ホテル1泊の宿泊料金は、ホテルによって自由に定められます。しかし、他社の値段設定やホテル代の平均額がわからなければ、料金は設定しづらいものですよね。この記事では、ホテルタイプ別の平均価格や料金が変動する条件、お客様の予算相場など、ホテルの宿泊代金に関する情報を紹介します。宿泊料金設定の参考にしてくださいね。

1泊分のホテル代、平均価格はどのくらい？

これから開業を予定しているホテルや、新プランの策定を検討しているホテルの担当者は、1泊あたりどのくらいの料金を設定すれば良いかと迷ってしまうものですよね。新入社員であれば、他社の料金設定も気になるはずです。

国内のホテルにおける1泊あたりの平均価格や、宿泊代の決め方などを見ていきましょう。

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タイプ別で見るホテル一泊の平均価格

iStock.com/Ziga-Plahutar

まずは、国内のホテル1泊の宿泊代金の平均を把握しましょう。

ホテルのタイプ・業態	一泊1名あたりの宿泊代金の平均（相場）
ビジネスホテル	6,000円～10,000円程度
シティホテル・高級ホテル	10,000円～数十万円
リゾートホテル	15,000円～数万円程度
カプセルホテル	3,000円～5,000円程度
ゲストハウス・ドミトリー	2,000円～6,000円程度
旅館	7,000円～数万円程度

ビジネスホテルやカプセルホテルといった宿泊特化型のホテルは、全体的に安めの価格設定であることがわかります。

一方、シティホテル・リゾートホテルなどは宿泊のほかにもサービスを充実させていることが多く、その分値段は高く設定されていることが一般的です。

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ホテル1泊の料金は条件により平均値が変わる

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前項ではホテルの1泊の平均価格を紹介しましたが、幅があると感じた方も多いのではないでしょうか。これは、条件により値段の平均値が変わることが関係しています。どのような条件で値段に変動があるのかを見ていきましょう。

立地場所

都市圏・市街地にあるホテルと郊外にあるホテルとでは、宿泊代金の相場は異なります。

特に一都三県の都市部や、札幌・仙台・名古屋・大阪・広島・福岡などの大都市圏は利用客が多いため、高めに値段を設定しているホテルが多いようです。また、土地代や人件費の高さも計上されています。

郊外のホテルは比較的安価であることが一般的です。

客室の大きさ・ベッド数

宿泊人数に関わる客室の大きさや、ベッドタイプでも宿泊料金は変わります。複数人での宿泊なら割安な料金設定に、また未就学児までであれば大人1人分の宿泊料のみで宿泊可としているホテルも多いようです。

中には、部屋タイプをホテル側で自由に決定できる「おまかせプラン」を打ち出しているホテルもあります。この場合は、通常よりも割安にしていることが多いでしょう。

食事の有無

素泊まりか、朝食・夕食などの食事付きかによっても宿泊料金は変わってきます。

提供される食事のレベルにもよりますが、朝食付きであれば素泊まり料金に1000円〜2000円程度、朝食・夕食の2食付きなら3000円〜5000円程度、上乗せされることが多いでしょう。

曜日やシーズン

金曜日・土曜日などの週末やゴールデンウィーク・夏休みなどの繁忙期は高い稼働率が見込まれるため、宿泊代金を高く設定するホテルが大半です。

反対に、日〜木曜日や閑散期は少しでも稼働率を上げるために、宿泊料金を安価に設定するホテルが多いでしょう。

ただし、ビジネスホテルはビジネスマンがメインターゲットであるため、平日の値段が高く設定されていることも。世間の休日が必ずしも繁忙期とは限りませんので、価格設定時は注意してくださいね。

客室の大きさ・ベッド数

宿泊人数に関わる客室の大きさや、ベッドタイプでも宿泊料金は変わります。複数人での宿泊なら割安な料金設定に、また未就学児までであれば大人1人分の宿泊料のみで宿泊可としているホテルも多いようです。

利用シーンごとのホテル平均予算相場

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宿泊料金はホテルが自由に設定できるものですが、お客様の予算相場を踏まえて設定しなければ、狙う客層の利用は増えません。利用シーンごとの予算相場を見ていきましょう。

1名・ビジネスでの利用の場合

東京・大阪への出張宿泊代の平均相場は9000円～10000円、それ以外の都市では7000円〜8000円が目安だといわれています。

また、プライベートシーンにおいて、1名でホテルを利用する場合は5000円～10000円程度で考えている方が多いでしょう。ただし、宿泊に対する価値観によって大きな差があることも忘れずに。

カップル・夫婦で利用する場合

カップル・夫婦での旅行の場合は、1泊2食付きで1名あたり10000円〜15000円程度の予算が平均的なようです。

しかし、記念日や特別な日などであれば1名あたり20000円〜30000円程度で探す方も少なくありません。学生の場合は、もう少し安い予算で探すことも考えられます。

友人・知人との旅行で利用する場合

友人・知人同士の旅行の場合もカップルや夫婦同様、気軽な旅行であれば1泊1名あたり8000円〜15000円程度の予算が平均的ではないでしょうか。

大人数で行く場合は、ドミトリーやコテージの1棟貸しを利用して宿泊費を安価に抑えることもあるでしょう。

家族旅行の場合

国内の家族旅行は、1回あたり全員で50000円〜10万円程度の予算を組むことが多いといわれています。

宿泊料金はこの全体予算から支払われます。家族全員で1泊するとなると、20000円〜50000円程度が予算相場と考えて良いでしょう。

ホテルはどのように1泊分の宿泊代金を決めれば良い？

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ホテルが宿泊代金を決める際には、自ホテルの立地・ターゲットの予算相場に適しているかどうかを考えなければなりません。

そのために必要なことは、商圏内の競合他社の分析です。エリアによって宿泊代金の平均値は大きく異なるので、まずは宿泊予約サイトなどを参考にしながら、自ホテル周辺のホテル・旅館の平均的な宿泊料金を把握しましょう。

次に考えたいのは、平均値よりも宿泊料金を高く設定するのか・安く設定するのかということ。競合他社とどこで差別化を図るのかが明確であれば、宿泊料金は容易に定められるでしょう。

以下の記事でも、旅館の宿泊料金の決め方について解説しています。併せてご一読ください。

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