給付の申請や受給開始も遅れてしまう可能性があります。離職票が必要な人は、退職前の早い段階で発行を依頼しておくのがおすすめです。

また、申請したのにしばらく届かない場合は、会社の労務担当に確認するか、ハローワークに相談しましょう。

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離職票が必要なタイミングに関するよくある質問

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離職票は「退職したらもらえるもの」と思われがちですが、実際には仕組みや対応が会社によって異なるため、戸惑う方も多い書類です。

ここでは「本当に必要なのか」「申請しなかったらどうなるのか」といった、よくある疑問に簡潔にお答えします。

離職票が必要になるのは、どんなときですか?

失業給付や高年齢雇用継続給付を受けるときは、離職票が必須です。また、転職先から提出を求められるケースもあるため、迷ったときは発行しておくと安心です。制度上の要件に合致するかどうかを、あらかじめ確認しておきましょう。

すぐに転職する予定ですが、離職票はもらっておくべきですか?

原則として不要ですが、まれに新しい職場から離職票の提出を求められる場合もあります。必要になってからだと手続きに時間がかかるため、念のため発行を依頼しておくのがおすすめです。とくに退職理由や在籍期間の証明を求められる職場では、準備しておくと安心です。

離職票を申請しなかったらどうなりますか?

会社は退職者の申請がない限り、離職票を発行しない場合があります。申請を忘れると、失業給付の手続きが遅れることがあるため注意が必要です。心配なときは退職手続きの段階で、会社側に確認しておきましょう。

離職票が届いたあとに。
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出典:離職されたみなさまへ/厚生労働省出典:離職されたみなさまへ <高年齢求職者給付金のご案内>/厚生労働省出典:Q&A~高年齢雇用継続給付~/厚生労働省

離職票が必要な時を見逃さず、早めに申請してスムーズな手続きを

離職票は、失業給付や高年齢給付などの公的手続きを行ううえで重要な書類です。

必要になる場面は限られていますが、「もらえると思っていたのに届かない」というトラブルも少なくありません。

離職票が必要な人は、退職前に必ず会社へ申請しておきましょう。発行までに時間がかかる場合もあるため、早めの行動がスムーズな手続きにつながります。

また、離職票の申請と同時に「次の職場探し」も進めておくことが大切です。

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